《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達は一からスタートする ③
「こんにちは!鍵屋の鍵田です!!」
「……」
本當に小一時間で鍵屋が來た。時間にきっちりな人は信頼をけやすく、また次も利用しようかなぁと思ってしまう。しかしながら、鍵屋の鍵田さん。名前はたまたま職業に重なっただけだとは思うが奇妙な偶然だ。
あと覚えやすいよな、うん。
「一ノ瀬駿さんですよね!大きくなりましたねー。昔はこんなに小さかったのに。お父様がよく僕の鍵屋を頼りにしてくれて依頼を掛けてくれるんです。ありがとうございます!」
そんなに頭が下がるのかってくらい、頭を下げてお禮を言われた。
「知り合い?」
「名前言われて思い出したわ。まぁ昔すぎて記憶は曖昧だけど。この特徴的な聲と大きな聲は変わらないなぁ。部屋にいても聞こえたから」
「まぁ確かに記憶に殘りそうだね」
俺達が小聲で話している間、床に小さな箱を置いた。必要なを見つけてウェストポーチにれていた。
「最近もお父様から電話があって、鍵を作ったんですけどここで一緒にお住まいなんですか?」
「え?」
「さっき思い出しました。確かこちらの自宅の鍵をなくしたと言われまして。依頼を貰ったら私の會社では自宅や會社の住所を書いてもらうんですが、確かここの自宅でした。別荘かなんか建てられたのかなぁて思って。それでここの玄関の鍵を作ったんですよ」
別荘って自然いっぱい海が見える壯大なところに建てるイメージだけど。それよりも鍵田さんの一言で、何故勝手にこの家の玄関が開けられたのか解決できた。
お父さんの書斎の鍵を開けてもらっている間、俺達はリビングに座って待機していた。
「なぁ、不思議なんだけど……」
駿が頬杖をつきながら話しかけて來た。
「鍵が開いた件は解決できた。でも俺も律もあいつに住所教えてないんだよな。たぶんあいつのことだからストーカーみたいなことはしないと思うんだ。世間もあるしめんどくさいし」
「たまたま俺達を見かけた……とか?」
「俺と律の家は近いといえ、電車を使わないと行けないし、確率的には低すぎる」
鍵に関しては、実がなくても鍵番號でなんとかなるから俺達の知らないとこで見られたのかもしれない。俺が駿の家で毆られた時や駿が家に帰った時に隙をついて見れる。
問題は住所だ。
どこでれたんだ……。
「思い出せない?」
「住所か……病院で書いたくらいかな」
「さすがに病院でれることはないだろ。兄さんが共犯じゃない限りは」
まさか……。
あれだけ協力してくれている駿の兄さんが?
ありえない、違うと思いたい。
ふと、沈黙が続いた。
「あ、開きましたよー」
そんな沈黙を掻き消すように鍵田さんの聲が一階まで聞こえて來た。
ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ
ヤンキーが語ってます。
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