《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達は一からスタートする ⑤

“字は人を表す”

一度は聞いたことがある言葉だ。

字はその人の特徴、格を表している。最近はスマホやパソコンが流通しているため紙に書くことはなくなったがそれでもアナログが好きで書くことを好む人もいる。

特に家族だとその人の字を見ることが多いので特徴的な文字だと覚えやすい。

「でも、この寫真はあいつが持ってたんだけど。寫真撮って、寫真の裏に書いてあいつに渡したってことか?」

「手紙みたいなじ?」

「書斎に行こ、なにかあるかも」

「……またお姫様抱っこ?」

「もちろん」

「マジか」

またあの恐怖のお姫様抱っこをされ、今度は開いている書斎の中にった。

書斎にると最初に富士山のポスターが目にった。右下には學校名、そして四人の名前が刻まれていた。

本當に綺麗なポスターだ。

「初めてった」

「鍵開けっぱだったんだろ?」

「書斎ってりにくくない?それにお父さんは夜中にしかこの部屋にらなかったし」

昔からここは気軽にる部屋ではない。子供なりにそうじていて疎遠だった。家族でもお父さんがここにれば気を使っていた。

駿は近くにあったキャスター付きの椅子に俺を降ろしてくれた。

「埃臭いから窓開けるな」

近くにあった、小さな窓を開けお互い近くにある本や紙を漁り始めた。

埃まみれでかせばかすほど埃が出てくる。

「律、二人の母子手帳が出て來た」

母子手帳に覆われた誇りを払いながら俺に見せて來た。

「なんか時代じるね」

こんなものを大事に殘してくれてたんだと思い手帳を開いた。

そこには、俺がお腹の中にいた時、検診の時が細かく書かれていた。

今度は春の手帳を開いた。

……なんだろう。なんか違和がある。

「どうした?」

「いや……なんかこうしっくりこなくて」

「手帳がか?……俺にはわかんないけど」

駿は俺の方をし見て、首を傾げてまた周りを探し始めた。

なんだろうか……この違和

「特になんもなさそうだから、とりあえず手帳を持って下に降りようか」

「え?またお姫様抱っこ?」

「以外なにがあるんだよ」

「おで降りるよ」

「また落ちんぞ」

座っていた俺をお姫様抱っこすると、おが埃まみれで俺達の周りに埃が舞った。

「うぇ、ゴホゴホ」

駿は埃でむせてしまい、一度書斎を出た。

俺は自分でおを叩き誇りを叩いていると、駿は俺の座っていた椅子の埃を叩いていた。

「ここも一回掃除しないと……」

駿が言葉に詰まり、叩いていた手が止まっていた。座面を凝視して俺を見た。その顔はとても驚いた顔をしていた。

「なぁ、律」

「なに?」

「椅子の座面が橫にずれて何か出て來た」

改めて読んでいただき本當にありがとうございます!

謝しています。

PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。

もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。

我儘ではありますがよろしくお願いします

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