《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達の知らない父親の素顔 ④

俺はあの後市役所に行き、戸籍謄本を手にれた。

両親、弟は亡くなっていたので除籍されていたが俺の欄は

民法817條の2

と記載されていた。これは特別養子縁組したという証拠だ。

たかが紙切れ一枚で現実を突きつけられた気分だった。

ショックより、あぁやっぱりそうだったんだと納得してしまった。

「駿、俺さお父さんの本當の気持ちを知りたい。今は亡くなって本人の口からは聞けないけど、どんな思いで俺を引き取ってどんな思いで育てたのか。しでも気持ちに寄り添えたらいいなと思ってる」

外に出て、俺は外の空気を吸って気分を新しくした。

「駿、ついて來てしいんだ」

し高い丘に駿を連れて來た。風が涼しく、周りも人がいないため靜かだ。

「家にいても閉塞的になるだけだからさ、たまには外で話するのもいいかなぁて思って」

俺は鞄の中にっていた俺と春と母子手帳を取り出した。

駿を手招きして一緒に中を見た。

「最初、これを見た時になんか違和があったんだけど俺がお母さんの子供じゃないってわかった時やっとわかったよ」

母子手帳を二冊見比べてみると、妊娠中の起こった出來事や記録がニュアンスがし違っていたがほぼ同じだった。

たぶんお母さんが俺を妊娠してないから、記録するにしてもわからなくて春を記録していた時のを丸々寫したんだと思う。

小學生の時に自分の長の記録で母子手帳を提出しなくてはいけなかった。その時になにも書いてなかったら不憫だと思い書いてくれたのだと思う。

これをどう捉えるかは人それぞれだが俺はお母さんの優しさだとじた。俺はお母さんとが繋がってないのにこんなに気を遣ってしてくれてたんだと思うと母親のおしくじた。

「俺さ、思うんだ。律のお母さんはきっと葛藤はあったけど律をしてくれてたんだと思うよ。俺も律とは繋がってないけど大切にしたいし家族って思っている。聞いた真実はちょっと信じがたいものだったけど」

「うん……。ねぇ、山岳事故から俺達は沢山の真実を導き出した。俺思うんだ、あの通事故はやっぱり山岳事故があったからこそ起こった事故なんじゃないかって」

「もういいんじゃない調べなくても。今回ので俺は辛くなっちゃった」

柱にもたれていた駿は、し口角を上げて空を見上げた。

「ごめん、駿。俺はお父さん達が殘したものをしでも拾って自分のものにしたいんだ。これが俺のできる最後の親孝行かなって思う」

俺の決意が固いとじたのか、駿はし悩んでいた。しかし、俺の目を見て深く頷いてくれた。

改めて読んでいただき本當にありがとうございます!

謝しています。

PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。

もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。

我儘ではありますがよろしくお願いします

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