《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》本當は弱い俺達 ②

通事故を起こした時、相手の車の人はどうしたの?」

「俺は寢てたからわからないけど、相手の車は止まっていて俺達の車が突っ込んできたって聞いた。止まっていた車の人は……亡くなったはずだけど……」

「……じゃ、誰が言ったの?」

「え?」

「律の家族の車が他者の車に突っ込んだって誰が見て誰が言ったの?あの日は車通りもなく、ドライブレコーダーもないから高速道路の防犯カメラで判斷したんだよね?そんな中誰が事故の現場を目撃したの?」

駿は第三者の目で冷靜に分析してくれている。事故をした日、俺が目を覚ました時は目撃者がいて、止まっている車に衝突したから百%俺達が加害者だということを言われた。

その止まっていた車の持ち主も亡くなったから真実は殆ど分からずじまいだ。

あの時俺がもっと事故のこと聞いておけば良かったとちょっと後悔はしている。

「その車の持ち主の名前は?」

「南純一さんだったかな……」

「ふーん」

被害者の名前も聞いてもお互い全くピンと來なかった。駿はどっかでなにか繋がっているのではないかと考えていたみたいだ。

さすがに、誰が目撃したのか、誰が警察に言ったのかはわからない。

でも、俺も不思議だ。

だって普通止まっている車があったら自分から突撃するだろうか?

しかも炎上するほどなのだから、結構なスピードで走っていたはずだ。

まるでそう……

自殺行為のようだ……。

自殺……。

お父さんは駿のいう通り本當は死にたかったのかもしれない。

いやいや、ネガティブに考えすぎだ。

俺は頭を抱え込んで項垂れた。

駿は俺を見て、出してたものを全部片付け出した。

「気分転換しよ」

綺麗に片付けられた機に綺麗なビーズが並んだ。気分転換が仕事なんておかしな話だ。

「律はどのが好き?」

駿はパソコンを立ち上げ、慣れた手つきでタッチタイピングをしていた。

この短期間で仕事容を完璧に覚え、仕事を捌くのが俺より上手い。なんて手先が用なんだ……と心した。

「俺は緑かな」

「意外。水族館が好きだから青かなって思った」

なんで緑が好きかと言われたら理由はない。駿の言う通り、青が好きそうな俺はあえて緑を選ぶ。ただの天邪鬼かも。

「そう言えば、俺新聞のファイル借りっぱだった」

「いきなりだな。俺達何回図書館行ったんだよ、その時に返したらよかったのに」

「図書館の前にポストあるからそこにれれば返卻できると思う。駿も高校生だから、なにか借りて來たら?」

高校生だから何故図書館で本を借りないといけないんだろう……と駿は不思議に思っただろう。俺の高校時代は本を借りるなんてほぼなかった。でも大人になって改めて図書館は心が清らかになるところだなと思ったから進めてみたくなった。

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