《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》本當は弱い俺達 ③

「見てみて、図書カード作ったからいつでも借りれるよ」

じゃーん、と取り出して來た小さなカード。これを図書カードという。図書カードとか小學校以來だなと俺と駿は笑った。

「それ、誰でも作れるの?」

「うん。名前と住所を書いたらいけるよ。年會費とかはない」

「住所書くの?」

「うん……あっ……」

そうかわかった。

駿のお父さんが俺の家を知っていたのは図書館司書が図書館で書いた俺の住所を駿のお父さんに洩してたからか……てことは

「図書館司書とあいつはグルってことだ」

いや、そんなドヤ顔しなくても最初から薄々じていたし、駿のお父さんが言ってたけど。

「まぁ、それは薄々じていた」

なんだよ、駿もじていたんかい。

でも、そうなるとまぁまぁややこしい。

今までの行を二人で監視し合っていたら……

「まぁ確実に次になにかしら仕掛けてくるかもしれないな」

駿の顔が一瞬曇った。

「俺達の知らないとこで知られてはいけない報があれば。それを俺達が見つけてしまったら確実にやつらはくと思う」

「でも俺達が今調べてるのって通事故のことでしょ?」

「……なぁ、律。ちょっと危ないけど賭けてみない?」

パソコンのが駿の顔を照らしている。真剣な眼差しで畫面を見て、口元に手を置いていた。タイピングしてた手を止め、目だけかして俺の方をチラッと見た。

通事故のことを真剣に調べて奴らがき出したらそれは奴らが関わってる確率が高いってことだ。くかかないか……ちょっと試してみない?」

危ない賭け事なのは重々承知だった。

でも、俺もこの賭けをやってみたいと思った。好奇心ではない。

「俺、もしあいつがこの事故に関わっていたとしたら今度こそ罰を與えてやりたい。今までしてきたこと、やっぱり許せない」

駿の目は真剣そのもので軽い気持ちでやっていないということが伝わってきた。

「律が通事故に遭った後、どこの病院に運ばれたの?」

「一ノ瀬先生の病院だよ。前に言わなかったっけ?だから俺リハビリをそこでけてるって」

俺も駿に言ったか言ってないか正直覚えてないが、その事故以來一ノ瀬先生に多大な信頼を寄せていた。し俺が怠ったことがあったがそれでもやっぱり先生を頼りにしていたのは事実だ。

「もし必要であれば兄さんからも々聞かないといけなくなるかな。あのさ、律の家族は亡くなったから証言はないけど、その代わり死亡診斷書でなにかわかるかもしれないよ?」

「死亡診斷書?」

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