《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達の好きな人 ④

律はどんな事実でもけ止める覚悟は出來ている。

だけど正直、夏焼さんの件での律の取りし方は俺の心も抉るように辛かった。

もしかするとまたあんな場面を見たら俺は正常でいられるだろうか。

「なにか心當たりはない?律君のお父さんがそんなことしそうな……」

「まぁ考えられるのは不倫しかないかな」

「さっき聞いた。律君のお母さんは本當に凄いなと思うよ。不倫相手の子供を育てたってことだろ?」

そう言えば

律のお父さんばっかり調べていたけど、律のお母さんは実際どう思っていたのだろう。

不倫の子供を育てるなんて心の広い人だなぁと俺らなら思うけど、律のお母さんはそんな単純な思考で子育てをしていたのだろうか。

「なんか考えがあるのか?」

「いや……あ!知っているかわからないけど聞いてみるかっこ

思い出した。俺はある人に電話をかけてみた。

『はい、もしもし!鍵田です』

スマホをスピーカーにして、兄さんと一緒に聞いていた。スピーカーがなくてもいいくらいの大きな聲だ。

「鍵田さん、俺一ノ瀬駿です。先日はありがとうございました。あの、前に夏焼さんが死産した話あったじゃないですか?知り合いに聞いたんですが、同時期くらいに白咲さんの家で赤ちゃんが産まれたって聞いて。鍵田さんはご存知ですか?」

「昔のことだからなぁ……白咲……あぁ!あそこは赤ちゃんが出來にくいって悩んでたんだ。よく相談に乗っていたよ。でも知らない間に出産していたんだよ。まぁその辺は家族間の問題だから詳しくは聞かなかったけど」

やっぱり、すごい偶然だ。

夏焼さんが死産だと周りに噓をついていたが、実は産んだ赤ちゃんがいた。そして同時期に律の家で、まるで律のお母さんのお腹から産まれたかのように周りに出産したと噓をついて実は出迎えられた赤ちゃんがいた。

やっぱり俺には律のお母さんが不倫した赤ちゃんを寛大な心で出迎えたとはどうしても思えない。

絶対裏がある。

「殘るは、あいつに聞くしかないか……」

あいつとは俺のお父さんではない。

山下さんだ。

これが最後の面會になるだろう。

まぁもう會いたいとは思わないし。

俺はそんな気持ちで山下さんに會いに行った。

改めて読んでいただき本當にありがとうございます!

謝しています。

PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。

もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。

我儘ではありますがよろしくお願いします

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