《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達が辿り著いた通事故の真実 ②

俺は帰ってきて今まであったことをもう一度まとめてみた。

まず律は律のお父さんと図書館司書の間にできた子供。

そして、律のお母さんは最初はそれを知らず育てていたがなにかをきっかけにして不倫相手の子供だとわかり訴えに言った。

それを弟の春君は知っていた。

その時の気持ちやは本人達が亡くなっているからわからない。

殘されたのは律のお父さんの日記のみ。

一応二階に行って々漁ってみたけど、なにも出て來なかった。

なんかまた行き詰まったような気がする。

「電話鳴ってるよ」

「え?」

俺は律に言われるまでスマホが鳴っているかわからなかった。一つのことに集中すると周りが見えなくなる、

『やっほー、律君』

「俺は駿ですけど」

うざい、兄さんからの電話だ。今のでさらにうざくなった。

『どうせ、スピーカーにしてるんだろ?あの後さ、佐藤から連絡あったけど聞きたい?』

「聞きたいです」

食い気味のように律が言ってきた。

『律君の頼みなら仕方ないな。実は、佐藤が警察に行ってな。々調べたみたいだ』

以下佐藤さんからの報告だ。俺のおじいちゃん、南純一は一人で車に乗っていた。運転中、近くにあった飲みホルダーに水筒が置いてありその中から微量の睡眠薬が検出された。

たぶんその睡眠薬を飲んだせいで眠くなり、高速道路の路肩で止まったこと。

その水筒に誰が睡眠薬をれたかは不明みたいだ。

それと……

『律君のお父さんは事故に遭う一週間前に心療科に通っていたみたいだ』

俺は律を見たが、律は首を橫に振った。

「知らなかったです」

『もちろん家族に緒だからね』

「不倫で悩んでたのか?」

『いや……』

兄さんが言葉を詰まらせた。律はスマホを一點に見つめていた。

『律君、お父さんの通帳持ってるかい?』

「え?」

『あれば今から持ってきてくれないか?』

たぶんあそこかな……といいながら探しに行った。

「なぁ、兄さん。亡くなった人の通帳って確か凍結されるんだろ?今頃お金なんて」

『重要なのはそこじゃないよ』

俺が驚いていると、遠くから律が「あったよー」といいながら持ってきた。

『開いてみて。容をよく見て』

兄さんに言われた通り、通帳を開き一行ずつ見ていると定期的に二十六日に十萬ずつ振込されていた、

振込先は“イチノセ タイイチ”“ヤマシタ セイイチロウ”と書かれていた。

「一ノ瀬泰一はあいつの名前だ。これって」

『律君のお父さんは今回の不倫の件もしくは山岳の事件で二人から脅されていたんだよ』

「脅迫?」

『たぶん、ただ証拠がない。お金が振り込まれてる時點で怪しいのは怪しいが當の本人がいないからわからない。でもなにかしら悩んでたのは確かだ。この狀況から普通の人だと考えにくいことを考えていたかもしれない……例えば自殺とか……』

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