《小説家の作詞》『日記』
茜の空と走ってく君
僕はその背中を追いかけながら
炭酸ジュースの泡が吹き出る前に
いつものあの高臺を目指した
部活終わりの汗まみれのままで
変わらない日常の日記を
君とずっと描いていたい
數え切れない程のと青春を
いつだって旅の途中で証明していた
傷が癒えないまま次のをして
また傷ついて僕らは大人になる
テスト用紙丸めて外へ捨てた
途方もないくらいバカな僕は
あの子からの『好き』というに気づかず
次第に何もかも忘れていた
先生だって間違うことあるでしょ
ならば僕らも正解なんて
求めなくたっていいや
諦めないことがなにより大事だと知って
いつだって旅の途中で忘れないでいた
誰も彼もに噛み付いて蹴飛ばして
また怒られて僕らはを知る
千を越える流星群に夢を見ながら
いつだって君の手を握りたいと願う───
數え切れない程のと友を
に抱えたまま僕らは傷ついた
伝えたかったこの気持ちの境界線
通り越して泣いて僕らはを知る
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