《反逆者として王國で処刑された隠れ最強騎士〜心優しき悪役皇様のために蘇り、人生難易度ベリーハードな帝國ルートで覇道を歩む彼を幸せにする!〜【書籍化&コミカライズ決定!】》【111話】棘だらけの娘(ペトラ視點)
昔っから、気が強いとよく言われた。
魔の腕前はい頃から飛び抜けて優秀で、地元では『神』と呼ばれて、隨分と持て囃された。
だからなのだろう。
私は自分の持つ力に絶対的な自信があった。
フィルノーツ士學校への學試験では、実技のみならず、筆記も完璧にこなせるように寢る暇も惜しんで猛勉強に取り組んだ。
そして、新生主席で、私はフィルノーツ士學校の敷居を踏んだのだ。
「ちょっと勉強が出來るからって調子に乗らないでくださいまし」
「そうよ。貴みたいな平民が魔を扱ったところで、大した人間にはなれないのよ」
「その生意気な態度、本當にムカつくわね」
……しかしながら、人付き合いという點において、私は優等生ではなかった。
不必要に他人と馴れ合うのは嫌いだった。
だから気にらないことを言われれば、なんであっても噛み付いた。
それが例え貴族だろうと、王族だろうと私には関係ないと考えていたから。
「はぁ……あのね。文句があるなら、実力で示しなさいよ」
「──この、生意気なのよっ!」
「じゃあ、勝負でもしますか? 魔での力比べ……どっちが先に倒れるか……三人同時でも相手しますけど?」
「冗談じゃないわ。……もう、こんなの放っておいて行きましょう」
「そうですわね」
「失禮するわ……」
スタスタと去っていくのは同じく魔科の生徒たち。
大のめ事は、実力を誇示しようとすれば、相手が引いていくので解決される。
だから、他人から疎まれること自は、特に問題にはならなかった。
「……くだらない、本當に馬鹿みたい」
弱いくせにキャンキャンと吠えるやつらが大嫌いだった。
自分たちの努力不足、実力不足を棚に上げて、私のことをやっかむヤツらが心底腹立たしかった。
客観的に見ても、私は強い。
でも、才能だけでここまでの力を保持したわけじゃない。それに見合うだけの努力を重ねてきたから、こうして誰もを凌駕する魔を使うことが出來るのだ。
それを理解しないやつらばかりで心底うんざりしていた。
──私に當たるくらいなら、自分の能力を向上させるために鍛錬を積めばいいのに。
貴族連中は特にその傾向が強い。
平民に力負けするのが気にらないのか、文句が多い。
実際、外部からの圧力によって退學にさせられる平民の生徒もなからずいる。本當に馬鹿みたいな世の中である。
「結局……爵位と金が全て。貴族だからなんでも持って良くて、平民は何も手にしてはいけない。そんな馬鹿みたいなことを認めるわけないじゃない」
この國の仕組みの話ではない。
一般的な価値観に疑問を持った。
だから、平民でも上へ上へと上り詰めることが可能であると周囲に示してやりたかった。
「王宮魔師……あそこはきっと、実力主義の世界よね」
士學校へ學して僅か二ヶ月。
私は王宮魔師になりたいと強く願うようになった。
私の生き方に、信念に、文句を付けてきたやつらを見返してやる。そう意気込み私はより一層魔の勉強にのめり込んだ。
……そうして、周囲に敵ばかりを作り、孤立の道を著々と進んでいった。
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