《コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!》神の頼み

地上へ出ると周りの人の様子がおかしかった。

「なんなんだこれは、お祭りなのだ?」

「今ダンジョンの中は大変なのに……どういうこと?」

「まぁとにかく今はダンジョンに戻るための準備をしなくちゃいけないわ」

「その前に休憩したいです……やっぱりおなかがいっぱいにならないと力がらなくて……」

「そうですね。まずは宿に戻りましょう、町の様子も気になりますし、ギルドで救助隊が來るのかどうかの報とかも見ておいたほうがいいですから」

ということで一旦宿に戻って休むことにした。

その途中、

「なんかあそこの教會が特に賑わってるわね」

「幸神教のお祭りでもあるのでしょうか?」

みんなで何かを祝っているような、話を聞けばわかるんだろうけど、どれを聞いても神の奇跡だとかハピネ様ばんざいとか……ん〜、やっぱり幸神教のお祭りなのかなぁ

宿に著くとルチアさんに會った、ちょうどここの宿にいたんだね。

「あっ、ルチアさん」

「あなたを待っていました」

「えっ?」

どうやら私を待っていたようだ。特に戻る日も決めてなかったし、もしかしてずっと待ってたとか?

「リィア、あたし達は部屋に行ってるね」

「はい」

私はルチアさんの話を聞くために部屋に連れていかれる。

「あの、シロルちゃんは」

「教會の手伝いをしています。今の町の様子から教會は忙しいですから」

「あぁ、幸神教のお祭りかなにかなんですか?」

「いえ、そういうわけではありません。あなた方がダンジョンに行ってる間にここでも魔が大量に現れたのです」

「そうなんですか!?あの、大丈夫だったんですか?」

「私が全て倒しました。殘るはダンジョンにいる魔だけです」

それからルチアさんになにがあったのか詳しく話してもらった。

「なるほど、やっぱり人為的だったんですね」

「えぇ、魔族でした」

やっぱりというかなんというか、こういう暴走した魔とかが出てくると必ずいるよね

それと、消えた拠點の人達はルチアさんのせいらしい。神隠しってやつ?なのかな?まぁとにかく無事でよかったよ

「それで私はこれからダンジョンに行こうと思ったのですが確実に葬るためにあなたの力も借りたいと思いまして、どうでしょうか?」

「私達もちょうどどうしようかと思ってたところなので助かります」

「いえ、できればあなたと二人で行きたいと思ってます。他の者はかえって危険なので」

何をするつもりなんだ!?

「一応伝えますけど多分全員から反対されますよ」

「それだけ敵がまともではないということです。神として見過ごすことはできません。ロミスにも強力してもらいます、いいですね?」

どうやら拒否権はないようだ……

(あの、ロミス様)

(こっちにも直接來たよ、まぁここはハピネの場所だから大人しくしたがったほうがいいね)

はぁ……どうやってみんなに伝えればいいんだろう?

正直に行っても聞かなそうだし、特にルーナちゃんが……

私はみんなのいる部屋に行く。

「話は終わった?なんだって?」

「えと、あの、その」

ほんとになんて言ったらいいかわかんない!

「外のがなんの騒ぎなのかくらいは聞かなかったのか?」

「そうですね……」

私はルチアさんに頼まれたこと以外を話す。

「なので、あの拠點で人がいなくなってたのもルチアさんがやったみたいです」

「そうなのね、神様って本當にすごいわね」

「正しく次元が違うのだ」

「それでですね、その……」

私が言いづらそうにしていると、中からロミス様が出てきた。

「ダンジョンには危険なやつがいるから神がなんとかするの、だからまたしばらくリィアちゃんをもらっていくね」

「それってどういうこと!?リィアを連れて行くならあたしも」

「そうだ、あそこまで戦ってこのまま見過ごすなんてできないわ」

「みなさんごめんなさい!今回ばかりは本當に危険みたいなので私とルチアさんでなんとかしようって、私はロミス様もついているので、待ってていただけませんか?」

「私はリィアさんに賛します。私、またみなさんの迷にはなりたくありません。もちろん自分で戦って倒したいですけど、みなさんと一緒に冒険できなくなる方が嫌ですから」

「うむ、まぁ我も力が存分に出せない戦いはしたくないのだ。我は邪神しか信仰していないがリィアは信じるのだ」

「そうね、手伝ってあげたいところだけど、足手まといにはなりたくないわ」

「みなさん……本當にごめんなさい、ありがとうございます」

でも、ルーナちゃんだけは最後まで許してくれなかった。

「……やだ、リィアとはずっと一緒だって言ったじゃん。もしも危険ならあたしも一緒に……」

「それのせいでルーナもしくはリィアになにかあったらどうするのだ、しているのなら信じてやるのも一つの……」

「うるさい!そんなのわかってるけど、けど!」

「ルーナ、私がついているからここは任せて」

かなり取りしていたルーナちゃんにロミス様が何かする。

「ごめんね、今ハピネを煩わせる訳にはいかないから」

するとルーナちゃんは途端に大人しくなった。

(ロミス様、今ルーナちゃんに何をしたんですか!)

(ちょっとお願い事、それにルーナは私に逆らうことができないだけ)

本來天使というのは神の道でしかないのだろう。

そういう覚でルーナちゃんを見てるロミス様はちょっと嫌だとじてしまった。

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