《乙ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?》171話 斷罪イベント3

「殿下のお考えはよくわかりました。ですが、私は無実です。何かしらの証拠がない以上、婚約破棄をれることはできません」

「いい加減にしないか! これ以上俺に逆らうつもりか!?」

エドワード王子がぶ。

王子である彼と、侯爵家令嬢に過ぎないイザベラ。

そして曲がりなりにも存在する証人。

このまま押し問答が続けば、いずれはエドワード王子の意見が通る可能は高い。

その上、この場には彼を後押しする者達がいた。

「姉上、見苦しいですよ。殿下の決定をれてください。アディントン侯爵家にこれ以上恥をかかせないでいただきたい」

「本當にみっともねえぜ! こんな奴が殿下の婚約者だったとはな!!」

「その通りですね。過ちは誰にでもあるものですが……。反省をしない人間には何を言っても無駄でしょう」

イザベラの義弟フレッド、レッドバース子爵家の養子カイン、シルフォード伯爵家の跡取り息子オスカーが口々に言う。

彼らはそれぞれ、エドワード王子の親友である。

また、かつてはイザベラとも親しい間柄にあった。

だが、イザベラが闇の瘴気の影響をけてからというもの、その関係は徐々に変化していった。

エドワード王子との婚約が立した彼が、彼らと距離を置くようにしたという要因が大きいだろう。

そしてその後釜の位置に収まったのが、アリシアであった。

「イザベラ、お前はもうこの國に必要ない。お前から貴族の分を剝奪し、國外追放にしてやる!」

「そうだな! あんたみたいなの居場所なんてこの國にはない!」

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