《小説家の作詞》『人魚アリス』
暗い海の底に住んでる私
その日はただの気分で
淺瀬の方を泳いでた
そしてあなたを見つけた
どうしたの息をしてない
死なないで海が汚れてしまうから
砂浜に運んで頬を叩いた
目を覚ましたあなたのことを
私は遠くから見てただけ
だって住む世界が違うから
早くどっかに行ってよ
あれから何度もここに來るあなた
その日はなんだか強気で
砂浜に腰かけた
そして私を見つけた
こんにちは
君はもしかして
あの時僕を助けてくれた誰かかな
君にお禮がしたいんだ
あなたは何度もここへ來て
んなことを教えてくれた
だけどその時間が
長く続くことはなかった
私を捕まえようと
人間が押し寄せて來て
あなたは止めてくれた
人間じゃない私のことを
あなたは心からしてくれた
だけどこれ以上はダメだから───
赤の涙を流しながら
あなたはゆっくりと目を閉ざす
死なないで、ねぇお願いだから
1人にしないって言ったのに
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