《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》達也の噓と本當

早苗が俺の部屋に來なくなってから、もう一週間が過ぎた。今日は日曜日。朝から加奈子さんの所にいる。

俺の様子がおかしい事を見抜いた加奈子さんは、俺に原因を聞いて來た。仕方なしに早苗と話した事、今は玲子さんに世話になっている事を話した。

「それはまたとんでもない事を言ったわね。それも私に先に話せばそんな事にならなかったのに」

「しかし」

「しかしも何も無いわ。いい達也、達也は私の縁の夫になる人間よ。夫の不始末は妻である私が処理するわ。

貴方は立石産業を経営し、三頭家をしっかりと統率する事よ。一人でそんなに落ち込んで貰っては困るわ」

「しかし、最初に言うのは妻である早苗に…」

「達也、私も貴方の妻よ。貴方が本宮さんの事をどうにも出來ないのは分かっていたわ。貴方はに優しすぎる。それが弱點よ。だから私は外にいる本宮さんを諦めてしかった。

でも出來ないなら他に手は一杯あるわ。簡単な話、養にしたいなら三頭関連グループ傘下の會社社長の養になって貰う。見掛け上ね。

それで彼しがることをしてあげればいいのよ。そうすれば彼は三頭家の保護の下にる。それだけの事」

「それは加奈子さんだから言える事では…」

「達也、もう一度言うわね。私の縁の夫になるという事は単に暮らしの話だけではない。この三頭をかしていかなければならないの。小娘一人、あなた自の判斷でどうにでもしなさい!」

「…………」

「その話はここまでよ。そのでは持たないわ。今日は料理人にお料理を一杯作らせましょう。それで元気出して。私の大事な、た・つ・や」

その日はいつもの様に遅くまで加奈子さんの部屋に居た。

「達也、桐谷さんには、一番最初に話すでいなさい。でも本當の一番最初は私よ。この順番さえ間違えなければ、彼は幸せに生きれるわ。立石家の嫁として、達也の妻として。私の言っている事分かるわよね」

「…………」

どう言い返せば分からなかった。俺が俺自に噓でもつかない限りできない蕓當だ。俺は早苗が一番なのは本當の気持ち。

加奈子さんはあくまで縁の妻という立場、俺の頭ではそう理解していた。でも彼の言っている事も事実だ。

心では早苗が一番だが、現実面では加奈子さんを優先するしかないのだろうか。

「ふふっ、達也難しい顔しない。晝食、夕食で一杯ステーキ食べたでしょ。そのエネルギーは私に、ねっ!」

翌月曜日、俺は朝から早苗の部屋の前に立っていた。俺達より早く出ると言ってもこの時間には出ていないだろう。

案の定、早苗はしして出て來た。

「達也!どうしたの?」

「早苗、話をさせてくれ。頼む」

「嫌よ。どい…」

こういうことは苦手だが、俺は自分ので早苗のを塞いだ。しだけ抵抗したが、段々俺の背中に手を回して來た。ゆっくりとを離すと

「部屋に中にれてくれないか」

「うん」

俺は早苗にこれからはどんな事でも本當に早苗を一番に優先する。早苗と一緒に考えてから判斷すると誓った。

噓をついたら、俺をどうにでもしてくれと…実際はどうにもならないだろうが。

そして涼子の事については、加奈子さんと話した事は言わずに、もう一度卒業までに考えるという事にした。

噓をついている様で心苦しいが、実際は何も決まっていない。今はこれが一番の判斷だ。

「分かったわ。でももうしだけ、一人で考えさせて。ねえ所で家事はどうしているの?」

「玲子さんが木曜日から來てくれている」

「何ですって!どうして達也の周りにはの人ばかりなのよ!」

今更そんな事言われても。

「いいわ、私が今日から行く。達也の部屋には私以外らせたくない」

「分かった」

「じゃあ、大學に行くか?」

「達也、一限目間に合わなくなるけど…思い切り、思い切り抱いて。そして今までの事を忘れさせて」

「分かった」

俺達は二限目には何とか間に合った。玲子さんは怪訝な顔をして涼子は表を変えない。四條院さんはニヤニヤしている。

四限目も終わりし遅くなったが、皆で帰りながら

「立花さん、私が達也の部屋に行かない間に隨分お世話をしてくれていたようね。でももう今日からまた私がやるから良いわ。もう來ないで」

「ふふっ、それは殘念です。達也さん、また熱い一夜を過ごしましょうか」

「えっ?!達也どういう事?」

「い、いや俺は何も」

「あら、良いではないですか。私と達也さんの関係です。不思議な事ではないですよ」

「何ですって!達也本當なの?」

「いや俺は何も」

実際にしていないのだから。玲子さんどういうつもりで言ったんだ。なんか意図的に早苗を煽っているんだ。

ふふ、久しぶりに見た。これじゃなくてはここに學した意味が無いわ。玲子、桐谷さん、もっと面白い場面見せて。

さて、私は正人の事どうしようかしら。達也の様な事は求めないけど、何しても暖簾に腕押しで、反応悪いし。やっぱりここでもうしましな男を見つけようかな。

――――――

とんだ玲子さんの弾発言ですが、取敢えず一件落著の様です。

四條院明日香さん、健在ですね。でもまさかまだ工藤正人と付き合っていたなんて?

次回をお楽しみに。

面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価★★★頂けると投稿意が沸きます。

想や、誤字字のご指摘待っています。

宜しくお願いします。

    人が読んでいる<寢取られた元カノ?、知らない許嫁、陽キャな幼馴染も皆要らない。俺の望みは平穏な高校生活だ!>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください