《乙ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?》179話 アイス・プリズン

「オスカー様……。その目は……?」

「うぅ……。イザベラ、殿……」

「一どうしてしまったの? どうしてそんなに苦しそうなの?」

「ああぁ……。私は、あなたを……殺さなければならない……」

オスカーは苦悶の表を浮かべながらも、杖を取り出す。

一流の魔法使いは杖に頼らずとも魔法を発できる。

だが、杖による補助をければさらに高威力の魔法を扱うことが可能だ。

「やめて! お願いだからやめてください!」

「イザベラ様、この男は正気を失っているようです。やはり汚らわしい男など信用できませんね。イザベラ様に彼は相応しくありません」

アリシアが不敵な笑みを見せる。

この一連の事件は、彼の企みである。

エドワード王子、フレッド、オスカー、カイン。

彼らの闇の瘴気を増幅させ、イザベラを斷罪させる。

間一髪のところでイザベラを救い出し、自分への印象を良くしようとしたのだ。

全ては、同士という斷の立させるためである。

「――【アイス・プリズン】」

オスカーが氷魔法を発する。

アリシアの企み通りであれば、その氷魔法はイザベラを襲い、それをアリシアが助けることで二人の絆が深まるはずであった。

だが――

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