《【第二部連載中】無職マンのゾンビサバイバル生活。【第一部完】》25話 決著のこと
決著のこと
閃と、音。
目はくらみ、耳鳴りが酷い。
だが、それでもアニーさんが撃った弾丸の行方だけはわかった。
「ァアッバ!?ガッゴゴ!?」
ネオゾンビが攻撃すら忘れ、口に手をやる。
だが、剣に変形しているそれでは止も何もあったもんじゃない。
奴は地面にもちをついてただただパニックを起こしているようだ。
・・・いや、お前どう見ても口経由で貫通してんじゃん。
なんで生きて?るんだよ・・・
「イ、チロー!銃を拾って!撃て!!」
左の耳元で、アニーさんがぶ。
右耳は現在使いにならないから、察してくれたんだろうか。
下を確認すると、さっきアニーさんが撃ったであろう銀のリボルバーが転がっている。
なにこれでっか。
アレじゃん、ゲームとかに出てくるあの隠し武的なやつじゃん。
しかし、銃を拾え?
何で俺が?
アニーさんがそのまま撃った方が・・・
「無茶な撃ち方をした反で!手首が臼した!私は撃てない!早く!!」
その聲は、痛みをこらえるように震えている。
撃つだけで手首外れる拳銃ってなんだよ!?
どうりで音も威力もバカでかいわけだわ。
「信じられんことだがこれ程の至近距離で撃ってようやく有効打だ!急所に押し付けて叩き込め!」
そういえば前に古保利さんがそんなことを言っていたような・・・?
対裝甲ライフルをあり得ないくらいの近距離で運用したって。
「あの妙なヘルメットは避けろ!心臓を狙え!!」
「・・了解!!」
正直俺の疲れも限界に來ている。
なにせ當たったら泣き別れの攻撃を、その場をかないでいなし続けるというマジキチ作業に従事してきたのだ。
ぶっちゃけ今すぐにでもこの場に倒れ込んで、重い荷を枕にして深呼吸して青空になりたい。
だが、目の前でしぶとくもがいているネオゾンビを仏させなければそれもできない。
「ガバアアアアッ!?アアガ、ガガガッガ!?」
コイツは、さっきまでの戦いで驚くほどのスピードで學習して強くなった。
これ以上、コイツを強くさせてはならない。
鍛治屋敷は以前、天蓋ゾンビの頭から謎蟲を回収した。
どういう理屈かわからんが、コイツを『再利用』させるわけにはいかん。
こんな化けがそこらへんで暴れたら、冗談抜きで街一つくらい簡単に滅ぶかもしれん。
銃も武もない普通の人間は、ただただ餌にされるだけだ。
馴染みの子供たちの顔を思い浮かべ、俺は軋むに鞭を打ってき出した。
「・・・おっも!」
地面に転がるリボルバーを持ち上げる。
普段使いの警察リボルバー何丁分だ!?
兜割と同じくらい重い気がする!
「使い方はわかるな!?反がかなり強いから!気を付けろ!!」
アニーさんの聲を聞きながら、左手に拳銃を保持する。
そのまま、暴れるネオゾンビに向けて大地を蹴った。
「ギャッガガガ!!!ガバアアアアアッ!!!」
ようやく俺の接近に気付いたのか、ネオゾンビが吠える。
それと同時に、刃を攜えた左腕がこちらへ向けて襲い掛かる。
「っふぅう・・・!!」
アニーさんの意識は戻ったし、コイツは死に。
さっきまでとは違うんだよ!狀況が!!
唸る左腕の攻撃を、前傾姿勢で間合いに飛び込むことで避ける。
そのまま、フェンシングのような姿勢で兜割を突く勢へ。
鋭く、速く。
俺の突進と、ネオゾンビ自の攻撃力が相乗効果となる。
「るうぅう・・・アァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」
甲高い金屬音を鳴らして、ネオゾンビのの裝甲板に小さくヒビがる。
「オオオオオオオッ!!!」
その瞬間に、再び突き込む。
放狀にヒビが広がり、裝甲板に小さなが開いた。
「く!」
兜割を放り捨て、両手で銃のグリップを握りしめる。
「た!」
左肩からネオゾンビへ當たり。
「ば!」
鋭利な裝甲板で肩が傷付くが、無視。
「れぇえ!!!」
そして空いたのに銃口を突っ込み、即座にトリガーを引いた。
どごん、と。
およそ拳銃からは出なさそうな音が響いた。
それに衝撃も。
あががが、衝撃が伝わって全が痛すぎる。
「ぐう、う!!」
「―――!?!?!?!?!?!?!?」
発の度に、ネオゾンビが聲にならない悲鳴を上げて痙攣する。
いいぞいいぞ!
そのままくたばれ!!
トリガーを4回引いたところで、打ち止め。
この銃って5連発なのか。
反で痺れる手から、拳銃が地面へと落下した。
「アバ・・・ガ・・・ガガ・・・」
ネオゾンビは痙攣している。
弾丸は背中側に貫通はしていないが、大ダメージを與えたようだ。
を跳ね回りでもしたんだろう。
まともな人間なら1発で即死。
このじでは、白黒でも倒しきれる威力だろう。
アニーさんの拳銃すげえや・・・
「―――ガ、ア!!!!!」
「ぬお!?」
そんなことを考えてたら、ネオゾンビが再びいた。
鼬の最後っ屁ならぬ、ゾンビの最期・・・おおお!?そんなこと考えてたら死ぬ!!
ブンブンと出鱈目に振り回される腕から距離を取る。
兜割は拳銃を撃つ時に手放してしまった上に、暴れるネオゾンビが弾いて反対側に転がってしまった。
拳銃にも殘弾はないし、予備弾はアニーさんにもらわないとどうしようもない。
「ガッガガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
口に弾丸をぶち込まれ、心臓周辺にも有効打をもらっていながらも・・・まだネオゾンビはく。
だがダメージはなくないようで、その証拠に全の裝甲が歪にびた。
まるで制できていないようなじだ。
もはや出來損ないのイガグリのような姿になりつつある。
「グル・・・ウウウ!ウウウウガアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
俺に視線が飛んだ、気がする。
いや、ヘルメットで見えないけど。
『お前だけは殺す』とでも言うような殺気が放された。
やっぱりコイツには意思がある。
白黒には僅かに存在していたようそだが、コイツのはもっと濃い。
『恨み』っていうのはある程度知能のある生にしか存在しないだ。
やはり、ここで息のを止めておかなければ。
そこまで考えた時だった。
―――りぃん
いつもの幻聴が聞こえた。
先程まではおとなしくしていた『魂喰』から。
『自分を使え』とでも主張するように。
「いかん!逃げろイチロー!逃げろ!!」
アニーさんの切羽詰まった聲がする。
「ガルガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
ガクガクと震えながら、ネオゾンビが立ち上がった。
どこにそんな力が殘っているのか、すぐさま大地を蹴って俺目がけて走り出す。
あたかも、ラグビーのタックルのように。
違う所があるとすれば、左肩からまるで角のような裝甲板がびているってことかな。
軽トラくらいなら楽にスクラップにできそうだ。
「・・・『積みし技に信を置けば、一切萬事憂うべからざる也』」
いつか、道場で師匠から聞いた格言を反芻しつつ・・・抜刀。
を反する刀の、いつもの稲妻模様が頼もしくった。
「イチロー!!!」
アニーさんの悲鳴を聞きながら、正眼に構える。
それから刃を橫に倒して引き、突きの勢へ。
以前の白黒は、斬れなかった。
天蓋の頭は斬れたが、刀は折れた。
今度は、どうだろうか。
「ふぅう・・・」
軽く息を吸い込む。
こちらへ突っ込んでくるネオゾンビのきが、よく見えた。
まず間違いなく新たに生やした角で、俺のを貫く気だろう。
なりふり構っている暇はないのか、わかりやすい戦だ。
見た目以上にダメージはデカいらしい。
各所の合は破れた。
も痛い。
っていうか全が痛い。
だが、不思議と死ぬ気だけはしなかった。
「來いよバケモン」
タイミングを計り、足に力を込める。
「俺の人生に―――」
喚きながら走るネオゾンビの間合いに、踏み込む。
「てめぇは、邪魔だ―――!」
頭の橫を、角が通過すると同時に。
「ガッバ!?ギャガガガッガガ!?!?!?」
空気すら貫くほどの鋭さで、『魂喰』の切っ先がネオゾンビのにするりとった。
南雲流剣、奧伝ノ二『瞬(またたき)』
そして、はなから裝甲など存在しないように。
に塗れた切っ先が、ネオゾンビの背中から飛び出た。
鍔元が、までっている。
「ゴ・・・ア・・・アァ・・・ァ」
細かい痙攣を繰り返しながら、ネオゾンビのが弛緩していく。
「・・むん!」
「ァ!?!?!?」
駄目押しに刀を捻ると、奴は最後に大きく痙攣した。
そしてそのまま、地面に膝を突く。
に足をかけ、蹴りつつ刀を引き抜く。
ネオゾンビ由來のまみれの刀は、それでも傷一つなかった。
さすが妖刀。
ずん、と音を立ててネオゾンビは仰向けに倒れ。
もう一度いてから、一切の生命活を停止した。
「ふう・・・疲れた、死ぬほど」
しばしの殘心を経て、構えを解く。
「アニーさん、スタンバトン持ってきて・・・アニーさん?」
後ろのアニーさんから返事がない。
ひょっとして傷が酷いのか!?
「もむっ!?」
そう思って振り向くと、視界は真っ暗になった。
「まったく・・・無茶をするな、サムライというものは」
えーと。
どうやら俺は、アニーさんに頭を抱えられているらしい。
アニーさんは俺よりもしだけ背が高い。
だから聲のこともあって、男だということを疑うことはなかったのだ。
・・・じゃない!
何この狀況!?
「ももむい!ももも!むー!(スタンバトン!スタンバトンを早く!!)」
「んぅ・・・!ふふ、熱的だな。だがわかった」
アニーさんは背中をポンポンと叩いてから俺を解放すると、スタンバトン片手にネオゾンビに歩み寄った。
・・・うあ!むっちゃが出てるじゃん!?
頭か・・・大怪我じゃないといいけど。
見たじふらついている様子はないから、脳にダメージがあるわけではなさそうだが。
「ふむ・・・とりあえずは再起不能にせねばな」
『―――standing by』
相変わらずイケメンな電子音聲を響かせて起したスタンバトン。
アニーさんはそれを、開いたままのネオゾンビの口に突っ込んだ。
しかるのち、トリガーが引かれる。
何度も電気のはじけるような音が響き、ネオゾンビのがびくびくと痙攣した。
條件反だろう。
『―――time out』
フル充電からすべての電力を使い切り、スタンバトンは停止。
「そんくらいやれば大丈夫っすかね?」
「・・・恐らく、な。私が知っている限りでは、一度『死んだ』脳が復活することはなかった」
あ、そういえばアニーさんは実験に參加してたんだもんな。
そりゃあ他の人より謎蟲について詳しいか。
「念のために頭部を完全に破壊しておきたいところだが・・・いけるかイチロー?」
「・・・とりあえず試してみましょうか、って、おお?」
『魂喰』が唐突に地面に落下した。
え?なんで急に・・・うあ。
「イチロー!どうした!?」
アニーさんが俺の異変に気付き、慌てて駆け寄ってきた。
「あーいや、握力が死んだだけですよ。前にもありましたし、その時はもっと癥狀が重かったですから」
右手が小刻みに痙攣している。
左手もだ。
軽く握ることはできるが、とても刀を握って振れるほどではない。
し頑張りすぎたか。
だがまあ・・・生きてるだけで儲けものだな。
あのネオゾンビを向こうに回してこの程度の傷なら、むしろ大金星ってところだ。
それ以外の部分は大丈夫だし。
・・・傷は開いたしも超痛いけど。
「無理をするな・・・と言っても、今回は私が悪いか。イチロー、謝する」
アニーさんはそう言って頭を下げてきた。
・・・ムムッ!!
「うあ!?何をする!?」
丁度いいので傷の確認をすることにしよう。
下げられたアニーさんの頭を確認。
「・・・生え際の所が裂けてますね。う程の傷じゃなさそうだ・・・頭の傷は派手に出しますからねえ」
「そうか、改めてわかった。キミにデリカシー分が皆無だということがな!・・・stupid!!」
「ムギュン!?」
何やら悪態をついたアニーさんが、に軽いチョップをかましてきた。
凄まじい痛みで、一瞬で頭が真っ白になる。
「私よりもよほど重癥の癖にな。まったく・・・これではリンが困るわけだ」
ぼやきながらアニーさんが拳銃を拾う。
あ、手首・・・
「アニーさん、手首は・・・」
「イチローが頑張ってくれている間にはめておいた。折れていなくて何よりだ」
・・・あー。
この人も自分で臼治せる畑の人ね。
まあ、エリート軍人さんなんだから當然か。
拳銃から空薬莢が排出され、新たな弾丸が裝填される。
でっか、何あの弾丸。
俺の拳銃の弾丸がオモチャに見える。
「すまんイチロー、薬莢とライフル、それにヘルメットの殘骸を拾っておいてくれないか。ここに私がいると付かれたら不味い」
あ、そうか。
あの『レッドキャップ』が戻ってくる可能もあるからな。
「了解です・・・ところでコイツのヘルメットにGPS的なモノとか仕込まれてますかね?」
「まず間違いなく、な。これほどの『実験』を奴らが放っておくとも思えん・・・必ず回収に戻ってくるはずだ」
だよなあ・・・鍛治屋敷がわざわざ回収するくらいだ。
『中』だけでも重要な存在に違いない。
「だから殘留を回収しておく必要があるんだ。『レッドキャップの裏切り者のアニー』ではなく、『謎の武裝勢力』がいると思われる方がまだいい」
「なるほど・・・了解です。しっかし、ここで頭を切り落として海にでも放り投げておけばなあ・・・」
握力が復活するまではまだ時間がある。
復活したとして、コイツの首が斬り落とせる保証はないわけだが。
『魂喰』なら折れることはないと思うけど。
「とにかくこう。ここに殘ることの方が危険だ」
「ですね、まだゾンビが殘ってる可能もありますし」
というわけで、俺達はそれぞれの作業を開始することにした。
「やっと著いたな・・・とりあえずげ、イチロー」
「やだこの人、男らしすぎる・・・」
住宅地を抜けた先にある目的地。
『佐山造船』のオフィスで、俺達はやっと腰を落ち著けていた。
もう長い事使われていないであろう、フカフカのソファーが俺の疲れを癒してくれる。
あの後、ネオゾンビの口に拳銃を突っ込んで10発ほどの弾丸をぶち込んだアニーさん。
彼と共に、俺はここまで移してきた。
何故ボートに戻らなかったかと言えば、こっちの方が距離的に近かったことがある。
俺としては撤退してもよかったのだが、アニーさん曰く。
『奴らがここに戻って來たら、次に來るときには警戒されている可能がある。その時に同じように探索できるとは限らん』
とのことである。
確かにそれも考えられるので、アニーさんの指示に従うことにしたわけだ。
「うげえ・・・気持ち悪い」
ベストをぎ、インナーも続けていだ。
と汗が張り付いて大変にぎ辛い。
「ふむ・・・まずは清掃と消毒だな」
アニーさんは荷の中から救急箱的なモノを取り出した。
そこからガーゼやらなにやら、細々としたものがどんどん出てくる。
〇次元ポケットかな?
「沁みるし痛むぞ」
「あがががが!?」
手早く処置がされていく。
手際がいいな・・・流石はエリート軍人。
手早かろうが痛いのは痛いが。
「なんとまあ、合糸が殘らずズタズタだぞ。まあ、あれほどけば無理もないか・・・再合するには糸が足りんな。包帯で補強するからしばらく我慢しろ」
「アイアイマム」
「次に私をママ呼ばわりしたら傷口に塩を詰め込んでうぞ」
「ゆるして」
もう変なことは何も言わないことにしよう。
口は災いの元だ。
特に俺にとっては。
「家に戻ったら絶対安靜だからな。リンに頼んで監視してもらおう、それにナーチャンにもな」
そこに朝霞を含まないあたり、アニーさんの優しさが心に沁みる。
今は傷も沁みるが。
俺は甘んじて治療にを任せることにした。
「さて、では私はパーツをしてくるからな」
俺の治療を済ませると、アニーさんは立ち上がった。
「護衛・・・」
「いらん、ゆっくりしておけ。もし手に負えない存在がいたら逃げるさ」
そう言うと、アニーさんは足音も立てずにオフィスから作業場への扉を潛って消えた。
・・・朝霞じゃないんだし、まあ大丈夫だろう。
音はデカいけどあのクソデカ拳銃もあるわけだし。
アレなら並のゾンビなんて頭水風船みたいになるぞ。
そして俺は一人、何の音もしないオフィスに殘された。
暇である。
何もすることがないし、何かしているのを見つかったら絶対に怒られる。
おとなしくアニーさんが帰るのを待つか・・・あ。
そういえば。
アニーさんのザックからコンニチハしていた通信機を取る。
一応神崎さんにも報告しておかないとな。
探索中の連絡は、基本的にこっちからしかしない取り決めになっている。
ゾンビの中を進んでいる時に向こうから連絡が來たら大変なことになるからな。
B級映畫お約束の『迫している時に急に鳴る電話』はNGだ。
マジで死ぬし。
通信機を作し、神崎さんへ連絡。
『ハイッ!神崎です!!』
噓だろ一瞬で出たわこの人。
ずっと前で待機してたのかよ・・・番犬かな?
『田中野さんですね。そちらの狀況は?』
一言も発していないのになんで俺だとバレてるんだろう。
謎がまた一つ増えた。
決して解けない謎が。
「やー、どうも神崎さん・・・遅くなりまして。実はですね・・・」
そうして俺は、先程までの大騒を報告することにした。
長い話になりそうだ。
- 連載中701 章
スキルリッチ・ワールド・オンライン~レアというよりマイナーなスキルに振り回される僕~
友人に誘われてVRMMOを始めた主人公だが、キャラクタークリエイトの場面でいきなり妙な――確かにチートっぽくはあるのだが、行動する上で大きな制約を課せられる――スキルを押し付けられてしまう。これも一興とばかりにそのままゲームを楽しむ事に決めた主人公だが、このユニークスキル「スキルコレクター」は微妙なスキルばかり集める傾向があって……。 ユニークスキルの呪い(?)でポピュラーなスキルの入手がほぼ絶望的となった主人公は、否応なく道を外れたプレイを強いられる。清々しいまでに開き直った主人公の行動に振り回される運営スタッフ。そしてゲームの進み方は、運営スタッフの予想から徐々に外れ始める……。 殘酷描寫とR15は保険です……多分。 少し短めの話が多いです。 書籍版(全一巻)とコミカライズ版が幻冬舎コミックス様から、それぞれ11月29日と24日に発売になりました。コミカライズ版2巻は7月24日発売の予定です。電子版も同時発売です。
8 149 - 連載中56 章
音楽初心者の僕がゲームの世界で歌姫とバンドを組んだら
その旋律はとても美しかった 『マセレナードオンライン』という、軽音楽を主軸としたオンラインゲームに出會った僕は、そこで初めて音楽と觸れ合う。そんな、何にも分からない僕が歌聲に引き寄せられある女の子に出會った。その少女はゲーム內では歌姫と呼ばれていて、そんなことも知らずにバンドを組まないかと尋ねてしまう。斷られる覚悟でいたが、まさかのバンドを組むことになる。果たして僕はこの先どうなるの? VRMMOと軽音楽をかけあわせた少し変わった物語が、今ここに始まる
8 85 - 連載中118 章
BLOOD HERO'S
聖暦2500年 対異能力人対策組織『スフィア』 彼らは『 Bl:SEED(ブラッド・シード)』と呼ばれている特殊な血液を體內に取り入れ得ている特別な力を使って異能力者と日々闘っている。 主人公の黒崎 炎美(くろさき えんみ)は記憶喪失で自分の名前とスフィアの一員になる事以外何も覚えていなかった。 だが彼は血液を取り入れず Bl:SEEDの能力を使う事が出來た。 一體、彼は何者なのか?何故、能力を使えるのか? 炎美とスフィアのメンバーは異能力者と闘いながら記憶を取り戻す為に古今奮闘する物語!
8 190 - 連載中54 章
ステータス、SSSじゃなきゃダメですか?
最強にして至高。冷酷にして無比。従順にして高潔。人間の間でそう伝わるのは、天魔將軍が一人《瞬刻のヴィルヘルム》。これまでにステータスオールSSSの勇者達を一瞬で敗北へと追い込み、魔王の領土に一切近付けさせなかった男である。 (……え? 俺その話全然聞いてないんだけど) ……しかしその実態は、ステータスオールE−というあり得ないほど低レベルな、平凡な一市民であった。 スキルと勘違い、あと少々の見栄によって気付けばとんでもないところまでのし上がっていたヴィルヘルム。人間なのに魔王軍に入れられた、哀れな彼の明日はどっちだ。 表紙は藤原都斗さんから頂きました! ありがとうございます!
8 157 - 連載中47 章
究極の捕食者 ~チート融合スキルで世界最強~
七瀬素空(ななせすぞら)が所屬する3年1組は、勇者スキルを持つ少女に巻き込まれる形で異世界に召喚される。皆が《炎魔法》や《剣聖》など格好いいスキルを手に入れる中、《融合》という訳のわからないスキルを手に入れた素空。 武器を融合させればゴミに変え、モンスターを融合させれば敵を強化するだけに終わる。能力も低く、素空は次第にクラスから孤立していった。 しかし、クラスを全滅させるほどの強敵が現れた時、素空は最悪の手段をとってしまう。それはモンスターと自分自身との融合――。 様々なモンスターを自分自身に融合し自分を強化していく素空は、いつしか最強の存在になっていた――。 *** 小説家になろうでも同様のタイトルで連載しております。
8 96 - 連載中7 章
友だちといじめられっ子
ある日から突然、少女はクラスメイトから無視をされるようになった。やがて教室に行かなくなって、學校に行かなくなって⋯⋯。 またある日、先生に言われて保健室に通うようになり、教室に行くのだが、影で言われていたのは「なんであいつまた學校に來てんの」。少女は偶然それを聞いてしまい、また保健室登校に逆戻り⋯⋯。 またまたある日、保健室に登校していた少女の元に、友人が謝りに。また教室に行くようになるも、クラスメイトに反省の意図は無かった⋯⋯。 遂には少女は自殺してしまい⋯⋯⋯⋯。 (言葉なんかじゃ、簡単にいじめは無くならない。特に先生が無理に言い聞かせるのは逆効果だとおもいます。正解なんて自分にも良く分かりませんが。) ※バトルや戀愛も無いので退屈かもしれませんが、異世界物の合間にでも読んで見て下さい。 (完結済~全7話)
8 99