《【書籍化】俺は冒険者ギルドの悪徳ギルドマスター~無駄な人材を適材適所に追放してるだけなのに、なぜかめちゃくちゃ謝されている件「なに?今更ギルドに戻ってきたいだと?まだ早い、君はそこで頑張れるはずだ」》番外編 転生勇者は、引退したギルマスに會う

【★おしらせ】

あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。

最後まで読んでくださると嬉しいです。

その日、アクトの屋敷に來客があった。

赤い髪の年だ。

アクトは彼を見て一発で、誰だか見抜いていた。

「久しいな、ローレンス」

「あくとさーーーーーーーーーーーーん!」

10にも満たない年齢の年が、笑顔で、こちらに突っ込んでくる。

しかもめちゃくちゃ速い。

アクトは反をひねってそれを避ける。

ローレンスは壁をぶち破って、外に出ていった。

はぁ、とため息をつくアクトのもとに、ローレンスが戻ってきた。

「元気にしてたか?」

「うむ! ウルトラ元気だ!」

それはなによりだ、とアクトがつぶやく。

ローレンスはかつて、魔王との戦いを終えた後、若くして死んだ。

アクトの見立てだと、命をもやした結果、あの異次元の力を得ていた。

その代償として、早すぎる死を迎えたのだろうと。

「だがまさか転生してくるとはな」

「おれもびっくりだ!」

ふたりがソファセットに向かい合わせに座る。

そこへ、妻のフレデリカがお茶をもって現れる。

「おお! フレデリカさん! 久しぶりだな!」

「おひさしぶりです、ローレンスさん。今は、ローレンさん、でしたっけ?」

「うむ! 名前を変えて、冒険者やってるぞ!」

現在、ローレンスはアクトのいるギルド、天與の原石で活してるのだ。

「周りに迷をかけてないか?」

「うむ! 全然!」

アクトがはぁ、とため息をつく。

フレデリカは苦笑。

「エッタは、苦労してそうですね」

「まあ問題ないだろう。ヘンリエッタは、俺とおまえの子だからな」

「まぁ、うれしいですマスター」

うふふ、と本當にうれしそうに笑うフレデリカ。

アクトも、小さく笑っていた。

そんな二人を見て、ローレンスはもっと笑顔になる。

「アクトさんが笑うようになるなんて! すごい! フレデリカさんのおかげだな!」

「そ、そうですか~♡ えへへ~! 壁を壊したことは不問にしてあげましょう!」

「やったー!」

その後、思い出話に花を咲かせた後……。

ローレンスは帰ることにした。

アクトは一人、玄関まで送っていく。

「ローレンス」

「どうした、アクトさん?」

すると、アクトはローレンスに対して頭を下げた。

突然のことに、元勇者は戸う。

「すまなかったな。貴様がこうなるの、俺にはわかっていた」

アクトには未來が見える。

ローレンスが壽命を振り絞って、最終的に死んでしまうこともまた、わかっていたうえで、魔王退治をさせたのだ。

「なんだそのことか! 全然気にしてないぞ! おれは、おれの責務を全うできた。世界を平和にできた。それだけで十分だ! 死んだけど、まあ生き返ることができたしな!」

そうか、とアクトは微笑む。

ローレンスはその笑みを見て、言う。

「やっぱりアクトさんは、もっと笑ってるほうがいいと思うぞ!」

「そうか。考えておこう」

「うむ! また來るぞー!」

「ああ、いつでも來い」

こうして転生勇者は、去っていくのだった。

【★新作投稿しました!】

先日の短編が好評だったので、連載版はじめました!

『【連載版】迷宮の聖は魔達から溺されてる~追放された私、奈落の森に捨てられるも、神に祈りを捧げていたら、いつの間にかそこが聖域化していた「國が亡びるからと王子が君を連れ戻しに來たけど撃退しといた」』

ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

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