《乙ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?》182話 臺無し
(まずいですね……!)
アリシアは焦り、考えを巡らせる。
――半年ほど前の秋祭り。
そこで事故が発生し、アリシア、イザベラ、エドワード王子、フレッド、オスカー、カインは闇の瘴気により汚染されてしまった。
その中でも特に濃い瘴気をけたのがアリシアだ。
元々の人格は大きく歪められてしまったが、それでも変わらなかったものが一つだけある。
彼からイザベラへの深いだ。
彼はする者を手にれるため、のままに策を巡らせた。
エドワード王子達を唆し、導し、誑かし、イザベラと距離を置かせたのである。
その仕上げとなるのが、この卒業パーティだ。
ここでエドワード王子からイザベラへ婚約破棄を言い渡させれば、彼は完全に孤立することになる。
そして、自分がイザベラへ手を差しべる。
そうなればもう、最のの心は自分のものだ。
完璧な計畫だと思っていたのだが――
(このままではいけません……)
このまま自分が死ねば、計畫は臺無しになってしまうだろう。
それでは困る。
本當に困ってしまうのだ!
なぜなら自分はまだ死にたくないのだから!
最のイザベラと共に、同士という斷のに溺れたいのだから!!
「やめてください、カインさん! それ以上近付かないで!!」
アリシアはぶように懇願する。
しかし――
「ガアァァァッ!!」
「ひいぃっ!!」
もはや言葉すら通じていないようだ。
彼は剣を振り上げると、そのまま振り下ろした。
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※ 本編完結済み 12月12日番外編を始めました。 本編で書くことができなかった主人公ライラ以外の視點や、本編以降のことなども、書いていく予定にしています。どうぞ、よろしくお願いします。 辺境伯の一人娘ライラは変わった能力がある。人についている邪気が黒い煙みたいに見えること。そして、それを取れること。しかも、花の種に生まれ変わらすことができること、という能力だ。 気軽に助けたせいで能力がばれ、仲良くなった王子様と、私のことが嫌いなのに婚約解消してくれない婚約者にはさまれてますが、私は花の種をもらえれば満足です! ゆるゆるっとした設定ですので、お気軽に楽しんでいただければ、ありがたいです。 11月17日追記 沢山の方に読んでいただき、感動してます。本當にありがとうございます! ブックマークしてくださった方、評価、いいねをくださった方、勵みにさせていただいています! ありがとうございます! そして、誤字報告をしてくださった方、ありがとうございました。修正しました。 12月18日追記 誤字報告をしてくださった方、ありがとうございます! 修正しました。 ※アルファポリス様でも掲載しています。
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