《【WEB版】灼熱の魔様の楽しい溫泉領地経営 ~追放された公爵令嬢、災厄級のあたためスキルで世界最強の溫泉帝國を築きます~【書籍化+コミカライズ】》343.魔様、聖王様を正気に戻そうとするも絶句する結果に。そして、アレがやってくる
「貴様、何だ、その姿は!? 何をした!? どうして、私の雷が効かぬ!?」
水の球の中にっている私を見て、愕然とした表の聖王様。
うふふ、彼は知らないのだ。
お湯に雷を落とすと、たいそう気持ちいいってことを!
「リリを返してもらうわ! それに、あんたにも教えてあげる! 本當の自分をけれるってことをね!」
そう、私は彼に伝えたかったのだ。
リリは確かにだ。
気立ても良くて優しくて、傍にいるだけで幸せになれる。
彼みたいになりたいって思うこともしばしば。
だけど、私たちは他の誰かにり代わるなんてできはしない。
いくら憧れていても、いくら渇しても。
「な、な、何を貴様ぁああああ!? 私が、私がどんな思いでこのスキルを使っていると思っている!? 私はイーターだ、聖なるものの殘骸を集めることしかできないゴミのようなスキル持ち。世界から捨てられた存在なのだ、それをぉおおお!」
聖王様は怒り聲をあげながら、黒い雷をさらに飛ばしてくる。
しかし、私には全く効果がない。
むしろ筋がいいじにほぐれて元気になるぐらいである。
でも、今の聖王様のびを通じてわかった。
彼が本當は自分のことを認められていないって言うことを。
「ヒゲ助、いくよっ!」
「ひぃいいい、人使いが荒いでがんす!?」
私は足に熱を込めて、思いっきりジャンプして間合いを詰める。
そして、とっておきの攻撃を食らわせるのだ。
「それじゃあ、ヒゲ助、お湯に沈めてちょうだいっ!」
「喰らうでがんすっ!」
ヒゲ助は直徑數メートルのお湯の球を出現させると、それを聖王様へと一気に飛ばす。
「ふざけるなぁあああああっ!」
聖王様は私たちに例の黒い腕をどんどん飛ばしてくる。
だけど、そんなの怖くない。
私の熱があれば!
「そぉれっ!」
私は熱円を発生させると、黒い腕をどんどん消滅させていく。
いわば熱のバリアで溫泉のお湯を守っているじだ。
「聖王様、溫泉を味わうがいいわっ!」
「な、なぁああにぃいいいい!?」
どぶんっと水音をたてて、お湯の塊に沈んでいく聖王様。
さっきはお湯をかけただったけど、やっぱりお湯には浸からなきゃだよねっ!
「ついでにこっちも大サービス!」
さらに空間袋に手をばし、その中にっていた薬草を一気にばらまく。
エリクサーゆずりの薬草湯の完だ。
さぁ、どうだ!?
スペシャル薬草溫泉だよっ!
聖王様が七に輝き始め、気持ちいのかジタバタともがく。
うふふ、快に悶えるといいわ。
「ぐぁあああああっ!」
「あきゃっ!?」
彼を取り囲んでいたお湯がばっしゃあぁあああんっと破裂。
どたっ、どたっと二人の人が地面に投げ出された。
「ひ、ひぃいいい!? あれ、私!?」
呆然とした表のリリだけど、私はガッツポーズをしてしまう。
つまり聖王様からリリを取り戻したのだ。
溫泉の前に不可能はないのよ!
「覚悟しなさい、聖王アスモデウス! 近隣諸國に迷をかけてごめんなさいって謝ってもらうわよ!」
私はびしょ濡れのまま、荒い呼吸をする聖王様を一喝する。
彼がこれまでやってきたことを思えば、謝って許してもらえるかわからないけど。
とにかく謝るしかないだろう。
私も一緒に行って謝ってあげてもいいから。
「ユオ様、あ、あの人を殺しちゃダメです! あの人はられているだけで!」
それなのに私が私刑を行うと思ったのか、リリは私に抱き著いてくる。
まさか、そんなことするわけないじゃん。
私のことを貧相な小娘って呼んでくれたことだけは謝ってもらうけど。
「ひぃいい、に持ってるでがんすぅうう」
ヒゲ助は青い顔をするが、恨みとかではない。
ただちょっと思い出すと頭に來るだけである。
別にそんなに怒ってるわけじゃない。
「な、何を言うか!? 私がられているだと!? 私は自分の意志で、聖王國を建てたのだ、それを」
聖王様はフラフラになりながらも立ち上がり、私たちに厳しい視線を向ける。
そりゃそうだ、られているなんて言われたら怒るのも分かる。
だけど、認めなきゃいけない時もある。
彼はあきらかに國民にられていると私は思う。
こんな時だからこそ、本當の自分をけれなきゃ。
「聖王様、私はわかってるわ。あなたは國民の聲に押されて、どんどんエスカレートしていっただけ! あんなふざけた真似は本意じゃないわよね。じゃないと、『聖王様大好き激辛ヌードル』なんてメニュー名やらないはず」
私は彼の目を見て、諭すように伝える。
聖王様は國民の人たちが勝手に思い込んだ、おかしな幻想に乗せられてしまったのだ。
國民の求める聖王様像を追い求めるうちに行が過激になっていったのだと思う。
じゃないと、メニュー名に自分の名前をかぶせるとか正気とは思えないし。
「はぁ、せっかく國王になったのだ、それは素晴らしいことではないか! そもそも、これはお前がやっていることのはず。聖王國のメニュー名はお前の村のものを參考に生まれたのだからな」
「は?」
そして、飛び出す衝撃の事実。
なんとあのふざけたメニュー名は私の村のものからインスパイアされたものだったらしい。
はぁああああ!?
何それ!?
それじゃ、私の頭がおかしいみたいじゃん!?
言っとくけど、あれはクレイモアっていうか、ここにいるリリが勝手にやったネーミングなんだけど!?
「貴様のような破壊的なスキルを持つ者が、私に憐れみをかけるなど片腹痛い。貴様のようなスキルを私が持っていれば……」
聖王様はまるでひとり言のようにぶつぶつと言葉を続ける。
その瞳は虛ろでもはや何を見ているか、分からないほど。
彼は知らないのだ。
私だって役立たずと告げられて、辺境送りになったということを。
それから溫泉と仲間の力で領地を立て直していることを。
だけど、逆に言えば、これは聖王様と和解できる最後のチャンスかもしれない。
人の価値はスキルなんかに左右されないって伝えることができれば、彼も変わるかもしれない。
私は聖王様に聲をかけようと近づく。
できれば、崩れ落ちそうな彼の肩を支えてあげたかったから。
だが、しかし。
その機會は訪れなかった。
どがあああああああああんっ!
轟音とともにホールの壁が崩壊したのだ。
衝撃に飛び散るステンドグラス。
「ひぃいいい、やばいやんけ、これぇええええ!?」
「にゃははは、めっちゃすごいのが出てきたのだ!」
「勝負は一時、お預けですよっ!?」
「こりゃあ、難儀じゃのぉ?」
駆け出してきたのはメテオたちとハンナにクレイモア、それに村長さん。
「ユオ様、水晶を壊したら、やべぇのが出てきたぜ!?」
ドレスが真っ青な顔をぶ。
彼たちの背後から現れたのは見上げるほど大きな黒い影。
それは真っ黒な蝶の羽を持った巨大なの子。
彼の顔は塗りつぶされたかのように真っ黒だった。
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