《コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!》閑話 聖の結婚2
聖都を出発してジェシカの実家へと向かう
「へぇ〜、ジェシカって兄弟いるんだね」
「弟が二人もいるのよ。元気にしているとは思うけど、いたずら好きだからなぁ……困ったことになったらいつでも私に言ってね」
「話には聞いてましたけど私も會ったことないんですよね〜」
「ジェシカに似て騒がしそう」
「ちょっと、なによそれ〜まぁ否定はしないけどね」
彼達三人は今のところ修羅場になったことがない。みんな仲良くできてるからとても助かっている
「ジェシカってもっといいところに住んでると思ってた。こんななにもないところに住んでたんだね。一番近いところにある村も小さいところだし」
「それはお父さん達に聞いて、私には教えてくれないのよ。まぁそのおかげでノビノビとできたってのもあるけどね〜」
「なるほど、だから聖なのに自由奔放なのか」
「しっ、リュウトさん!ダメですよ」
つい、本音がれてしまった
「リュウト、フェノア〜?」
「ひえ、!?な、なんで私も?」
その後こっぴどく叱られた
途中の村で休憩しつつ進んでいくと墓地に著いた。
「全く魔がいないし、変な気配あるしなんだか不気味なんだけど。ねぇリュート、怖い」
そう言ってアイリスが僕に引っ付いてくる。ん〜、この世界でアイリスより弱いものを探す方が大変だと思うんだけどなぁ
幽霊相手には怖がるみたいだ
「あー!ずるいです!私も怖いで〜す!」
フェノアが反対側の腕に抱きついてくる。アイリスと違って々當たるというからかい
「リュート……」
「あ、アイリスはしょうがないなぁもうあはは、フェノアも冗談はよせって」
アイリスが睨んできたのとジェシカが不機嫌になってきたのでなんとかこの場をなだめる
こういう行に対してはちょっと空気が悪くなるのは正直怖い
「でも実際幽霊は沢山いるわよ。そこら中にいるわ」
「え!?そうなんですか」
「特に気をつけなくちゃいけないのは……」
「あ~!ジェシカちゃんだ〜!」
どこからともなく綺麗なの人が現れる
「げっ、やっぱり出た!」
「久しぶりなのにその反応ひどくな〜い?」
「ジェシカ、この人?は?」
「ふむふむ、君がジェシカちゃんのお婿さんか〜、いい顔だね〜、それに両手に花!くぅ〜羨ましいね」
「はぁ……この人はシャルロット。お父さんに取り憑いてる幽霊で人よ」
なんか々おかしなことを言ってるように聞こえたんだけど
「へぇ〜、死後もの力で幽霊になったんですね!すごいです」
「私もシャルロットを見習って死んでもリュートをする」
さっきまで怖いとか言ってたのに実際に幽霊を目の當たりにしたら普通に順応してる
「えへへ〜、照れるなぁ。でもあんまりおすすめはできないかなぁ。死んでも死にきれない想いって呪いと同じだからね」
し背筋が凍るような風が吹く。
「それで?シャルロットもついてくるの?」
「それはもちろん!ジェシカちゃんといっぱいお話したいし、お仲間のみんなとも仲良くなりたいからね」
幽霊なのに明るい人?だなぁ、本當に死んでいるのだろうか?
てか簡単に幽霊とか言ってるけどどういうことだよ!こんなはっきり見えるなんておかしくないか?
「シャルロットは幽霊だけど害はないから」
「リュートには取り憑かないでね、絶対に」
「大丈夫だよ、私は地縛霊みたいなものだから、取り憑きたくてもできないよ」
幽霊のシャルロットさんがついてきてそのままジェシカの家に到著する
「著いたよ、ここが私の実家」
「立派なお家ですね〜」
「な、なんか張してきた」
「大丈夫だって、お父さんもお母さんも優しいから」
フェノアの時もそうだけど張しないほうがおかしい、結婚の挨拶でしかも他にも結婚する人がいるんだぞ?
毆られてもおかしくない、それに優しいったってジェシカはちょっと気が荒いしなぁ
「ただいま〜、ソル?サニー?いる?」
ドアを開けると元気な男の子二人が迎いれてくれた
「あーっ!お姉ちゃん!」
「帰ってきたんだ」
「お母さーん!」
「お姉ちゃんが男連れてきた!」
「ね?うるさいでしょ?ふたりともこっち來て!こっちがソル、でこっちがサニー。雙子で分かりづらいかもしれないけど、よろしくね」
「ったく、お姉ちゃんは暴だなぁ」
「ほんとほんと」
「はぁ〜全く、一緒にいるのは私と一緒に旅をしてきた仲間だよ」
「わぁー!ドラゴン!ドラゴンの姉ちゃん」
「でも、テナちゃんとは違うね」
「テナ?テナを知ってるの?」
アイリスが珍しく僕以外の男に興味を示す、まぁ相手は子供だけど
「うん、この前いっぱい綺麗な姉ちゃん達が來たんだよ。そのときに仲良くなったのがドラゴンだけど人間のテナちゃん」
テナって確か……理さんと一緒にいたアイリスと同じドラゴニュートの娘だったよな
てことは理さん達もここに來たのか
「そう、ふふ、テナと仲良くしてくれてありがとう。私はアイリスよろしくね」
「真っ白なアイリス姉ちゃんだな、よろしく」
雙子の弟達との挨拶を終えるとジェシカに似たが現れる
「ただいま、お母さん」
「おかえりなさい。君がリュウト君で、アイリスちゃんにフェノアちゃんね。いらっしゃい」
「お久しぶりですセリアさん」
この人がジェシカのお母さんで元聖だ。ジェシカと違って思ってたより落ち著いている?
「フェノアちゃん、大きくなったわね。アイリスちゃんは人間じゃないんだよね?すっごい神的!ふーん、こんな三人を自分のものにしちゃうなんてリュウト君やるね〜」
「あの、僕は本気で三人共幸せにするつもりです!どうかジェシカさんとの結婚を許してくれないでしょうか」
「もちろん、ジェシカを幸せにするなら私から言うことはないよ。あ、でも孫の顔は見たいからちゃんと見せに來てね」
「ちょっ!お母さん!」
よかった、本當に優しい人みたいだ
ほっとした瞬間、セリアさんは僕に急接近してきた
(ちなみに正妻は誰なの?それと、ジェシカは素直じゃないところがあるけど一途だからちゃんと見てあげてね)
「は、はい!えと、その、正妻とかそういうのはないです。みんな大切ですから」
「ジェシカ、よかったわね」
「うん」
「そういえばお父さんは?」
「あの人ジェシカからの手紙を見てから落ち込んじゃって、よかったらジェシカが直接言ってあげて」
「もう、お父さんったら」
落ち込んでるってことは反対される可能が高いな
「僕も行くよ」
「うん、一緒に行こ」
ジェシカと一緒に奧の部屋へる
「お父さん、帰ったよ」
「…………」
この人がジェシカのお父さんの元勇者なんだよな………こ、ここはあのセリフを言うしか、ない!
「突然のことですみません!娘さんを僕にください!」
綺麗な土下座ができたと思う
「いや、わかってはいた。ジェシカが嫁に行くということに関してはもう仕方ないと思っているんだが………」
「どうしたらお父さんの気分が晴れる?手紙にも書いたけど、リュウトはもちろんフェノアとアイリスもとってもいい子よ。それに強くて頼りになるし、お金とかにも困ってないからね」
ジェシカが一杯フォローしてくれる。本當にありがたい
「お義父さん。僕と一戦どうでしょう。僕の強さを証明します。元勇者のあなたには敵わないかもしれませんが、並大抵のものからジェシカさんを守れることは誓えます」
「いいだろう」
さっきまで弱々しかったお義父さんは目つきをギラつかせる
こ、怖いけど、やるしかない
「あの、よろしくお願いします」
「あぁ」
早速お義父さんと剣と剣で戦うことになった
僕はこの世界に來て々な経験をした。初めて魔を倒し、生々しいや殘酷さ、厳しさを知った
剣の腕もかなり上達したとはいえまだまだだ。魔法がなければあまり強いとはいえないかもしれない
「はぁあ!!」
やっぱりというか結果はボロ負けだった
相手の勢を崩すことすらできなかった
「はぁ……はぁ……」
「お、お父さん。リュウトはいつも剣だけじゃなくて魔法を使ってて!本當はもっと強いからだから……」
「大丈夫だよジェシカ。ちゃんと彼の思いは伝わった。君になら娘を任せられるよ。よろしく頼む」
「ありがとうございます!」
「二人共、その力を利用されないようにね。自分や大切なものに対して使うんだよ」
「はい!」
それからしばらくジェシカの家に泊めさせてもらった
「これで正式に結婚できるわね」
「式はもちろん盛大にやるんですよね?」
「リュート、私のことも忘れないで」
これからもこの三人と一緒に頑張ろうと思う
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