《化けになろうオンライン~暴食吸姫の食レポ日記~》弱化
海底都市では味しいを食べられた反面、不愉快なものを見せられたので評価はマイナスに落ち著いた。
なんというべきか……料理とかそういうのは進歩している。
間違いなく科學的にも魔法的にも前進しているんだけど、倫理観とかそういうのは家畜の餌にも劣る扱いとみるべきか。
異世界でも通信可能なスマホでポチポチ報告するが、まだ本當に一部しか見ていないのでもうし調査を続けると締めくくった。
うーむ、この調子だと英雄大陸どうなってるのかな。
墮ちた英雄さんとかもどうなっているやらだけどさ……。
そんな事を考えながらバタフライで海を泳ぎ、覚で方位を知る昔からの特技で大陸を目指した。
生の著水泳ともなると流石に時間もかかるもので、全力で泳いでおよそ70ノットというところ。
この調子だとまだ數日かかりそうなので適當な無人島でを休める事にしたのである。
「あー、まともな陸地。地面に足がつくのは素晴らしい……」
水泳は想像以上に力を使う。
まともなご飯がラーメンのみ、それ以後は鮫やらモンスターやらの踴り食いしかなかったのでへとへとである。
しかし……最近は食べる量も減ってきたし、祥子さんのスパルタレッスンで教え込まれた倫理観からくる不快もちゃんと機能している。
暴走することも減ってきた。
なんかどんどん弱くなってきているなぁ。
このままだと祥子さんを守り切れるかどうか……平和な世界になったことでたるんだかしら。
この機會にしトレーニングでもしましょうか。
「となれば、善は急げというし……」
手始めに演舞、空手や中國拳法、その他覚えた諸々を一通りやってみる。
……やはりなまっている。
以前はあったキレがない。
どれも鈍く、まるでなまくらのようで、しかも遅い。
火おこしに使ったビームも弱い。
全力で水面に撃ったが水蒸気発で魚が浮いてきた。
以前ならばこの無人島くらいは吹き飛ばしていただろう。
……いや、なんかおかしいな。
ここに來る前はもうちょっとけた気がする。
なんとなくだけどが重いのだ。
「もしかして……ステータス」
ヴォンッとどでかい畫面が現れる。
そこに表示されている項目をじっくり眺めていくがステータスの數値に変化はなく、相変わらずカンストしたままである。
特技の一覧も変化が無い。
なんとも妙な話だ。
それこそステータスが落ちていてもいいはずなのに……ん? いや、落ちていてもいい?
違う……落ちているのか?
この世界ではカンストしているステータスだとしても、私達が住んでいる地球ではもっと高い數値が設定されているとしたら。
限界地を超えていたとしても、この世界で出せる出力の限界がこれだとしたら。
あり得る話だけどそんな事をする意味は……………………あ、そういうことか。
ステータス畫面をはじめとしてこれらは全て【制限】なんだ。
人間や化けが闊歩している世界。
その中でも強大な力を持つ存在ならばこの世界を牛耳ってやろうと思う輩が出てきてもおかしくない。
事実化け大陸の人間は家畜以下の扱いをけており、完全に支配されていたと言っても過言ではないのだ。
なら世界を支配しているのは誰か、ナイ神父の所に送った神様だ。
そんな相手に反旗を翻そうとしたらどうなるか、ステータスが青天井だった場合を考えてみよう。
例えばベルゼブブ、永遠の壽命と高いステータスを持つあいつが更に鍛え続けたらいずれ私と同じステータスに辿り著くだろう。
だがそれはあくまでもこの世界での話であり、実際は同じカンストでも経験や経歴で勝率は偏る。
けど青天井なら私を超えるだけの能力を得たうえで対峙したら、私の勝率はガクンと下がるだろう。
いまだにうずめさんとかには勝てないし……。
つまり反逆防止なんだ。
神にとって代わろうとする存在を許さないシステム、それがステータスであり神が與えた制約。
こんなもの統合したらとんでもないことになる……。
いや、既にパワーバランスが崩れている統合後の地球からしたらとどめみたいなものだ。
今後、この世界と同じようにステータス差による差別なんかが始まるかもしれない。
そうなったら歯止めは効かなくなる。
強者が正義の社會になる。
あとはもうヒャッハーな世界になること間違いなし。
……やっぱり滅ぼすべきだよねこれ。
まぁ、その前にやれることをやっておくか。
以前ステータス畫面をぶち抜いた、混沌とした禍々しいそれはぶん毆った時に空いたものである。
中から出てきたのは死神を模した骸骨。
その時のは塞がる様子もなく、ただそこにあるだけだ。
「ふぅ……」
神を統一、拳に全ての力を籠め、そして……。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
無事だったステータス畫面を完なきまでに破壊するべく、全力のラッシュを叩きこんだ。
弱化してコレです
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