《(本編完結・番外編更新中です) 私のことが嫌いなら、さっさと婚約解消してください。私は、花の種さえもらえれば満足です!》アルのお土産 11
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「じゃあ、ライラちゃんとは、めでたく、しき兄妹となったので、隠し事はなしね。つまり、これからは一蓮托生。アル同様、俺もライラちゃんと一生離れないってことで、全部しゃべっちゃおうっと」
ジュリアンさんの口調は軽いのに、言ってることが重すぎる…。
「もったいぶらずにさっさと話せ。何を聞いても、ライラは俺が守る。兄でもない、他人のジュリアンは気にするな」
ぴしっと言い放つアル。
「えー! ひどい。俺だけ、のけもの?」
わめくジュリアンさん。
「で、グリシア侯爵家に行った理由はなんだ?」
アルが真剣な眼差しでジュリアンさんを見た。
とたんに、笑みを消して真顔になったジュリアンさん。
「グリシア侯爵が、異國の怪しげな者を屋敷に住まわせているっていう、気になる噂を耳にしたから。しかも、あの疑り深いグリシア侯爵が、相當心酔しているって話。々報をつなげていくと、おそらく呪者だ。しかも、かなりやばいじのな。それを探りに、イザベル嬢のいにのって屋敷へ行った」
「おい、ジュリアン! そんな狀況で行ったのか? 薬でも盛られたらどうする?! おまえを狙ってるあのなら、それくらいやるぞ」
え?! あの人、侯爵家のご令嬢なのに、そんな危ない人だったの?!
2人の會話に驚く私。
「さすが、アル。想像どおりだよ。だされたお茶を飲んだふりして、持ち帰ったら、よくわからない薬がっていた。分は今、調べている。本當にあの親子は、目的のためなら手段を選ばないところがそっくりだよな。…まあ、手練れの護衛も連れて行ったし、念のため、いくつか解毒剤も持って行った。更に、屋敷の外にも、目立たないよう護衛を待機させ、指示した時間までに俺がでてこなかった場合は、父とアルに連絡がいくよう命じていた。ほら、俺って用意周到だろ?」
「はあ?! どこが用意周到だ?! いきなりそんな連絡がきたら心臓に悪いだろう? それに、助けも遅れる。それならそれで、前もって言え。そんな仕掛けをしなくても、もっとましな方法を考える」
アルが厳しく注意した。
え、仕掛け…?
思わず、ひいた目でジュリアンさんを見てしまった私。その視線にジュリアンさんが、あわてたように首を橫にふる。
「あ、ライラちゃん。そんな目で俺を見ないで! 妹にそんな目で見られたら悲しいんだけど? 仕掛けっていうほどのこと、してないからね? ただ、ちょーっと甘い言葉をかけながら、お茶してただけだから…。あ、お茶を飲むふりか…。斷じて、ったり…」
そこまで言ったところで、アルに頭をはたかれたジュリアンさん。
「おい、ライラの耳がけがれるだろ!」
と、ジュリアンさんを鋭くにらむアル。
「ジュリアンさんって…筆頭公爵家のご子息なのに、すごい無謀なことをされるんですね…。あっ、ごめんなさい!」
驚きすぎて、つい本音が聲にでてしまっていた。
「いや、ライラ、謝らなくていい。その通りだ。子どもの頃から、ジュリアンは気になると、自ら調べるため、危ないところにでも、平気で首をつっこむ。何度注意してもやめない。みんな、見た目の甘さで騙されるが、中は危ない奴だ」
「でも、アルは、そんな俺を心配して、俺の姿が見えなくなると、ぶつぶつ言いながらも探しに來てくれたよね。懐かしいなあ…」
「あの頃から、ジュリアンは長してないな。…で、なにか分かったのか?」
アルの問いかけに、ジュリアンさんが、意味ありげに微笑んだ。
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