《僕の姉的存在の馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜》
翌朝。
僕が目を覚ますと、めずらしいことに香奈姉ちゃんはまだ眠っていた。
いつもなら香奈姉ちゃんが先に起きていて、子校の制服姿などを見せびらかしてくるのに。
しかし、こうして改めて見ると、どうしても目のやり場に困ってしまう。
やっぱりを隠すこともなくを曬しているのって、他のの子には真似できない事だ。
健康にはいいものなのかもしれないが。
せめてタオルケットくらいは掛けてほしいものである。
「んっ。ん~」
香奈姉ちゃんは、寢ていて何を思ったのか寢返りをうつ。
そのまま僕のに覆い被さってくる。
僕の方も全だったため、そんなことされたらっている大事なあそこに悪影響を及ぼしかねない。
僕のあそこは、今日も元気な狀態だ。
健康的な男子の生理現象なのだが、香奈姉ちゃんのを見ると余計に興してしまう。
「いい朝に余計なことは考えるな! ここは冷靜に──」
僕は、自分に言い聞かせるようにそう言って、起きあがろうとする。
しかし、簡単にはいかないのが常である。
「ん~。ダメだよ、弟くん。こんな時は、お姉ちゃんの言うことを聞かないと──」
香奈姉ちゃんがそう言って僕のを抱きすくめてきたのだ。
寢てるからなのか、いつもよりか強い力で抱きついてくる。
途端、香奈姉ちゃんの大きなおっぱいのがに伝わってきた。
とても気持ちいいけど、はやくベッドから出ないと。
今日のお弁當作りができなくなってしまう。
こうなったら、香奈姉ちゃんを起こすしかない。
「香奈姉ちゃん。もう朝だよ。起きてお弁當を作らないと──」
「ん? 朝?」
香奈姉ちゃんは、まだ寢ぼけている。
全で寢てしまうと、どうしてもこうなってしまうらしいけど。油斷しすぎだ。
香奈姉ちゃんの眠そうな顔が、だんだんとシャキッとしていく。と思ったが、なかなか直らないみたいだ。
「あ。そっか。お弁當ね……。そっかそっか」
香奈姉ちゃんは、抱きつくのをやめてベッドから起き上がると、そのままの格好で僕の部屋から出ようとする。
「ちょっ……。ストップ! まだのままだよ、香奈姉ちゃん!」
僕は急いで起き上がり、全力で香奈姉ちゃんを引き留めた。
全で僕の部屋から出したら、それこそ大変だ。
居間には兄や母もいるだろうし。
朝っぱらから、ちょっとした騒になりかねない。
「ん?」
香奈姉ちゃんは、思案げな表で僕を見てくる。
その顔は、ホントに何もわかってなさそうだ。
僕は、綺麗に整頓されている香奈姉ちゃんの服を手に取って、そのまま香奈姉ちゃんに渡す。
その中には、下著も含まれている。
「ほら、これ。香奈姉ちゃんの服だから。僕の部屋を出るのなら、せめて服を著てからにしてよ」
「うん。そうだったね。なんか、々とごめんね」
香奈姉ちゃんは、ようやく気づいてくれたのか、服をけ取った。
「別にいいよ。とりあえず、僕が先に部屋を出るから。著替えが終わったら、聲をかけてよ」
僕は、そう言いながらハンガーに掛けてある自分の制服に手をばす。
なのでもちろん下著を穿くのを忘れないようにした。
香奈姉ちゃんの制服に関しては、香奈姉ちゃん自こんなこともあろうかと思ってなのか、一応持ってきているみたいだ。
現に、香奈姉ちゃんは今、子校の制服に著替えているし……。
制服って基本、一著しかないと思うのだが……。
どちらにせよ、僕が手渡した服は著ないみたいだ。
「そんなことをしなくても大丈夫だよ。弟くんは、心配なんだから」
香奈姉ちゃんは、そう言って僕を引き留めてくる。
そういえば、香奈姉ちゃんのを抑えるブラジャーはどうするつもりなんだろうか。
著替えと言ったって、の下著なんて僕の部屋にはなかったような……。
香奈姉ちゃんも、そのことに気づいたのかハッとなって口を開く。
「ねぇ、弟くん。ブラのことなんだけど」
「どうしたの?」
たしかに香奈姉ちゃんのブラジャーは、紐が千切れてしまって、ソレとしての役割を果たしていない。
だからといって、そのことを僕に言ってくるのはどうかと思う。
まさか、ね。
「うん。ちょっと私の家に行って、下著の上下一式を取ってきてくれないかな?」
「まさか……」
「うん。その、『まさか』かな。厳に言うと、下著のことまで考えてなかったっていうか。その……」
僕は、あきらかにわかりやすいような渋い表をしてしまう。
それは香奈姉ちゃんらしくない忘れだ。
まさか僕が香奈姉ちゃんの家に行って、香奈姉ちゃんの下著一式を取りに行かないといけないなんて……。
一、どんな罰ゲームなんだろう。
下手をしたら、ただの下著泥棒に見られかねない。
「それは、さすがに……。下手をしたら下著泥棒になりかねないし……。ちょっと無理かな」
「そんなこと言わずに、ね? 私からの許可があるんだし。そうはならないから、ね?」
そんな甘えるような表で言ってこられても……。
無理なものは無理としか──
しかし両腕を組んでその大きなを抑える姿は、とてもツラそうだ。
その証拠に、しだけ前屈みになっている。
「どうしても、ダメ?」
さらに追いうちをかけるかのように訊いてくる。
頼むからそんな哀しそうな顔で言ってこないでほしいな。
とても斷りにくい狀態になるから。
「ダメっていうことはないけど……。たぶん花音が家にいるよね?」
「うん。絶対にいると思う」
「そっか。絶対にいるんだね。それはそれで難しいような……」
そんな自信満々に言われてもな……。
とてもじゃないけど、花音や香奈姉ちゃんの母親がいるような狀況で下著一式を取りに行くっていうのは、無理なことなんじゃないのか。
そんなことを考えてしまうが、香奈姉ちゃんの顔を見たら、斷ることなんかできそうにないし。
「ダメかな?」
「う~ん。大丈夫だとは思うけど……。とりあえず、わかったよ。取りに行ってみるよ」
「ありがとう。弟くんなら、そう言ってくれると思っていたよ」
「は、何がいいの?」
「任せるよ。弟くんが良いなって思うで選んでよ」
香奈姉ちゃんは、なんの恥ずかしげもなく笑顔でそう言った。
下著のを任せるっていうことは、僕の獨斷と偏見に任せるっていう事になる。
そんなのでホントにいいのかな。でも……。
「行ってくるね。ちょっと待ってて──」
「うん。いってらっしゃい」
香奈姉ちゃんの嬉しそうな言葉を聞きながら、僕は自分の部屋を後にした。
とりあえず、朝ごはんとお弁當作りは後回しにして、香奈姉ちゃんの下著一式を取りに行かないと。
なるべく誰とも會わないようにしよう。
僕は足早に歩き、香奈姉ちゃんの家に向かっていった。
貴方を知りたい//BoysLove
これはどこかで小さく咲いている、可憐な花達の物語。 とある生徒と教師は戀という道の上を彷徨う。 「好き」「もっと」「貴方を、知りたい。」
8 104引きこもり姫の戀愛事情~戀愛?そんなことより読書させてください!~
この世に生を受けて17年。戀愛、友情、挫折からの希望…そんなものは二次元の世界で結構。 私の読書の邪魔をしないでください。とか言ってたのに… 何故私に見合いが來るんだ。家事などしません。 ただ本に埋もれていたいのです。OK?……っておい!人の話聞けや! 私は読書がしたいんです。読書の邪魔をするならこの婚約すぐに取り消しますからね!! 本の引きこもり蟲・根尾凜音の壯絶なる戦いの火蓋が切られた。
8 186後輩は積極的
同じバイト先の女子高生の後輩は、すごく積極的。 しかし、主人公はそんな彼女の思いに気が付かない。 いつまで経っても、自分の思いに気が付かない主人公に彼女はとうとう最後の手段に!? 「先輩はわがまま」のスピンオフ作品です! 前作も見ていなくても楽しめますので、よろしくお願いいたします。 不定期更新!
8 129聖女のわたくしと婚約破棄して妹と結婚する? かまいませんが、國の命運が盡きませんか?
リリアベルは、生まれつき身體に百合の紋章を宿した聖女だった。 けれども、人の感情がオーラとして見える特殊能力があるのを、婚約者のアーサー公子からは疎ましく思われている。 「お前とは婚約破棄して、妹のララローズと結婚する!」 華やかな仮面舞踏會の夜、とうとう高らかに宣言される。 その上彼は、聖女の証まで噓だと疑ってきて……? 「今ここでドレスを脫ぎ、印を見せてみろ」 乙女の肌を大衆の目にさらすわけにはいかない。 抵抗するもむなしく、背後から捕えられ、絶體絶命のピンチに――。 「やめろ!」 そこへ、仮面をつけた見知らぬ男性が現れたのだった。 ※2022/11/17異世界戀愛日間ランキング11位・総合日間13位・総合日間完結済4位 応援ありがとうございます。 ※第一部だけでも婚約破棄がテーマの短編としてお楽しみいただけます。 ※第二部は後日談的な位置づけとなります。 ※2022/12/02カクヨム様にダイジェスト版の掲載をしました。
8 145戀した魔法少女~生まれ変わった魔法少女が、15年ぶりに仲間と再會する~
「あの時死んだ魔法使い、佐倉町子は私だよ!」 二〇世紀も殘り僅かとなった時代。 大魔女から力を授かり、魔法使いになった五人の少年少女が居た。 最初こそテレビのヒーローのように、敵を倒して意気揚々としていたが、楽しいことばかりは続かない。 ある日、魔法少女の一人・町子は、不可解な行動をする仲間を追って戦闘になり、この世を去る。その魂が蘇った15年後の世界で、彼女は仲間だった魔法使い達に再會して-ー。 仲間との年齢差・約16歳の、記憶と戀が求める未來は? ※過去に新人賞用で書いていたものです。以前カクヨムにアップしていました。 完結済み作品なので、毎日更新していけたらと思っています。 よろしくお願いします。
8 57機甲女學園ステラソフィア
-スズメちゃんと一緒に人型兵器のある生活、はじめませんか?- 人型兵器がありふれた世界。 機甲裝騎と呼ばれるその兵器は交通、競技、戦闘と日常から戦場まで人の営みと同居している。 このマルクト神國にはそんな機甲裝騎を専門に扱う女學園があった。 通稱、機甲女學園とも呼ばれる國立ステラソフィア女學園―― そこに1人の少女が入學するところから物語は始まる。 今、1人の少女の數奇な運命が動き出した。 4年と1ヶ月と21日の連載を経て、機甲女學園ステラソフィアは完結しました。 今までありがとうございました!
8 175