シュウさんが生した巖の上に彌生さんと水月さんがいて、ペリカンの上へと回り込んでいっている。あ、作していた氷塊が侵食されて落下し始めてたヨッシさん達も、空中に浮き直したね。

「およ？　あれ、完全にキャンセルされた訳じゃないんだ？」

「あはは、れてた部分が駄目になっただけで、離れたら追加生で修復出來たみたい？」

「おぉ！？　そうなんだー！　ヨッシ、それなら私達も上に行くのです！」

「うん、そのつもり！」

ふむふむ、黒の刻印の剝奪と違って、規模が大きければ完全に作権を奪われる訳ではないんだな。作系スキルでも応用スキルの規模なら、部分的にやられる程度で済むのか。

「ジェイ、俺らも上に回り込むか？」

「いえ、それはやめておきましょう。わざわざ同じ役割を2つ用意した意味がなくなりますし、私達はし様子を見てきますよ」

「……私達は、ペリカンがどうくかを確認してからくのでいいのかな？」

「えぇ、そうなりますね。今はケイさんが防いでいますが、そもそも誰を狙っているのかが分かりませんし……スミ、危機察知に反応はどうなっていました？」

「俺らのPTには出ちゃいねぇよ。出ていたら言っている」

「私も同じくなのさー！」

「となると、狙われていたのは赤の群集のどなたかですね。まだ攻撃の狙いがこちらへ向かっていますし……狙われているのはルストさん、フラムさん、アーサーさんの3人のの誰かですか」

「俺らなの！？　フラム兄、狙われてるっぽいよ！？」

「みたいだな！」

「おや、そういう事でしたか！　それの確認が必要なら、私はし離れてみましょうか！　私が狙われているのだとすれば、迫り來る異形の姿を撮る事も出來るので一石二鳥でしょう！」

ちょ！？　反応を返す前に、ルストさんが一気に凄い勢いで離れていってる！　あ、でも全然無反応だし、狙われているのはルストさんじゃなさそう？

「どうやら狙われているのは、ルストさんではなさそうですね」

「アーサーかフラムの2択なら……この場合、フラムじゃね？」

「ちょ、ケイ！？　また俺を殺そうとしてねぇ！？」

「いやいや、大真面目な話で……ここまで攻撃的な相手なら、冗談抜きで一番Lvが低い相手を優先して狙うのはあり得ると思うけど」

「……え、マジな話なのか、これ？」

個人的な心を抜きにしても、これだけ好戦的な敵で、狙われている相手が2択まで絞れたなら、條件としてそうなってきても何も不思議じゃない。みんなのLvが橫並びだったら判別しにくいけど、この場では明らかにフラムが飛び抜けてLvが低いのは間違いないしな。

「それは確かにそうかもしれませんね。ルストさん、フラムさんを連れて逃げ回るのは可能ですか？」

「それならば、む所です！　フラムさん、行きますよ！」

「おわっ！？　ちょ、ルストさん！？　ぎゃー！？」

凄い速度でルストさんが戻ってきたと思ったら、でフラムを縛り上げて、樹を開けて中に放り込んで、再び凄い勢いで移して……あ、チャージ中のペリカンの向きがルストさんの移してる方に変わった。

「どうやら、狙われていたのはフラムさんで間違いないようですね。ケイさん、ルストさんとフラムさんのフォローを頼みますよ」

「……必要ある？　正直、ルストさんが躱せないとも思えないん――」

「あ、ケイさん！　そこはフォローをお願い！　ルストは自分がダメージをける事より、スクショを撮る方を優先しちゃうから！」

「マジか！？　あー、そういう事なら了解っと！」

フラムだけなら別の意味で放置でもいいんだけど、ここでルストさんに死なれるのは困る！　なんて事ない攻撃なら普通に躱しそうだけど、確かに大技が迫ってきてる瞬間なら、スクショの撮影を優先しそうだよなー！？

ともかく、まだチャージが終わってない段階だし、ルストさんとペリカンの間に水を移させて――

「ケイさん、スクショの撮影の邪魔はしないでもらえますか！？」

「はい！？　いやいや、防用だから！」

「水越しのスクショもありではありますが、どうしても間に水があると迫力が落ちてしまいますので！　私は別に死んでも構いませんので、その水は今は除けていただけませんか！？」

「ちょ、ルストさん！？　俺は死ぬのは嫌なんだけど！？」

「何を言いますか、フラムさん！　こんな絶好のスクショの撮影チャンスを逃すおつもりですか！？」

「これ、検証中じゃなかったっけ！？　ケイ、助けてー！？」

なんかフラムの切実なびが聞こえてきてるけど……そろそろペリカンのチャージも終わりそうだし、どうすべき？　一応、もう既にシュウさん達やレナさん達も上に回り込んでるけど、この狀況は予想外！？

「……えーと、これはどうすりゃいい？」

「あ、ケイさん、ルストの妄言は無視でいいよー！　今は検証の方を最優先で！」

「ほいよっと」

もうこの狀況だと、彌生さんの言葉の方を優先させてもらおう。俺の水を避けようとしてルストさんがき回ってるけど、それは阻止させてもらう！　……なんで味方を守ろうとしてるはずなのに、こんな変な狀況になってるんだ？

「くっ！？　ケイさんの水の作が邪魔で……仕方ありません！　こうなればケイさん！　可能な限り靜止させて、ガラスのように明な狀況を維持していただけ――」

「ルストは黙ってなさーい！　レナ、今のうちに攻撃をキャンセルしちゃって！」

「まー、そうなるよねー。ハーレ、飛び降りるよー！　白の刻印が『剛力』ならそのままキャンセル出來るから、『守護』だった場合の為に黒の刻印は『消去』で！」

「はーい！　ヨッシ、氷で保護をお願いなのさー！」

「うん、任せて！　再発……ううん、二重に発しとくね！　『並列制』『アイスクリエイト』『アイスクリエイト』『並列制』『氷塊の作』『氷塊の作』！」

ペリカンの真上の狀況はよく見えないけど、そもそもの攻撃を潰してしまえれば防する意味もないよな！　てか、ヨッシさんの氷塊の作で保護して強引に突破する気か！

「さて、私達も行きますよ。『アースクリエイト』『巖の作』！　サヤさん、乗っていて下さい。シュウさん達と挾撃する形で行きますので」

「あ、うん！　分かったかな！」

「キャンセル後、下から狙うって事か！」

「えぇ、そうなります。キャンセル出來れば、それで終わりでもないですしね」

確かにそりゃそうだ。キャンセルしたところで、防げるのは今チャージ中のスキルのみ。そこからすぐに別のスキルで追撃の可能もあるし、距離を取ってくる可能もある。

上下で挾み込んでいれば、そのどちらにも対応は出來るし……場合によってはそこで攻撃対象が変わる可能もあるから、俺はそっちに集中しとこう！

「ジェイ、こっちは魔力凝は完了だ！　スミに渡しとくぜ！」

「えぇ、了解しました」

「ふん、他の準備をさっさと済ませろ！」

スミの手に風を凝した弾が握られているし、こっちの攻撃準備は完了。だけど、まだ弱化をれられてないし、ペリカンの方もチャージが完了したっぽいし……キャンセルは間に合うか！？

「ヨッシさん、よろしくね！　『回蹴・重爪腳』！」

「了解！　駄目になっても、追加生で！」

「ヨッシ、ナイスなのさー！　骨が見えたし、これなのです！　『黒の刻印：消去』！」

白と銀が混ざった狀態から、白が消えてが弱まった！　まだキャンセル自が出來たわけじゃないけど……レナさんが思いっきり蹴り始めたら、銀が消えた！　よし、これでキャンセルは功！

「ハーレ、ヨッシさん、離れてて！」

「そうさせてもらうね！」

「役目は終わったし、離なのです！」

「どんどん、いっくよー！　えい！　とう！　およ！？　足場が！？　彌生、足場！」

「え、私！？　もう、仕方ないなー！」

「ありがと！　えいや！」

あー、レナさんがペリカンを蹴飛ばしてどんどん下に吹っ飛ばしてるのが、逆に攻撃が屆かないようになってるのか。足場になるものが瘴気に侵食されて強制的に無効化されてしまう今の狀況だからこそ発生する狀況なのかも。

「あぁ！？　折角の強大なスキルの発が消えて……これはこれでありですね！　力及ばず、最大の攻撃を放つのを妨害されて落ちゆく禍々しいペリカンに、追撃をかける銀を放つリスの蹴りというのもいいではないですか！　それを支え、足場となる巨大なネコというのもまた異質でいいではないですか！」

「それでいいのかよ！」

いやまぁ、ついツッコんだけど……ルストさんが満足そうならいいや。キャンセルした事を不満に思って邪魔される様子がないだけ、今の方が相當マシな反応だしね。

とにかく、ルストさんへの防用に水の作をこれ以上かす必要がなくなったのは大きい。ルストさんのきまくっている狀況が元になってるフラムのび聲は無視でいいや。

「うー、この骨、ったいなー！」

彌生さん自がレナさんの足場になって、連撃を続けているけど……特『骨』で理攻撃そのものの効きが悪い様子だな。耐のある斬撃よりはかなりマシではあるみたいだけど、それでも応用連攜スキルを使ってるにしては削れてなさ過ぎる。

「レナでこれなら、理で削るのは無理かも？　シュウさん、予定通り付與魔法をお願い！」

「了解したよ、彌生。『白の刻印：増幅』『アースエンチャント』！　ジェイさん、これはタイミング的に黒の刻印は刻めるのかい？」

「……流石に間がなさ過ぎですし、試すには厳しいですね。スミ、それまで保ちますか？」

「無茶を言うな、無茶を！　どんどん荒ぶってきてるし、いつまでも保持してられるか！」

あー、そうか。そういや刻印は1分ほど間を空けなきゃ新しくは刻めないんだっけ。白の刻印も仕様としては同じだけど、個人でカウントがバラバラだから出來る蕓當だもんな。

それにしても、魔法弾にした応用魔法スキルって時間が経てばどんどん形が崩れてくるんだな？　まぁこれだけの威力のものがいつまででも持ち続けるられる訳もないか。

「仕方ないですね。スミ、もう投げ放って下さい！」

「吹き飛べ、骨のペリカンが！　『散投擲』！」

スミが思いっきり振りかぶって、形が崩れ出した風の弾を投げ放ち、それが荒れ狂う風の刃を発的に広げていく。一気にペリカンのHPは削れたけど……2割も殘ってるし、威力足らずか？　あ、レナさんが思いっきり吹っ飛ばされてるよ！？

「わわっ！？」

「レナ！？」

「あ、彌生、ありがとねー！」

「それはいいけど……今のでも削り切れないんだ？」

「んー、削り切れそうだと思ったけど……およ！？　付與魔法が消えてるよ！？」

「……なるほど、付與魔法も侵食で消されて効果が出ていなかったという訳ですか」

「本當に面倒だな、このペリカン！？」

通常スキルは、ほぼ全てが無力化されるって事かよ！　こうなるのであれば、むしろジャックさんに風の攻勢付與をかけていた方がよかったんじゃね！？

「まぁそれでも耐久そのものはそれほど高くないなら問題はないでしょう。ケイさんと私のデブリスフロウで仕留めます！　スリムさん、足場を解除して、け皿の生をお願いします！」

「ホホウ、了解なので！　再発にするので、みなさん足元にご注意なので！」

「オーバーキルな気もするけど、それは了解！　とりあえず、逃がさないように捕まえとくぞ！」

「えぇ、お願いします！　マムシさん、スミとジャックさんを乗せて移をお願いします！」

「おう、了解だ！」

スリムさんが足場を解除したから、ジャックさんやスミはマムシさんの大蛇の背に乗ってアルの上には降りずに海水の方へ退避。俺はアルの上に著地して、他のみんなが準備が出來るまでの間にペリカンを水の中にれて捕獲！　うげっ！？　瘴気で出來た羽を広げて、羽ばたくようにいてくるのか！

「暴れるなっての！　逃してたまるか！」

どんどん瘴気に侵食されて作出來なくなっていく水があるけど、それはすぐに消滅していくから追加生で補うのみ！　あと1発、普通の魔法じゃ侵食を超えて著実なダメージを與えられるか分からないけど、昇華魔法でなら確実に仕留められる！

「ホホウ、すぐにけ皿を作るので！　『アースクリエイト』『土の作』！」

「ケイさん、逃がさないように大急ぎでお願いしますよ！　私の方でタイミングは合わせますので、生の方はケイさんが先にして下さい！」

「ほいよっと！」

追加生してもどんどん減っていく水の作で、強引にペリカンをスリムさんの生した土のけ皿に叩きつけ……うげっ、土も同じように侵食されて消えていってるじゃん！？

でも、追加生でどうにか戻しているし、時間的猶予はある！　ジェイさんの方が合わせてくれるんだし、一気にここでぶっ殺す！　水の作を解除して、それでこれだ！

＜行値1と魔力値2消費して『水魔法Lv1：アクアクリエイト』を発します＞　行値　99/124（上限値使用：1）：　魔力値　268/310

瘴気にれない位置に生したけど、これって発前にれられたら侵食されてあっという間になくなりそうだな。

「いきますよ！　『アースクリエイト』！」

＜『昇華魔法：デブリスフロウ』の発の為に、全魔力値を消費します＞　魔力値　0/310

よし、ペリカンが飛び立とうとする直前にデブリスフロウで呑み込むのは功！　すり鉢狀のスリムさんが生した土の皿もあるから、ここからの出は無理だろ！

しっかりとどんどんHPが減っていって、それが盡きたらポリゴンになって砕け散っていったな。

＜ケイがLv11に上がりました。各種ステータスが上昇します＞

＜Lvアップにより、増強進化ポイント6、融合進化ポイント6、生存進化ポイント6獲得しました＞

＜ケイが・異形種を討伐しました＞

＜・異形種の初回撃破報酬として、増強進化ポイント8、融合進化ポイント8、生存進化ポイント8獲得しました＞

＜ケイ2ndがLv11に上がりました。各種ステータスが上昇します＞

＜Lvアップにより、増強進化ポイント6、融合進化ポイント6、生存進化ポイント6獲得しました＞

＜ケイ2ndが・異形種を討伐しました＞

＜・異形種の初回撃破報酬として、増強進化ポイント8、融合進化ポイント8、生存進化ポイント8獲得しました＞

＜『進化の軌跡・侵食』を獲得しました＞

よし、なんとか黒の異形種のペリカンの撃破は功！　特に撃破での稱號は得られはしなかったみたいだけど……獲得アイテムはそうきたか。これ、どう考えてもヤバくない？　いや、でもデメリットが大きそうな予もするなー。

【ステータス】

名前：ケイ

種族：同調激魔ゴケ

所屬：灰の群集

レベル　10　→　11

進化階位：・同調激魔種

屬：水、土

特：複合適応、同調、魔力強化、魔法耐、屬強化

群數　342/11650　→　342/11900

魔力値　0/310　→　0/314

行値　99/125　→　99/127

攻撃　117　→　119

防　200　→　203

俊敏　144　→　146

知識　338　→　344

用　396　→　404

魔力　496　→　505

名前：ケイ2nd

種族：同調激強ロブスター

所屬：灰の群集

レベル　10　→　11

進化階位：・同調激強種

屬：なし

特：打撃、斬撃、強靭、堅牢、同調

HP　16100/16100　→　16100/16550

魔力値　146/148　→　148/150

行値　115/115　→　115/117

攻撃　488　→　496

防　448　→　456

俊敏　381　→　388

知識　112　→　114

用　150　→　153

魔力　75　→　76

しお知らせ。

今回の章が終わったらお休み期間にりますが、再開時期はし未定になります。

ちょっと母親が急に院になりまして、先に公開しているカクヨムの方の再開を時期未定で延期にしていますので、それに合わせてこっちもお休み期間が変わります。

々と安定狀態に戻ったら改めて連絡しますが、ご了承下さい。