《乙ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?》194話 姉上-2【フレッド視點】

姉上は小さい頃からしかった。

ただ、本人の格は傲慢で苛烈なものだった。

は自分の思い通りにならないことが嫌いらしく、気にらないことがある度に使用人に當たり散らしたり、酷い時には手を上げたりすることもあった。

僕も姉上と仲良くなろうとしたことはあったのだけれど、いつも冷たくあしらわれてばかりだったように思う。

だが、そんな関係にも変化が訪れる。

は七歳になった頃から突然、雰囲気や行が大きく変わっていった。

それまでは我儘放題だったのに、すっかり大人しくなったのだ。

「…………? あれは……姉上……?」

そんなある日――偶然にも、屋敷からし離れた林の中で一人でいる姉上を見つけた。

何をしているのだろうと思い近づくと、なんとそこには立派な畑があったのだ!

僕は姉上と仲良くなれるチャンスかと思い、手伝いを申し出た。

僕の母上が難病で苦しんでいたので、何か得られるものがあるかもしれないという思いもあった。

最初は渋っていた彼だったけど、最終的には一緒に作業をすることになった。

二か月ほど経過したある日、姉上が僕に聞いてきた。

「ねぇ、フレッド。あなたは、私と仲良くしたいの?」

    人が読んでいる<乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください