《【書籍化!】【最強ギフトで領地経営スローライフ】ハズレギフトと実家追放されましたが、『見るだけでどんな魔法でもコピー』できるので辺境開拓していたら…伝説の村が出來ていた~うちの村人、剣聖より強くね?~》第89話 【カストルSIDE】新たなる脅威

本日5/19コミカライズ更新されております!

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【大事なお知らせ】

小説2巻とコミカライズが6/15同時に発売します!

小説2巻、かなり書き下ろし改稿してWEB版とは大きく変わっています!

しっかり數えていませんが、書き下ろしたり大幅に改編したシーンが半分近く(半分以上かも)あります!

なんと、WEB版では登場シーンなかった「あのキャラ」も村の仲間になり一緒に生活しています

お楽しみに!

――時間はし遡る。

メルキス達がミムラスの街へ向けて出発する數日前。

メルキスの弟カストルが、夜のミムラスの路地裏を歩いていた。

ミムラスの街の領主であるルスカン・アンドレオーニ伯爵は、メルキス達の父ザッハークと親があった。領主であるザッハークが魔族とともに消えたことで、ロードベルグ伯爵家の當主はカストルとなった。その就任の挨拶のために街に來ているのだ。

「くっそぉ……伯爵は忙しいから息子にしか挨拶できなかったし、節約のために馬車にも乗れねぇし……散々だな」

カストルが不満を垂れ流しながら夜の路地を歩く。

”キャン! キャン!”

カストルが、の鳴き聲を聞きつける。

「ん? なんだこの悲鳴は?」

カストルが悲鳴の方に足を向ける。そこでは、大人の男2人が子犬の首っこを摑んで持ち上げていた。子犬には首がついている。

「どこの家から走してきたか知らねぇけど。俺たちに吠え掛かるなんて、ムカつく犬だな!」

男は子犬を壁に叩きつける。

”キャン!”

「待ててめぇら! 子犬相手になんてことしやがる!」

カストルが怒鳴りながら男と子犬の間に割ってる。

「……この気配。もしかして、てめぇら魔族か!?」

魔族と長い間近くで接していたカストルは、人間に変裝している魔族の気配をじ取れるようになっていた。

「なんだクソガキ。俺たちのこと知ってんのかよ」

「ならば生かしておけないな。犬一匹のために余計なことに首突っ込んだこと、後悔するといい」

男2人が変裝を解除する。魔族の特徴である、青いと頭部の角が現れる。

「魔族相手だったら、手加減しなくて良いよな!」

カストルが剣を抜き、斬りかかる。

「ロードベルグ流剣12式、”流星斬”!」

鮮やかな軌跡を描く剣が、あっという間に魔族2人を倒す。

王都武闘大會でメルキスから戦いの中で剣を教えられ、その後更に修行に打ち込んでいた。今のカストルは、以前とは比べものにならないほど腕を上げている。

「ぐぅ……。ロードベルグ流剣といったな。まさか貴様、パラナッシュ陛下の核になっていたカストルか」

「俺も魔族のなかで有名人になっちまったのかな? まぁいい、とにかく魔族にトドメを……」

カストルが剣を振り上げたその時。

「おいおいおいおい、お前達なに遊んでんだ?」

路地の奧から、もう一人男が出てくる。

甲冑をにまとっており、歩く度に重厚な音が響く。

「ラインバートさん! すみません、このクソガキを締めて下さい!」

「我々魔族のことについて知っている人間です。今ここで消しておくべきです」

魔族達が、全甲冑の男に頭を下げる。

「おいおいおい、魔族の分際で俺様に命令すんな。だが、俺様も犬は嫌いだ。このクソガキも犬のついでにぶっ殺してやるよ」

甲冑の男が腰の剣を抜く。その瞬間、カストルの背中を寒気が走る。

(なんだ!? 【剣聖】の才能(ギフト)を持つ俺が気圧されてる!? それにあの男、魔族じゃないのか!?)

カストルが、無意識に剣を握る手に力を込める。

「ギフト【勇者】発

「ゆ、【勇者】だと!?」

甲冑の男の剣がり、カストルに襲いかかる。

「ぐあああぁ!」

カストルは、勢いよく壁に叩きつけられる。

「なんだそのアホみたいな威力……まさか、本當に【勇者】のギフトなのか!?」

「最初からそう言ってるだろうが。アホかお前は」

勇者を名乗る男が、重い足音を立てながらカストルに迫る。

(まずいまずいまずい! このままだと、俺もあの子犬も殺されちまう!)

命の危機をじ取り、カストルは必死に頭を回転させる。

「うおおおお!」

カストルは、剣を振り上げて全力で斬りかかる――

と見せかけ。

勇者の橫を走り抜ける。そして、倒れていた子犬を拾い

「だあああぁ!」

近くの川へと飛び込んだ。

幸いにして、水位は膝上程度しかない。カストルは、川につながる下水道へと逃げ込んでいく。

「逃げやがったか。腰抜けめ」

勇者ラインバートは舌打ちしながら剣を納める。

「ラインバートさん! 早くあのクソガキを追いかけてください!」

「我々魔族のことを知っているあの人間をこのまま放置するのはマズいです」

「黙れ!」

勇者ラインバートは怒鳴って魔族を甲冑越しににらみつける。

「勇者であるこの俺様に、ドブの中を歩き回れってのか? ふざけるな」

魔族2人は、何も言い返せない。

「お前らの権力を使ってなにか罪狀をでっち上げて、指名手配でもかけて探し出せ。見つけたら、あとは俺がブチ殺してやるよ」

魔族2人は、カストルに指名手配を掛けるべく夜の闇に消えていった。

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今週は植魔法使いさんのところです!

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