《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》會議は踴るも、ちゃんと進む。(なお)
応援本當にありがとうございます。
ついに第2巻が本日発売です。
そして! 告知がまだございます。後書きにて。
ちょっと長くなるけど許してね。
サブタイトルは好きなフレーズを弄っただけです。深い意味はありません(おい)
カナリアさんによる招集。最後の1人はトウカちゃんだったらしい。
わたわたとした様子に和みながら、改めてそれぞれが自己紹介をする運びとなった。
全員が全員をちゃんと把握したところで、カナリアさんがぽんと手を叩く。
「よし。じゃあ揃ったところで、今回の方針についてお話させて貰うわね」
特に異論が出ないのを確認して、彼は話し始めた。
「えっと、今回のワールドクエスト……いわゆるレイドについて。ある程度、主要な面々で意思確認をしておこうと思ってね」
「意思確認。それはもちろん、參加するしないの話ではないんだよね?」
「ええ。此処に集まってくれている時點で、それは大前提としているわ。もちろん、ドゥーバ側で參加することも含めて。この會議は、レイドにどういう形でむかって話……というか、提案ね」
「聞こう」
ドゥーバ側という點について改めてれておくと、今回のワールドクエスト……もうレイドでいっか。これは、予告でもあった通りアジーンの側にも敵が出現する。
そのため、プレイヤーは予めどちらの街を護るかそれぞれで決めないといけないわけだ。
再度アジーンを擔當するプレイヤーで有名どころを並べると、フリージアさんやクルスさんにサクラさん。そしてカナといったところだろう……というのは、フレイさんに聞いた話。
まぁ、私にとってはカナを除けば、フリージアって方だけ、この前コメントで教えてもらったかなーくらいの認識だけど。
氷結の魔さん……だったかな? カナの対極だね。
向こうは向こうで、こっちのカナリアさんのように仕切る人がいて。集団として、ゴブリンの群れに相対する予定らしい。
「まず、本的な作戦なんだけど。この防衛陣地は、現地人に使ってもらいます。
プレイヤー陣は、自信のある人からガンガン出撃して積極的に敵を狩りましょう。そうすれば、自ずと人的被害は減ると思うわ。
此処に居る人達は、基本的にはし押されていそうなところや、強敵がいるところを潰しに行ってくれると助かるわね」
「ふっ。なるほど。命に限りある現地人をなるべく前線に出さないようにするってわけだね?」
「プレイヤーは、ペナルティーさえ許容すればいくらでも死んで大丈夫ですからね〜。なんなら蘇生スキルもありますし〜」
プレイヤーかそうでないかで、命の重みは全然違う。現地人は、基本的に死んじゃったらそれで終わりだから。
けれど、現地人の騎士さんや冒険者さん達だって、街を守るために戦いたいだろう。落とし所としてはベターなのかな。
まぁ、復活できちゃうプレイヤーが異端なんだけども。
って、蘇生スキルあるの!? 私、いかにもな職業就いてるのに使えないんだけどっ!
あぁでも、即死を防ぐ技能ならこの前覚えたっけ。1回も使ってないけど。
「因みに、聖魔法の上級に”蘇生”の技能がある事はもう確認されてるわよ〜?」
うえっ、心読まれた?
「あまりにも分かりやすく、顔に書いてあるわよ……。
ほら、作戦の続きを話すわね。ここからが肝心なんだから」
逸れ掛けた話を、カナリアさんが戻す。
うぅ。どーせ聖魔法の1つも使えない凄ですよ……。
「被害を減らすためにも、なるべく早めに終わらせたい。この手のレイドにはお決まりの法則を逆利用するわ」
「レイドボス。かい?」
私一人がいじけた所で、會議は止まらない。いやまぁ、本気で拗ねちゃったらそりゃ止まるんだろうけど、そんなの誰も得しない。
続く説明に対するユリウスさんの問いに、カナリアさんは頷いた。
「ええ。最後に出てくるであろう、レイドボス。それを、こちらから探して、倒しに行くの。ボスが倒されればその時點でクリアー。これも、お決まりでしょう?」
「そうね〜確定とまでは言わないけれど、賭ける価値はあると思うわ〜。それに、どうせ最後は倒さないといけないわけだし。早いか遅いかの違いね〜」
シンシアさんも、同意見らしい。
ふとトウカちゃんをみてみると、背筋をビシッとばして話を聞いていた。頭の先……いわゆるアホと呼ばれる部分までピンとびていて、なんだかとてもかわいい。
パンっとシンシアさんが手を叩いて。改めて注目を集める。
ここからが肝心。ということだろう。
「さて。ここに集まってもらったのは、他でもないわ。貴方たちに、その役目を擔ってしいの。ボスの大きさにもよるでしょうし、ある程度は後方支援も遠巻きにつくけれど、あくまで主はここの面子。
現狀集まれる中でも最強のこのメンバーなら、どんなボスが出てきても遅れを取らないでしょう。それを総員一気にぶつけることで、速攻撃破を狙う。これが作戦よ」
「なるほど。趣旨は理解した。ボスが強大だった場合、半端に頭數を揃えても無駄になるだろう」
「數鋭で迅速にってわけだ」
「ええ。貴方たちならば、可能でしょう?」
どこか挑発するような、焚き付けるような笑みを浮かべるカナリアさん。
そっと他の様子を見てみると、全員気概十分といった様子。
まぁ、そんなこと言われて燃えないわけないよね!
「無論……だが、一つだけ問題がある」
「なにかしら」
「我々は、敵の數を減らすのも仕事であろう? 全員が待機する訳にもいくまい」
「それについては、勿論考えてあるわ。これを使うの」
ドレンさんの問いは、予め予測していたのだろう。すっと、機の上に筒狀のが置かれる。
◆◆◆◆◆◆◆◆
アイテム:信號弾(赤)
分類 :消費アイテム
効果 :引き金を引くと発。筒の先から炎の玉が打ち上がり、上空で大きく炸裂する。
説明 :火魔法の力を込めて作られた連絡用のアイテム。殺傷力はほとんどないが、上へ向けて放てば空高くに炎の玉が炸裂し、周囲一帯に異変を知らせることが出來るだろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆
「ほぉ〜、これは興味深いアイテムだね」
「今回のイベント用に作された、信號弾よ。青と赤の二種類ある。これを出撃するある程度の人數に持たせて、自分の手に負えない相手が出てきたと思ったら青を撃って、もし萬が一レイドボスを見つけたら赤を撃ってもらうということにするつもり」
「なるほど〜。それならば、私たちは青の上がったところに駆け付けつつ。赤が上がった瞬間に、そちらに集合。ということになりますかね〜?」
「索敵は他に任せ、我らは強敵を局所的に狙うというわけか」
「話が早くて助かるわ」
うんうん。なるほど。
青が上がったということは、そこに強敵がいるということ。そこにピンポイントでこちら側も強者を當てていくことで、全的に被害を減らしつつ効率的に敵戦力を削ろうって訳だね。
そしてここの6人にとっての本命が、赤信號。
「えーと、それじゃあ私は、青が出るまでは待機……ってことで?」
「あ、ユキちゃんたちには別のことをお願いしたくて」
あれ?
「はい」
私は違う役回り?
疑問を覚えていると、カナリアさんが何やらウィンドウを作する。
そして、機の上に巨大なを出現させた。
中央のかなり大きめの板から、長い二本の棒がびている。そして板の上には、玉座のような椅子。
そう、まるで祭りでつかうお神輿のような……というか、まんま神輿だ。これ。
怪訝な顔をした私に対して、カナリアさんは笑顔でとんでもないことを宣った。
「ユキちゃん、私たちの主砲になってみない?」
はい????
本日、2巻が無事に発売されました。ここまでこられたのも、そもそも書籍化するという悲願が達されたことも皆々様の応援のおかげです。本當にありがとうございます。
トウカちゃん、めちゃくちゃかわいいです。ユキの新裝備もお披目されます。カナとユキの親友対決、ぜひ書籍の形でもお楽しみいただけましたら幸いです。
書籍特典に【カナとトウカの出會い】
電子特典に【運営視點Part2】
TO公式オンラインストア限定特典に【カナユキ水族館デート】がございます。
カナユキのてぇてぇをご覧になりたい方は是非、公式ストアからお求め下さい。詳細はTwitterにて。
これからも、頻度遅めで恐ではございますが月一は後述の理由により暫く更新させていただくと思いますので、なにとぞよろしくお願いします。
書籍がびれば、急いで書かないといけない理由が増えて更新頻度上がるかも……!?(正直)
さて、なんとこれだけでは終わりません。
もうひとつ、大事な告知です。
コミカライズ、とうとう連載開始が決定致しました!!!!
6月1日より、TOブックス様提攜サイト【コロナEX】にて掲載されます。
更新も含め続報はまた私のTwitterでも呟くことと思いますので、一刻も早く続報を知りたい方は@komaru0412 をチェックしていただけますと幸いです。
コミカライズ、マジでいいぞ!!!
誰よりも僕自が楽しみにしているほどには素敵な仕上がりで進んでおります。ぜひ、続報をお待ちくださいませ。
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