《僕の姉的存在の馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜》第二十五話・3

「お邪魔します」

楓君は、張した面持ちで家の中にってくる。

帰り際の途中で別れようか迷ってしまったが、帰宅デートになるなら家につれていくのも仕方ないと思ったのだ。

「どうぞ。なにもないけど……」

私は、楓君の方を見ないでまっすぐに居間の方に向かう。

今のところ、張しているとかはない。

そういえば、楓君を家の中にれたのは初めてのような気がする。気のせいか。

楓君は、なんて思っているんだろう。

やっぱりの子の家に來たから、それなりに張しているのかな。

こんな時、妹がいなくてよかったと心の底から思う。

いたらなんて言われるかわかったもんじゃないからな。

見たところ、妹はまだ帰ってきてはいないようだ。

その代わりに、居間にその痕跡があった。

「っ……!」

それを見た瞬間、私のは咄嗟にいていた。

なくとも、それは楓君がこちらに來る前に回収しておかなくてはいけないものだ。

それは、上下一式の下著だった。それもピンクの可い系のものだ。

ブラジャーに関しては、私のよりかは小さいサイズだけど、それでも男の子を困させるには充分すぎる。

なんでこんなが居間のソファーの上に置いてあるんだろう。

それもソファーのど真ん中に……。

ここまで自分の存在意義を出してるものはない。

中學生が穿くような下著だから、たいしたものではないとは思うのだが。それでも楓君に見られたら恥ずかしいと思うから回収しておく。

そして、すぐに聲をあげる。

楓君がそのまま居間にってこないようにするために──

「やっぱり、ちょっと待って!」

「あ、うん。わかった」

楓君は、素直に居間にる手前の廊下で立ち止まる。

私は、これ以外に下著はないか確認するために居間の中を探し回った。

とりあえず、妹の下著類はこれ以外にはないみたいだ。

たぶん著替え用の下著だと思う。

妹は、帰ってきたら必ず下著を穿き替える癖があるから。

オマセさんなところがあるのは結構だけど。男の子に対する抵抗がすごく弱かったりするので、楓君とかがこの場にいたら張でけなくなってしまうだろうな。

まぁ、この下著は浴室のカゴの中にれておこう。

そうすれば、誰にも見られることはないだろう。

しかし、下著以外にも妹の服があった。

オシャレな上著に白のショートパンツだ。

これに関しては、見られて困るようなものではないが……。せっかく自分の部屋があるのに、これはどうなんだろう。

ちょっと疑問に思う。

妹のものは、妹自がなんとかしてほしいのだが……。

ほとんど居間に持ってきてるみたいである。

帰ってきたら、居間で著替えをするつもりなのかな?

そうなると、居間はダメだ。

「ごめん……。私の部屋に行こう。たぶん、その方がいいかも──」

「あ、うん」

楓君は、なにかを察してくれたのか、快く応じてくれた。

どうしてこうなるんだろうとは思ったが、ここは敢えて言わないでおく。

私は、軽くため息を吐いていた。

やっぱり居間の方で待たせるより、私の部屋に迎えれた方がはやい。

そう思った私は、さっそく楓君を私の部屋につれていく。

「どう? 私の部屋って何もないでしょ?」

「何もないっていうより…しっかり整理されてるから、安心できるような」

楓君は、そう言って安堵の息を吐いていた。

そんな安心していいのかな。

これから著替えをするというのに──

誰もってくることができないようにしっかりと鍵はかけておいたから、大丈夫だ。

あとは、私の気持ち次第だ。

男の子の目の前で制服をぐのって、ちょっと勇気がいるかも。

私は、とりあえず半袖のブラウスをいでいく。

それに過敏に反応したのは、楓君だ。

「ちょっ……。沙先輩! 僕がいるんだから──」

「香奈ちゃんの著替えを見てるんだから、大丈夫でしょ? 私のなんか、たいしたことないよ」

「いや……。そういう問題じゃ……」

楓君は、なにかを言いかけてやめていた。

香奈ちゃんの著替えを見ていたのは、間違いないんだろう。それも生著替えを──

の子の著替えを見ることに、なんの需要があるのか知らないが、これはこれでドキドキしたりはする。

のブラジャーがわになり、楓君は私から視線を逸らす。

私は、楓君の顔に手を添えて、こちらを向かせる。

「しっかり見ていてよね。もちろん香奈ちゃんには緒だよ」

沙先輩……」

楓君は、ゆっくりと私のに手を添えてきた。

香奈ちゃんほどではないが、の形にはそれなりに自信はある。

さすがにブラジャーを外されたら、嫌だけど……。

まぁ、今日は育もあったから、どちらにしてもがないといけないんだけど、それは今ではない。

とりあえず、次はスカートと中の下著だな。

ブラジャーの方はともかく、ショーツの方はさすがにがないと々と問題があるかも。

でもそれは、楓君にやってほしいな。

私は、スカートの中のショーツに手をかけるが、そこから下ろさずに楓君を見る。

それも、甘えるような視線で──

「お願いがあるんだけど……。いいかな?」

「ごめん。さすがにそれは……。僕には、ちょっとできないかも……」

楓君は、私のお願いがなにかわかっているのか、丁重にお斷りしてくる。

やっぱり鋭いな。

さすがに香奈ちゃん以外のの子のスカートや下著をがすなんて事は、したくはないか。

私は、別に構わないんだけど。

「大丈夫だよ。香奈ちゃんには、ちゃんと説明するから」

「そういう問題じゃないような気がするんだけど……」

「私にとっては、これはとても重要なことだから。やってくれないと困るかも……」

「え。でもなぁ……」

楓君は、なにやら神妙な表をうかべている。

香奈ちゃんが近くにいる楓君にとっては、こういうことは日常茶飯事だろうに。

香奈ちゃんから、ちゃんと聞いてるんだから。

「楓君にやってもらえるまで、私もこのままになるのかな? どうしよっかな~?」

「っ……!」

私がこの発言をしたら、さすがの楓君もやらざるを得ないだろう。

別にエッチなことを要求しているわけじゃない。

私のことをちゃんと見てほしいだけだ。できればの隅々まで──

たしかに多の好意はあるから、間違ったことをしちゃうかもしれないけれど。

「楓君なら、私のお願いを聞いてくれたりするよね?」

「あ、その……。沙先輩のはさすがに……。お姉ちゃんに悪いし……」

「私も、一応は楓君の一つ上のお姉さんになるんだけどな。香奈ちゃんのは良くて、私のはダメって……。一、どういう基準なの?」

「それは……」

「もう覚悟を決めちゃいなさいよ。楓君は、同い年や年下のの子よりも、年上のお姉さんに好かれるタイプなんだから。こうなるのは、もう決まってるんだよ」

私も、楓君のどこが好きって訊かれたら、雰囲気や格だと斷言できる。

あの気難しい理恵ちゃんもかに楓君のことを想っているくらいだから、よほどのことだ。

たぶん、楓君のことを嫌いなバンドメンバーはいないと思う。

これは、またとないチャンスなのだ。

「いいの? このまま下げたらスカートどころかパンツもがしちゃうけど……」

「楓君にやってもらえるのならオッケーだよ。ぜひ見てほしいし」

の子のあそこは、あんまり見たくないような……」

楓君は、ボソリとなにかを呟く。

なんだろう?

私としても、よく聞こえなかったな。

「なにか言った?」

「ううん。なんでもない。こっちの事──」

「そっか。とにかく、はやくお願いね」

「うん」

楓君は、ゆっくりと私のスカートの中に手をれ、中のショーツを摑む。

ちょっと……。

スカートからじゃないの?

そうは思ったが、もう遅い。

楓君は、私のショーツをゆっくりと下ろしていく。

「あっ」

私は、恥のあまりこませる。

私の腳は自然とになっていき、その場に餅をついてへたりこんでしまう。

がせている最中のショーツはまだ膝の辺りにある。

このアングルからだと私の部が見えているはずだけど……。

楓君は、見ていないのかな?

ちなみに私の部は、まだ誰にも見せたことはない。

今回が、初となる。

私は、部が見えやすいようにわざと両腳をし広げていた。

「んっ。よかったら、どうぞ」

楓君以外の男の子なら、絶対に拒絶反応を示していると思う。

しかし楓君は、がせている途中のショーツの方が気になっている様子だった。

「………」

特にも、部に當たっていた部分を凝視している。

した後のものだからなぁ。

もしかして、汗とかの汚れがついてしまっているとか?

生理の周期は過ぎてしまったし、ましてやおらしをした覚えはないんだけど……。

「どうしたの、楓君? もしかして、汚れていたりしたかな?」

「ううん。綺麗なショーツだなって思って──」

「そうなんだ。匂いを嗅いじゃったりはしないんだ?」

「それ、前にも誰かさんに言われたような……」

「もしかして、香奈ちゃんかな?」

「それはかな」

「そっか」

私は、そう言って笑みを浮かべる。

もなにも、その人の正はなんとなくわかっちゃうよ。

楓君がショーツを足元まで下げたところで、私は楓君の手をギュッと摑む。

「このままブラジャーの方も外してみよっか? その方が楓君もいいんじゃない?」

「さすがにそれは……。遠慮しておくよ。沙先輩のを見れただけでも眼福だし」

「そっか。それは殘念だなぁ。香奈ちゃんのものには及ばないけど、私のだってなかなかのものだと思うよ」

そうは言ってみたものの、楓君はそんなことは絶対にしてこないだろうな。

そこが楓君のいいところなんだけど……。

いきなり迫るのもちょっと違う気もするし、申し訳ない気持ちにもなるので、今回はやめておこう。

私のだって、それなりに発育は良いと思うんだけどな。

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