《コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!》サーティアの悩み事

サーティア視點

ミーティアに言われてその日はずっとおしゃべりすることになった。

「お姉様、セパレティア帝國でのことをもっと詳しく教えてしいです!まさかお姉様にそんなロマンスがあったなんて!」

ちょうどセパレティアでのことを話しているところでミーティアが目を輝かせてくいついた

「いやいや、ネフィスは皇様なのよ?」

「異國の皇様と仲間のクロエ様がお姉様を巡って決闘……わたしもみたかったです。それで、結果はどうなったのですか?」

正直あのときは私もどうすればいいのかわからなかったわ

「そういえば結局決著はついてないわね、あの後2対2での大會があったんだけど、クロエのところとは戦わなかったわ」

「大會についても詳しく!お願いします」

ミーティアは相當帝國での出來事が気になるのか、特に々聞いてきた

「ふむふむ、お姉様は結局優勝はできなかったのですね。それでもすごいです!準優勝ですよ?逆にお姉様と皇様を倒しちゃうリィアさんとルーナさんは何者なんですか?」

「私はネフィスに助けてもらうことが多かったけど、まぁ楽しかったわ」

あの頃は何度もネフィスに帝國に留まらないかって勧されてたわ

「どうしてお姉様は皇様の提案を斷ったんですか?」

「私は自由がいいのよ。貴族とか皇族とか、縛られることばっかりじゃない?それに、仲間のみんなに悪いわ。これでも私はみんなのリーダーなのよ?」

「お姉様のそういうところ、本當に素敵だと思います。実はお姉様にはこのままここにいてほしかったんですけど、こんなことを聞かされたらもう引き止められないですね」

「え?そうだったの?」

「そうですよ、お姉様がいない間、いくつも縁談が來ているんですからね?オーヴェル家の面子的にあまり斷りたくないものもあるんですから」

「ごめんねミーティア」

「そうですよ、代わりに私やミッシェルが出ることでなんとかなっているんですから」

え、そうだったの?それは悪いことをしたわね

「そうです!一度お見合いに行ってみませんか?」

「え?私は結婚する気ないわよ」

「私だって婚約する気ないお見合いは何回もしてます。お姉様もたまには出てください」

「うぅ………わかったわ」

結局私は斷ることができなかった

「まぁ相手も家の都合だと思っているのでそんなに堅苦しく考える必要はありませんよ。さて、そうと決まればまずは貴族の生活にし慣れるところからしましょうか」

ちょっと懐かしむために帰ってきたつもりなんだけど、困ったことになったわね。

こういう時リィア達がいればノリノリで私に貴族をやらせると思うわ

「作法は覚えていますか?」

「ある程度はやらされたわ」

それに、昔より力が強くなったこともあって、普段の姿勢は安定している

昔ほど苦労はしないと思うのよね

「………食事とかは問題ないのですが、佇まいというか、立っている時に足を開かないでください。あと、むやみに周りを見ない、かと言って目を閉じて瞑想しない!お姉様、冒険者とはいえ警戒し過ぎではないですか?」

つい冒険者の癖がでてしまって怖いと言われてしまうほどミーティアは呆れてしまった

「おねーさま、がんばって」

「ミッシェル………頑張るわ!」

「そうそう、そのじです。ちょっと気が抜けてるくらいがちょうどいいと思いますよ」

それからミーティアやその友達と貴族の習わしをしたり、ミッシェルと遊んだり、なんだかんだで休暇を楽しんだ

そして、お見合いの日がやってきた。

相手はお父さんと同じくヴァレン共和國國會議員の子息で歳も比較的近いという

とりあえず他の國の人とかじゃなくてよかったわ。さすがに他種族相手だと何するかわかったものじゃないし

確か名前は………アスィロン・サヴィラ

言いづらい名前ね

「本日はお招きいただき、ありがとうございます」

しぎこちないきと喋り方で、なんとか挨拶をする

「こちらこそ、オーヴェル家の方がお見合いをけてくれるとは思っていなかったので驚きました。本日はどうぞよろしくお願いします」

「はじめに言っておきますけど、私は婚約する気はないですからね」

「サーティア嬢のことは存じていますよ。冒険者をしているのですよね?」

どうやら向こうは私のことを知ってくれているようだ

「そう、です。今は休暇中でたまたま家に帰ってきたんですけど、こんなことになりまして………」

「僕も似たようなものです。僕は普段學者をしていて、世界各地を回っているのですが、たまたま帰ってきたら縁談がきて、普通なら斷られるから安心していたのですが……お互い偶然が重なってしまいましたね」

「それは申し訳ないことを………」

「いいや、そんなことはありませんよ。今日は提案をしにきましたから」

「提案?」

「僕は魔の生態とその分布について研究しているんです。正直貴族であることを鬱陶しく思っているのですが、貴族だからこそ信用してもらえることもあるんですよね。金銭的援助もさせてもらっているのでなかなか貴族をやめられないんです」

の研究ね、リィアが興味持ちそうな分野ね

「提案っていうのは、僕とあなたが婚約することです」

「私最初に婚約はしないって言いましたよね」

「あ~いえ、形だけの婚約ですよ。見るところ他の家族に斷れなくてこのお見合いをしたんですよね?自分のためだけを考えたらそもそも斷るはずですから」

なかなか鋭い

「そうよ、はぁ……それで?あなたは貴族でいられるかつ面倒事を解決できるってわけね?」

「そういうことです。ふふふ、僕はそっちのくだけたサーティア嬢の方が好きですよ」

なんか見かされてるじがして不愉快だわ

「私、冒険者なのよ?いつ死ぬかもわからないわ」

「それは僕も同じですよ。魔の研究なんて生半可な研究者はとっくに死んでいますから」

道は違えど目的は一致しているのよね

「………わかったわ。ただし、本當に形だけよ?」

「えぇ、もちろん。それに、まだまだ人生は長いのですから、そこまで重く考える必要はありません。この婚約はいつでも破棄しても構いませんから」

そこに一切の噓はなさそうだった。

なんとか言いくるめて婚約しているのではなく、本當に行った通りの提案なのだろう。

はぁ……本當に婚約しちゃったわ。まさかこんなことになるなんて思わなかったけど、これでミーティアや両親達にも何か言われることがなくなるならいいわよね。

でも、このことは仲間のみんなには言えないわ……絶対何か言われそうだし!

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