《【書籍化!】【最強ギフトで領地経営スローライフ】ハズレギフトと実家追放されましたが、『見るだけでどんな魔法でもコピー』できるので辺境開拓していたら…伝説の村が出來ていた~うちの村人、剣聖より強くね?~》第92話 打倒勇者&魔族作戦、始

小説2巻とコミカライズ1巻、発売中です!!

超大量に修正加筆したので、是非読んでみてください!

WEB版を全部読んで下さっている方も「え、何このシーン知らない」「このキャラも村の仲間になるのかよ」となるかと思います!

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一部店舗では特典SS冊子がつきます! 今回はなんと神アルカディア視點のSSになります!

神アルカディアは一何を考えながらメルキス達を見守っているのか。是非ご確認ください!

レジスタンスのアジトで、ユーティアさんはこの街で今何が起きたのか話し始めた。

「この街がおかしくなり始めたのは、2年前。領民想いだった領主様が、人が変わったように領民に負擔を強いるようになった。急に稅が厳しくなったり、領民が不當に憲兵に連れて行かれるようになった」

恐らく、魔族の仕業だろう。魔族は人間に化けることがある。領主に化けて街をそっくりそのまま支配することも可能なはずだ。

この街の領主ルスカン・アンドレオーニ伯爵は、父上と仲がよかった。僕とカストルも父上に連れられて、この街に遊びに來たことが何度もある。

アンドレオーニ伯爵は腰のらかい穏やかな方だったが、いつだったか急に父上と疎遠になった。思えば、確かに父上と疎遠になったのもちょうど2年前くらいだった気がする。

「……そして更に、1月前に事態が悪化した。この街に【勇者】の才能(ギフト)を持つ者が現れたんだ。名前は分からないけど……」

「名前が分からない? さっき、”勇者ラインバート”と名乗っていましたが」

「あれは、勇者の才能(ギフト)を授かった後に自分で名乗り始めた名前だ。勇者の才能(ギフト)を授かる前の名前は誰も知らない」

なるほど。顔は甲冑で隠れているし、聲から男だとだと分かるがそれ以外全く報がないようだ。

「勇者が現れてから、さっきみたいに街に頻繁にモンスターの群れが襲ってくるようになってね。勇者が毎回撃退するんだけど、自分の力を見せびらかすように大形モンスターだけ倒して、他は放ったらかし。街のあちこちにモンスターの被害が広がってる」

「それは酷い……」

そしてユーティアさんは、ここからさらに聲を潛める。

「街の人間はみんな思ってるんだ。『勇者が何らかの方法でモンスターを街に呼び寄せてるんじゃないか』、と。でも當然証拠なんてない。それに。勇者がモンスターを撃退してくれなければ、街は滅びちまう。分かってても、勇者にすがらないといけないんだ」

「……事は分かりました。もし本當に勇者がモンスターの襲撃をっているのであれば、絶対に許せません」

僕も、僕たちの持っている報について話した。

魔族が現代にまだ生き延びている事。

魔族がモンスターをる力を持っている事。

そして、この街に恐らく魔族が潛んでいること。

「なるほど、魔族が裏にいるのか……」

王都で魔王パラナッシュが復活して倒されたニュースは王國中に知れ渡っている。とはいえ、自分の住む街に魔族がいるとは思わなかったらしい。

「特に魔王はとても手強いです。僕も王都で戦いましたが、村の仲間の手助けがなければとても勝てませんでした」

「魔王に、勝った……? もしかして、アンタが王都で魔王パラナッシュを倒したメルキスか!?」

急にユーティアさんの顔が明るくなる。

「もう、最初に言ってくれれば良かったのに! 魔王を倒したあのメルキスが味方だなんて、最高に心強いわ!」

「まさか魔王復活のニュースと一緒に僕の名前まで知れ渡っているとは……」

「またまたご謙遜を。英雄メルキスの名前は王國中に広まってるわよ」

「ぐぬぬぬぬ……英雄扱いされてる……うらやましい……アタシだって昔魔王倒したのに」

後ろでカノンが悔しさで歯ぎしりする音が聞こえてくる。

「さて話を戻すけど。アンタ達、街の滯在許可証は持ってる?」

この街は治安維持のため、人の出りを厳しく管理している。さっきはモンスターの襲撃で出來た壁のからってきてしまったが、本來は街の関所で付して滯在許可証を取得しなければならないのだ。

「いえ、持っていません。順番が前後してしまいましたが、これから行こうかと」

「やめた方が良いね。メルキスは名前が魔族にも広がりすぎてる。魔族が街の憲兵団に食い込んでいるなら、メルキスさんの名前に反応しないわけがありません」

「確かに、そのとおりです」

「それはアタシもやばいな。300年前に魔族どもを倒しまくった大英雄カノン様が街にやってきたとバレたら、魔族共みんな逃げちちまう」

「は、はぁ。そうだねぇ……」

ユーティアさんは、カノンに大人の対応をしてくれている。

「こんなこともあろうかと、レジスタンスでは偽造の滯在許可証を用意してあるんだ。念のため、レジスタンス仲間の経営する宿を紹介するから、そこに泊まってくれ。可能な限りのサポートをするように言っておくよ」

「それは助かります」

「何か他にサポートしてほしいことはあるかい?」

「……それでは、1つお願いしたいです。魔族の拠點がわかり次第、僕は村の仲間を百人近く呼んで一気に叩きます」

「百人! それはまた大規模な戦力だね」

「みんな、頼りになる仲間達です。ですが、街にるとき関所を通ると魔族にきがバレてしまいます。なのでこのアジトから、こっそり街の外と行き來できるトンネルを掘らせてしいです」

「もちろんいいとも!」

幸いこのアジトは街の外周近く。力を合わせればすぐ外に通じる通路を掘れるだろう。

こうして、地下でひっそりと魔族と勇者を倒すための作戦が始したのだった。

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