盜賊退治は、大きな・・・。大きすぎる問題に直結するを見つけてしまった。誰かに丸投げが正しい対応だろう。

教會が、村々を襲わせていた。

それだけでもかなりのスキャンダルになるのだが、その先の指示が、教會の尊厳だけではなく、國の幹を揺るがす可能がある。

ツインズは、早々に報の権利を放棄した。

立場が微妙な自分たちが持っていていい報ではないというのが、ツインズの主張だ。

そして・・・。

もう一人の當事者になりえる人は・・・。

「リン君。はい」

ナナは資料を見てから、俺に渡してきた。

こうなるとは思っていた。

「俺が持っていても、ローザスやハーコムレイに渡してしまうぞ？」

丸投げを宣言する。

「いいわよ。ツインズも、文句はないわよね？」

ナナの言葉で、ツインズも頷いている。

「あぁリンが持っていくのがいいだろう。それに、リーダーはリンだ。盜賊を討伐して得ただ。リンが持って行けばいい。俺たちは、盜賊を貰えば十分だ」

ツインズの総意として説明をしてくれた。

生き殘った盜賊を持って帰って奴隷にするのだと言っている。

犯罪奴隷になるので、高くは無いのだが、通常では使えないような場面に使う事ができる為に、商隊としては一定數の奴隷は確保しておきたいらしい。

リカール・・・。セトラス商隊の隊長からも、多くの奴隷は必要ないが、最低限の人數の確保はしておきたいらしい。

ナナは、戦闘の・を取り戻すリハビリだからと言って、分け前を固辭してきた。

マヤとミトナルも、俺に一任の構えを崩していない。

盜賊が持っていたで、価値がありそうなは、貨幣を除けば、武や防だが、俺たちにはサイズや能力で必要がないだ。

作り直す方が手間になるだろうというじだ。

「ナナ。ミル。武や防は必要ないのだな？」

「いらないわよ。私には、サビニから貰った武と防がある！これ以外はダメ」

「僕も必要ない」

セトラス商隊にも聞いたが、買い取っても二束三文にしかならないと言われた。

教會がバックについているのだから・・・。

「盜賊たちは、酒を買った。贅沢をしていた。村人なら、末な武や防で十分」

ミトナルの指摘だが、たしかに納得できてしまう。

「リン君。それに、盜賊たちは、権力者と繋がっていたわね」

「そうだな」

「討伐隊が組織されたら、教會から報が流れたのではなくて？」

「・・・。そうか、だから、武や防よりも、贅沢品に使ったのだな」

ナナは、他にも何に使ったのか解っているのだろう。

俺も解るが、口にする必要はない。

窟の奧に、のが積み上げられていた。

これだけで、盜賊たちを討伐した意味がある。

は、村々に問い合わせをして、引き取り手を探すことにした。は汚れていたので、綺麗にした。腐敗したり、白骨化したり、判別できないも多かった。

滅ぼされてしまった村もあるので、最終的には、半分以上は引き取り手が居ないになってしまうだろうと言われた。

は、神殿に送って、葬送されることが決まった。

村々には、事を説明して、神殿の儀式に參加を希する人は、そのままセトラス商隊が連れて行くことになった。

ここで、商隊を二つに分ける事になったのだが、神殿に向かう商隊は、ツインズが護衛につくことになった。

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「よろしいのですか？」

「かまいません。討伐隊のリーダーからの指示です」

「ありがたい・・・。お話ですが・・・」

「対価は、先ほどお話した容で大丈夫ですよ？」

「・・・」

「ご心配ですか？」

「いえ、セトラス商隊の皆さんには・・・。しかし、これだけの武と防を、誰も居なくなってしまった家と畑と換では・・・」

「いえいえ。リーダーの眷屬が住むので、餌や水をお願いしているので、こちらとしても、メリットがあります」

俺の考えた村の支援策を、リカールが村長に説明をしてくれている。

この村で５つ目だ。

恐しつつも、村長たちは俺の提案をけれてくれている。

供出している武と防は、盜賊から奪っただけではなく、神殿にあった使い道がなかったや、森の中で見つけたも含まれている。足りなくなると思って、ブロッホに持ってきてもらった。

そして、眷屬たちを村に派遣する。

次に盜賊が襲ってきても、大丈夫なように配置を考えている。主に、スコルたちだ。アイルが森で見つけた群れを支配した関係で、數が増えてしまっていた。就職先としても村々を有効活用しようと考えた。

定期的に、れ替える事をしている。

そして、眷屬たちには、近くに出る魔を狩って、村々に提供するように指示を出している。

眷屬たちが狩ってきた魔をどうするのかで、村への対応を変えようと考えている。指標になるだろう。助ける価値があるのかないのか・・・。

ひとまずは、神殿への移住を薦めるのは、見極めるのが必要だと言われていた。

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村々を回って、大きなお土産と小さなお土産を手した。

セトラス商隊が言っていた容が正しかったことも認識ができた。

村々は、稅の取り立てのために、作付けするを指定されていた。

その為に、村々では余っている作が違っている。相互に、換をおこなえば、もっとかな生活ができる。村も、ある程度の規模になると、開拓稅という訳が分からない稅を取り立てられる。

法の欠陥だ。

村からの稅と個人からの稅を搾取するようになっている。

セトラス商隊として、村々を回って、ローザスに現狀の報告をしている。

しはいい方向にいているようだけど、まだ足りない。そもそも、村々まで”法”を浸させるのは、不可能だと思えて來る。

上からの改革を斷行しても、途中で腐った奴が一人でも居たら、そこから下は腐ってしまう。

そして、被害をけるのは上ではなく、稅を真面目に納めている人たちだ。

王都には、メルナ側ではなく、反対側の門から場する。

大回りをした理由の一つだ。

「リン。凄いね」

門には、王都にるための人たちが行列を作っていた。

昨日はミトナルがを使ったので、今日はマヤの番だ。

マヤは、王都にる時には、マヤの方が警戒されないだろうという判斷だけど、意味があるとは思えない。どちらになっても、雰囲気は変わるが、だと言うのには同じだ。目を引くのだ。

王都に近づいてからは、マヤはナナと一緒に居ることが多い。

面倒な奴が現れた時に、ナナが撃退してくれる。

俺は、リカールと一緒に居ることが多い。

王都にってからの行を話し合っている。

王宮には行かずに、ローザスと會う方法として適しているのは、アッシュに取り次いでもらう事だ。

リカールも、普段は書面での報告に済ませているので、ローザスにもハーコムレイにも滅多に會わないらしい。

今回は、大きな厄介な報弾があるので、會って話をした方がいいだろうと判斷された。

「マヤ。フェムの宿屋は知っているよな？」

「うん！」

「王都にったら、ナナと一緒に宿屋で待っていてくれ」

「リンは？」

「アッシュの所に行ってくる」

「わかった。そうだ。フェムのお父さんも神殿にうよね？」

「あぁそのつもりだ。フェムからの手紙も預かっている」

「僕とナナで話をしていい？」

「ん？いいぞ？手紙を渡して、質問をけるだけだぞ？」

「うん！大丈夫」

ナナも居るから大丈夫だよな？

それに、ミトナルも中から助言をしてくれるだろう。

何も仕事を與えないと、王都の中を散策しかねないから、宿屋で待っていてもらうのに、丁度いいかもしれないな。

「わかった。マヤとナナに任せる。答えられない質問は、俺が帰ってきてから答えるから、宿屋で待っていてくれ。俺は、リカールとアッシュに會ってから、ローザスとハーコムレイと話をする。長くなりそうなら、宿屋に連絡をする」

「うん。わかった」

ナナも、大丈夫だと言っているから、大丈夫だと思いたい。

フラグを立てたくないけど、心配になってしまう。