《コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!》ユーリちゃんは逃げ出したい

王都に來たら王であるユーリちゃんがお忍びで王都を楽しんでいた

「あの!リィアさんにお願いがあるんですけど……その、もう一度私の代わりになってくれませんか?」

「え?代わり?」

「はい、わたし、もう一度自由になりたいんです。もうこの先はできないかもしれないんです」

「なにかあったの?」

もしかして王様をやめたいとか?それとも……婚約とか

「今日抜け出したのは前と同じくお父様の誕生祭で私の監視が薄くなっているからなんですけど、今回のことが見つかったら絶対もっと監視されちゃいます。それに、最近縁談の話も増えてきて、お兄様は次期國王としてのお仕事で忙しいですし、頼れる人もいないんです。私はこのお祭りの間だけでも自由になりたいんです。それ以上のわがままは言いません」

なるほどね。それならとっておきのものがある

「わかりました。それならとっておきのものがあります。ちょっと著てください」

私は人気のないところに行ってから魔法で周りから見えないようにしてから壁ごと明化魔法を使う。

これなら周りから見られることはない。

「あの、なにをするんでしょうか」

私はスイラを取り出す、もちろん予め大きさは小さくしてある

「この子はスイラです。私の従魔?なんですけど、変化ができるんです」

「変化……ですか?」

「こうやってですね」

私らユーリちゃんの髪の一部をもらってスイラに取り込ませる

「変化して」

スイラはユーリちゃんに変化する

「きゃあ!?わ、私があられもない姿に!!」

「い、今服を著させますから」

この子の問題は服までは再現できないところだ。

「おぉ!これはどういう魔法ですか?すごい、完全に私です」

「欠點としては上手にけないことと、喋れないことなんですよ」

「ふむふむ、なるほど、でもこれだけよく出來ていればかなりの時間は騙せると思います」

ユーリちゃんの考えた作戦はこうだ

まず、スイラを人通りの多い公園のイスに座らせ、眠っているように目を閉じさせる

「これなら私を探している騎士団が見つけてくれます」

「でも、偽だってバレちゃったら大騒ぎにならない?拐されたって」

「それはご安心くださいいくら警備が薄いといっても一人で抜け出せるほど城の警備は甘いわけではありません」

「協力者がいるってことですか?」

「はい、お兄様と騎士団の人も共犯です!」

王子様と騎士団なにやってんの!?

まぁでも、ふたりともユーリちゃんに甘いんだろうなぁ。

「ちょっと説得するだけなのでなんの問題もありません」

「結構地位の高い人が共犯なんだね」

ユーリちゃんがなりの良さそうな人に注意されていたのはそういうことなのね。

「えっと、それじゃあ私達がユーリちゃんといるのは大丈夫なんですか?」

「大丈夫ですよ。なにか言われても私が言えば邪魔はしてこないと思うので」

と、いうことで、スイラを囮にする作戦は夕方に行うことにして、それまで遊ぶことにした。

「今日の宿も決めないとね」

「宿!私お城以外でお泊りするのはほとんどなくて、泊まるときも必ず數人の護衛達もいるのでなかなか自由にできないんですよ」

さすがはお姫様。本當に外の世界に出られないんだね。お姫様に憧れたこともあったけど、それはそれで大変だよね。

それから私達は城下町のいろんなお店にって、ショッピングを楽しんだ。

「ユーリちゃん、これはどう?似合うと思うんだけど」

「え!かわいいです、著てみてもいいですか?」

「なんか、見た目は姉妹みたいだけど、関係は逆なんだよね」

確かに、ユーリちゃんの妹がすごいんだよね

「あぁもうユーリちゃんに言われたらなんでも買ってあげたくなっちゃいます」

「ユーリ、好きなものを好きなだけ食べていいんだからね」

「はい!ありがとうございます。本當にはじめて食べるものばかりで、新鮮です」

こうして、私とルーナちゃんでユーリちゃんを甘やかしまくった。

「そろそろ囮作戦をしなきゃですね」

「そういえばどうやって王子様とか騎士団長に伝えるの?」

「ふふふ、この子を使います!」

ユーリちゃんは鈴を取り出してそれを鳴らす。

すると、どこからか小鳥がユーリちゃんのもとにやってきた。

「この子は従魔なんですよ。こうして手紙をくくりつけたら、お兄様の元へ屆けてくれます」

おぉ!すごい!

「それじゃあスイラ、あとはお願いね」

目立たないように私達は明になってから、スイラをいいじに寢かせる。

どこからどう見ても疲れて寢ちゃったユーリちゃんにしか見えない!

「すごい、完璧です!」

「こうしてみると本當にわかんないね」

見た目だけは完全にユーリちゃんだね

「そ、そんなにじっくり見ないでください、ちょっと恥ずかしいです」

「ごめんごめん、それじゃああたし達は宿に行こっか」

今日の宿は王都の中でも結構いい方の宿にした。

高級すぎたらユーリちゃんがあんまり楽しめないと思うから、一応そこそこ稼いでる冒険者や商人が利用するような場所にした。

「みんなでひとつの部屋を取りましたよ」

「一緒に!?えへへ、みなさんと一緒ですか〜、嬉しいです」

ビクトレアのみんなのときもそうだったけど、お泊まり會ってだけでもう楽しいよね

寢るときはもちろん、アレを著ることにした。

「私は當然貓ちゃんです!」

「ユーリちゃんはまだこれを著てるんですよね?ミルフィさんから聞きましたよ」

「はい!當時のものはもう著れないですけど、特注してもらったのがあります」

「ミルフィがユーリの影響で庶民にも大人気だって言ってたよ」

「それはちょっと恥ずかしいんですけどね」

そのおかげでかなり種類も増えていた。

ついでだからみんなの分も買っちゃった。

「私はうさぎで、ルーナちゃんは狼ですね」

「ふふふ、貓も食なんですよ。リィアさんを食べちゃいます!」

「それならあたしだって!リィア、覚悟しなさい」

「えっ!ちょっ、まっ」

その日は楽しい夜になった。

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