《僕の姉的存在の馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜》
やはりというべきか、みんなが帰った後、香奈姉ちゃんは僕の部屋にやってきた。
これは、いつもどおりだと言われたらそのとおりかもしれない。
「やっぱり、弟くんと2人きりの方が落ち著くな」
「それ、もう何度目?」
「何度だって言えるから言っちゃうんだよ。弟くんなら、一緒にいても安心かなって──」
「そうなんだ。香奈姉ちゃんがそう言うのなら、そうなのかな……。安心なのかな」
「私たち、もうエッチなことまでしてる仲なのに、そんなこと言っちゃうんだ? これは、まだ足りないっていうことなのかな?」
香奈姉ちゃんは、なぜかムッとした表をしてそう言ってくる。
僕、なにか怒らせるようなことを言ったかな?
普通の対応をしたと思うんだけど……。
香奈姉ちゃんにとっては、違うのかもしれない。
たしかに香奈姉ちゃんとのスキンシップは、かなりギリギリなくらいエッチなことをしてくることもあるから正直なところ、勘弁してほしいんだが……。
「いや、じゅうぶんに足りてるよ。むしろ、その格好で迫ってくるのはちょっと……」
僕は、香奈姉ちゃんの今の服裝を見てそう言っていた。
ゆったりとしたタンクトップ型の水のシャツにショートパンツは、さすがに目のやり場に困る。
たしかに今の季節なら、その格好はわかるんだけど。
それにしてもだ。
いくらシャツを著ていても、基本的にはノーブラなものだから、おっぱいの先端がもろに突き出ていて、それはもう目視でわかるくらいだった。
せめてブラジャーくらいは、につけてくるものだと思うんだけどな。
これだと香奈姉ちゃんの清楚なイメージが臺無しになっちゃうじゃないか。
ただでさえ、香奈姉ちゃんのおっぱいは大きめで目立ってしまうというのに……。
「やっぱり、そっちに目が行っちゃうんだ?」
香奈姉ちゃんは、悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「それは、その……。男としては、どうしてもそっちに目が行ってしまうっていうか……」
もはやテンプレと言ってもいいくらいの苦い言い訳。
香奈姉ちゃんには、もうわかっているんだろうけど……。
「ふ~ん。なるほどねぇ」
香奈姉ちゃんは、そう言ってなにやら不満そうな表になる。
そんな不満そうな顔をされても……。
選んだのは香奈姉ちゃん本人だからなぁ。
香奈姉ちゃんは、そんなことを気にしてはいないのか、僕の傍に寄り添ってくる。
そんなことされたら、シャツの隙間から何の支えもないゆったりとしたおっぱいが丸見えになっちゃうよ。
本人は気づいてはいないと思うけど。
「弟くんは、こういうのは好きでしょ?」
「あ、いや。その……」
好きか嫌いかって訊かれたら、それはまぁ、『好きだ』と答えてしまうだろう。
でも抑えるところは、しっかりと抑えておかないと……。
しかし、そんなことをさせないのが香奈姉ちゃんだ。
香奈姉ちゃんは僕の手を摑み、そのまま自分のの位置まで移させる。
途端、らかいが僕の手に伝わってきた。
もうり慣れてるはずなのに、り心地がとても良くじてしまう。
ここはたしか、の子の急所だと聞いているんだけど。
しかしながら、香奈姉ちゃんは、とても気持ち良さそうな表をしている。
られるとわかっているから、安心しているだけなのかな。
どうなんだろう。
そんな時だった。
僕は、つい力加減を間違えて、おっぱいをギュッと握ってしまった。
「んっ」
言わずもがな、香奈姉ちゃんは敏にじてしまったのかぎ聲をあげる。
これは、さすがの僕も予期せぬことだったのでなんとも言えなかった。
とりあえずは、謝っておこう。
「あ。ごめん……。つい力がってしまって……」
「ううん。別にいいよ。急に強くまれて、ちょっと変な気持ちになっただけ。弟くんは、悪くないよ」
「それならいいんだけど……」
そうは言ってくれたが、申し訳ないという気持ちがなくなったわけではない。
僕は、り方を変える。
シャツの上からだったのが、まだ救いがあった。
あんまりみしだくと、香奈姉ちゃんに怒られてしまいそうで嫌だったのだ。
香奈姉ちゃんって、そういうことははっきりと言うタイプだから、あんな聲を出したってことは、明確に『嫌』だったんだろう。
そこは男として理解しないといけない。
「なに遠慮してるのよ? るなら、思い切ってらないとダメだよ」
「わかってはいるんだけど……。あんな聲を聞いた後だと──」
「そっか。やっぱり、の子のおっぱいは、ダイレクトにらなきゃダメだよね。こんなことしたって、意味はないか……」
なにをどう理解したのかわからないが、香奈姉ちゃんはゆったり目のシャツをの辺りのとある箇所までズリ下げた。
タンクトップだからか、肩に掛けているところをズリ下げれば、あっという間にヌードを見せているみたいな格好になる。
「どう? これなら弟くんも、やる気になるよね?」
しかも見えるか見えないかのギリギリのところまで下げて、僕をしてくる。
本當なら、文句の一つくらいは出てくるレベルなのだが……。
それがもう魅力的なのだから、なんとも言えない。
兄なら、遠慮なくやっているだろうな。
「えっと……。しは自重してほしいかな……。なにをやるつもりなのかわからないけど……」
「私にここまでさせたら、やる事なんて一つしかないじゃない」
わかっている。
わかっているけど、理解したくないのが本音だ。
香奈姉ちゃん本人がそこまでやっているのに僕が消極的なのは、どう考えても香奈姉ちゃんに申し訳ない気持ちになる。
「さぁ、弟くん。そういうことだから、私との時間を楽しもうよ」
その言葉は、もはや『けれてください』って言ってるようなものだ。
どうしようもないのは事実だが、香奈姉ちゃんのがこんなにも重いとは──
僕は、ほぼ半に近い香奈姉ちゃんを抱きしめていた。
「こんなこと言ったら失禮なのかもしれないけど……。今の香奈姉ちゃん、しっぽいよ」
「しだけなの? 私としては、結構頑張ってるつもりなんだけどなぁ」
香奈姉ちゃんは、いかにも納得がいかなそうなムッとした表になる。
そんな顔をされてもな。
僕にとってのお姉ちゃん的なの子なんだから、もうし余裕のある表はできないんだろうか。
むしろこの表が可かったりするんだけど……。
とりあえず、香奈姉ちゃんはこの方がいいのかもしれない。
よくある?異世界物語
目が覚めると草原の中にいた僕。どうやら異世界にいるらしいことに気づいた僕は持っていた神様からの手紙を読みステータスを見て驚いた。武術に魔術その他使いやすそうな名前が並んでいたからだ。しかし、そんな僕にも一つとても大きな問題があって?
8 99ルーズリアの王太子と、傾いた家を何とかしたいあたし
貧乏子爵家の長女として生まれたマリアはギャンブル好きの父、見栄をはる母、放蕩をする雙子の弟を抱え、二月後のデビュタントに頭を抱える14才。 祖父から堅実なお前にと譲られた遺品と鍵つきの祖父の部屋を與えられたものの、少しずつ減らさざるを得ない寶物に嘆きつつ何とかしたいと努力していたが、弟に部屋に侵入され、祖父の遺品を盜まれた時にブチキレた! 一応、途中の內容の為に、R15を入れさせていただきます。
8 181奴ら(許嫁+幼馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…
春休みが終わり、高校生二年目が始まろうとするその日、父親が長期間海外で滯在する事になったことを聞かされた天坂 興。この日を境に許嫁、幼馴染諸々が引っ越して來て我が家がシェアハウス狀態に。 そして興は彼女たちの心を、自分の本心を知ることになる。果たして興はどんな答えを出すのか……。
8 153愛される王女の物語
第2王女は生まれた時に母をなくし、荒れ果てた後宮で第1王女とその義母に虐められていた。 周りは彼女を助けない。國民はもちろん、國王や王子さえ… それは彼女の生存を知り得なかったから。 徹底的に義母が隠していたのだ。 國王たちは後宮に近づくこともしなかった。 いや、近づきたくなかった。 義母とその娘に會いたくなくて、出來るだけ関わらないようにしていた。 では、そんな中で育った誰も知らない第2王女を偶然に出會い見つけたら…?
8 160嫁ぎ先の旦那様に溺愛されています。
宮內(みやうち)莉緒(りお)は、3年生の始業式まであと一か月という所で、夜逃げをした父親の莫大な負債を背負ってしまい、婚約者と語る高槻総司という男の元で働く事になってしまう。 借金返済の為に、神社での住み込みの仕事として巫女をやらされることになるが、それは神社の神主である高槻(たかつき)総司(そうじ)の表向きの婚約者としての立場も含まれていたのであった。
8 68僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜
僕の幼馴染で姉的な存在である西田香奈は、眉目秀麗・品行方正・成績優秀と三拍子揃った女の子だ。彼女は、この辺りじゃ有名な女子校に通っている。僕とは何の接點もないように思える香奈姉ちゃんが、ある日、急に僕に急接近してきた。 僕の名は、周防楓。 女子校とは反対側にある男子校に通う、ごく普通の男子だ。
8 133