《乙ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?》208話 イザベラ-2【エドワード視點】

「大地よ、我が呼びかけに応えよ。その力をここに示し、敵を穿つ槍となれ。【ストーン・ジャベリン】!」

「ギャイン!?」

「水よ、我に仇なす者を貫く弾とならん。【ウォーター・ショット】!」

突如現れた魔獣に対し、イザベラは次々と魔法を放ってあっさりと倒してしまった。

全てが規格外だった。

わずか九歳にして特効薬を開発し、見事な畑を整備し、凄まじい魔法技量を持つ。

それでいて外見も麗しく、禮儀正しく、頭も良い。

まさに完璧超人だった。

「……ふむ。よし、決めたぞ!」

「何をでしょうか?」

「お前を俺の婚約者にしてやろう! 謝しろよ、イザベラ!」

「えぇ!?」

俺は第一王子だ。

その婚約者になるということは、將來王妃になるということだ。

斷られるはずがないと思ったのだが――

「申し訳ございません。お斷りします」

まさかの回答だった。

俺の求婚を斷るがいるとは思わなかった。

もっとも、當時の俺としても面白半分に言っただけで必ずしも本気ではなかった。

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