《乙ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?》210話 イザベラ-4【エドワード視點】

そして、第一學年から第二學年へと移行する春休み。

俺は私兵と共にゴブリン退治に取り組むことにした。

しかし――

「エドワード殿下! お逃げください!!」

「ぐっ! だが、お前達を置いて一人で逃げるわけには……」

「殿下のお命の方が大切です。……ぐあああぁっ!!」

十分な準備をしていたつもりだったが、想定外の事態に見舞われてしまう。

なんと、ゴブリンキングが出現したのだ。

徐々に劣勢に立たされていく中、私兵の犠牲が増えていく。

そんな時だった。

「ゴブゥッ!?」

突然、ゴブリンキングがを吹き出して倒れた。

何が起こったのか理解できないまま、俺は呆然と立ち盡くしてしまう。

「あら? やはりエドワード殿下でしたか。ご機嫌麗しゅう」

現れたのはイザベラだった。

は王立學園に學するべく、この地を通りがかっていたらしい。

もののついでとばかりにゴブリンキングを倒すとは、相変わらず全てが規格外のだ。

イザベラは學試験を主席で合格していた。

その後も彼は様々な功績を殘し、あっという間にその名を全學年に知らしめた。

俺は彼のハートを止めるべく、自己の研鑽に勵みつつも、積極的にアプローチを仕掛けていった。

しかし、ライバルは多い。

その上、彼沙汰に疎いこともあって、なかなか上手くいかない日々が続いていた。

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