《化けになろうオンライン~暴食吸姫の食レポ日記~》我々の世界でも拷問です

ナイ神父に貰った防、それはいわゆる革鎧である。

なんの皮を使っているのかわからないが、妙にらかいというかぶよぶよしているというか……ゴム質なじだ。

それがラバースーツのように全を覆うようになっててなんかエッチである。

南極で見つけたヒトデみたいな頭の生に似ているかもしれない。

なかなか味しかったけど數がなかったから獲はできずに諦めたのよね。

「んぅ……」

「あ、起きた」

「あれ、私は……」

「私が心臓引っこ抜いたの見て気絶したの。大丈夫?」

「それを聞いて大丈夫じゃなくなりそうです……」

口元を抑え顔を真っ青にするアリヤ、なんと弱な……。

いざとなったらこの子だけでも地球に連れて帰ろうかと思ったけど、そうなったらショック死しそうね。

世界を壊さないための調査とはいえ、逆に言うならいざという時は遠慮なくぶっ壊すという意味でもあるから。

「で、これが防よ」

「革ですか……なんか妙にフィットしますね」

早速につけてみたアリヤだが、その想はなんとも微妙なものだった。

良いとも悪いとも言わない、しかしかしているのを見る限り不調はなさそうだ。

むしろきがいいともいえる。

きやすそうね」

「そうですね、本當に大丈夫なのかって心配になるくらい邪魔になりません」

「じゃあ鎧としての耐久も調べておきましょうか」

「え?」

アリヤが構える暇も與えず、床を踏み砕いてその欠片を投擲する。

音速を超えるそれは破裂音と共にすっ飛んで行き、アリヤのがくの字に折れ曲がった。

「げぼっ」

その衝撃か、口から明なを吐き出し何度かせき込んでから床に吐しゃをぶちまける。

なるほどなるほど。

「悪くない能ね」

「げほっ、おえ……どこが、ですか!」

「だって今の人間どころかドラゴンの骨も貫通する威力だし」

ゲリさん見かけた際に呼び止めるためによくやってた指弾、その強化版である。

威力だけ見れば対ライフル荷も匹敵するので普段ならやらないが、鎧にれたじでは大丈夫そうだなと思ったのでやってみた。

誤算があるとしたら衝撃は完全に殺せなかったことかな。

それでも嘔吐で済んでいるなら十分だろう。

「やっぱりあなたのこと嫌いです!」

「私はアリヤの事結構好きだけど?」

頬に手を添えて耳元でささやいてみれば飛びのいて剣をこっちに向けてきた。

まるで捕食者に狙われた草食が最後の抵抗を見せるような景である。

「ま、これでも人妻なんで浮気はしないけどね」

「えぇ……誰ですかあなたと結婚する好きって」

「この人」

端末で祥子さんとの結婚式の寫真を見せる。

私が祥子さんをお姫様抱っこして二人でピースしている寫真だ。

「同婚ですか……?」

「うん、私達の世界ってその辺の技も発達してるから同でも子供は作れるの。昔は同士だとの子しか生まれてこなかったけど今は々進歩して男の子も生れてくるよ」

「すみません、そちらの世界の話聞くと頭が痛くなります……」

「ちなみに伝子組み換えで別だけじゃなく見た目や才能の有無も決められる。あまりやる人はいないけどね」

別に忌避されてる技というわけではないんだけど、なんでもできるような時代だからこそ自由を重んじる傾向が強い。

子供に親からの贈りを、なんて人もいるけれど子供がする才能とは別ものだったりするかもしれないからね。

基本的に病気に強い程度の強化にとどめられている。

めば剣の才能と魔法の才能の両方を兼ね備えた子供が生まれる事も……?」

「できるけどその必要ないからね、それこそ傭兵とかにしたいって思わない限りそんな強化はしないわね」

「勿ない話……と思いましたが価値観の違いでしょうか」

「うん、だって私達の世界って基本的にどんな子供でもアリヤ以上の戦闘力持ってるから。ドラゴンと車の間にい生れた子はパワーがありすぎて悪魔の子供半殺しにしかけたし」

「……とんでもない世界という事はわかりました」

「あとは私の子供だけど変態に襲われた時半殺しにしてた。あ、私が産んだ方の子で頼君って言うんだけど、數人の大人に囲まれて全員全骨折だってよ」

「もういいです……」

「奧さんの産んだ子供の方はその子と組手して毎回圧勝してる」

「もういいですって!」

「それから産んだわけじゃないけど私の子供、養子じゃなくてちゃんとが繋がっているけど奧さんも私も産んでない子は世界屈指の実力者よ」

「もうやめてぇ……」

アリヤが半泣きになったので家族自慢はこれくらいにしておくとしましょう。

まだまだネタはあるんだけど、それは旅のお供にしておきますかね。

時間はあるんだから。

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