《ひざまずけ、禮》第3章76話 ピンチは忘れた頃に
レア「こんなちんけなもの、直ぐに取り外して・・・って、んん・・・ぐぐぐ、全然外れん・・・ 」
イザレアは力を込めて引っ張るが、一切取れる気配はなかった。
オネ「特別仕様ですよ、あなたには絶対抜けません。どれだけ力をれようとも、どんな手を使おうともね。」
レア「ど、どういう意味やそれ!・・・というか、さっきから気になっていたんやけど、このナイフ痛みが全然ないな。そういう危ないお薬でも塗っとるんか?」
オネ「鎮痛剤のことを危ないお薬っていうのやめてください、コンプラ的にアウトです。それと、そういう類のものは塗ってないですし、そもそも塗る意味もないですよ。」
レア「さ、さっぱり意味がわからんな・・・んぐぐぐ、ダメや抜けんな・・・」
何度か試してみるも、一切抜ける気配のないナイフ。不思議というかなんというか、刺さってるはずなのにの類は一切流れてなかった。刺さっているというより、くっついているという方が正しいのかもしれない。
とりあえずこの狀況をどうにかしようと、立ち上がることを試みるが、一切力がらなかった。そういえば僕瀕死の狀態だった、驚きが強すぎて忘れてたわ。
認識し始めたためか、が重くなっていく覚に陥った。目の前がチカチカし、まぶたが異常に重く、今にも意識が途切れそうだった。眠たいが、ここで寢たら一生起きれない気がする。
比影「・・・・・・ナー・・・テア・・・さ・・・」
意識が朦朧とするなか、力を振り絞って、なんとかナーテアさんの名前を呼ぶことに功した。蚊以下のか細い聲ではあったが、ナーテアさんにはきちんと聞こえていたようだ。
オネ「比影さん!大丈夫ですか、今助けますから!佐和さんも手伝ってください!」
佐和「う、うん!・・・っ、鉄の匂い・・・」
小走りで駆け寄ってきたナーテアさんは、の水溜まりから僕をすくいあげ、佐和さんと共に治療をし始めた。
レア「おっと、そうは問屋が下ろさんよ!こいつを押したらどうなるか、分かってるやろ?」
イザレアが落ちていたリモコンを拾い上げ、ヒラヒラとかした。佐和さんの手が止まるが。ナーテアさんは構わずに治療を続けた。
レア「・・・おいナーテア、その手を止めんかい。止めないのであれば、このボタンを押すで?」
オネ「どうぞご自由に。押したければ、人に了承とか取らずに勝手に押せばいいじゃないですか。私は止まりませんからね。」
佐和「ナーテアさん・・・えぇい、比影くんのだよ!私もやめない!」
比影「だめ、だ・・・2人とも逃げて・・・」
オネ「いやです、その必要はありません。」
佐和「私も決めたもの、比影くんに言われても辭めないわよ。」
レア「・・・けっ、みんな揃って死を選ぶんか。あっけない幕切れやなほんま。墓くらいは作ったるで。」
オネ「あら、誰の墓です?あなたご自のですか?」
レア「・・・じゃあな」ポチッ
ナーテアさんの煽りを無視して、イザレアはボタンを押した。
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