《ひざまずけ、禮》第3章77話 ガバセキュリティ牙をむく

あぁ、押されてしまった。結局僕は足でまといか。2人だけでも助かってしかったな・・・。

そんなことを考えながら、目を瞑ってその時を待つ。・・・だが、いつまで経っても化けがおそってくる気配はなかった。

レア「・・・あり?ほい、ほい・・・」ポチポチ

何度かボタンを押す、が一向に化けは出てこなかった。

レア「なんや、何が起きとるんや!?一切かんて、一何したんやマジで!!

イザレアはとても混している様子だった。

オネ「さっき中を見た時に、中の電池を引っこ抜かせて貰いましたから。というかそんな大事なものなら、電池式にしない方がいいと思いますよ。」

レア「う、うっさいわボケ!返せ電池!」

オネ「返すわけないでしょう、常識的に考えて。こっちに不利になることをわざわざするとでも?馬鹿なんですか?あぁ馬鹿でしたね。」

レア「こ、こんにゃろう・・・言いたいこと言いやがってからに・・・。こうなったら、比影をボコボコにした元神の力、自分らにも見せたるわ!!」

そういって、思いっきり突進してくるイザレア。・・・いや、正しくは突進しようとしてきた、かな?それは葉わなかったからね。

レア「ぐへぇっ!?」ベチッ

盛大にコケた。顔面から地面にいった。うわぁ、痛そう。

レア「うぅっ・・・ぐすっ・・・」

いい大人が顔面傷だらけですすり泣いていた。自業自得ではあるのだが、なんていうか、可哀想なじがした。

レア「な、なんでや・・・上手く力が使えへん・・・」

オネ「お忘れですか?ナイフが刺さったままだってこと。それがある限り、あなたは神の力をまともに使えませんよ。」

レア「・・・そうか、そういうことか。絶対に抜けないってのはそういう事だったんか。ナーテアめ、神のでなんてもん作り出しとんねん!」

比影「・・・いったい、これは・・・」

頭の中が「?」で埋め盡くされた頃、ナーテアさんが説明をしてくれた。

オネ「さっきイザレアに刺したナイフ、あれは神の力を抑制・・・いや、ほぼ無いものにするナイフなんです。神を滅する神、とでも言いましょうか。本來そういった力を神が使うことは止されてますが、急事態ですから。」

佐和「そ・・・そんなものがあるなら、最初から使っておけば、比影くんはこんな狀態にならずに済んだのに!!」

オネ「・・・これを使うのは、文字通り命懸けなんです。なんせ、使う者も神ですから。よほど隙を作らないと、上手くいかなかったんです。」

比影「・・・隙、か。それなら・・・あの場面は最適・・・だね。」

オネ「えぇ、比影さんのおかげで隙だらけの狀態にできましたから。」

佐和「で、でもそれなら、比影くんが使ってれば・・・!」

オネ「使えませんよ。言ったでしょう、神と。神のでない者が使えば、一瞬にしてを滅ぼす・・・そういったものなのです。」

佐和「・・・っ」

比影「僕は、大丈夫・・・今の狀態なら、イザレアに勝てるんでしょ・・・?」

オネ「おそらくは。普通の人間くらいの力になってるはずですから、勝つ見込みは大いにあります。」

比影「なら・・・っ、やることはひとつ。」

僕は佐和さんに肩をかりつつ、言った。

比影「反撃・・・開始だ。」

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