《『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……》17話 『弱い自分』が、強すぎる。

17話 『弱い自分』が、強すぎる。

「絶対にかないぃいいいいい! 俺は、もうやらないぃいいい! てか、普通に考えて、頭おかしいだろぉおお! もうサイコジョーカー狀態で、500億年以上、配下に殺され続けてんだぞぉお! これ、おかしいだろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

と、んで當然の悲鳴を上げる。

実際、『この地獄で頑張れている』というのは、ありえないほどの異常。

仮に折れたとしても、誰も文句は言えない。

文句を言える者などいるはずがない。

「うぎぎぎぃいいいっ! ぎぃいい!」

必死になって、奧歯をかみしめて、

『絶対にいてやらない』と、かたい決意を他重掛けしていく。

そんなことをしている途中で、

ハスターが、背後から近づいてきて、

「……センエース、契約の時間だ」

と、前置きもなく、そう言った。

センは、ハスターの登場など、まったく意にも介していない様子で、

ひたすらに、

「ううう……こうとするなぁ……絶対に、もう、やめるんだぁあああ! こんなこと、続けていたって無意味だぁああ……絶対にやらないぃい……」

と、歯を食いしばって、

『まだ戦おうとする自分』を、『弱い自分』が、必死になって抑えつけようとしている。

その様を目の當たりにしたことで、

ハスターは、

「……ふむ……完全に壊れてしまっている様子……私の今の力を見るに、相當な回數を重ねていることだろうから、まあ、無理もないだろうが……」

などという自己理解にふけっている間も、

センは、ずっと、

わーわー、ピーピーと、きーきーと、ヒステリックに、

『やらない、やらない』とび続けている。

その途中で、いつも通り、

「タイムリープ、どうやった? うまいこと、いけた? いいじに殺された?」

天才がひょっこりと顔を出す。

「もう無理だから……絶対に……本當に勘弁してくれ……もう、本當に疲れたんだよ……だから、闘おうとしないで……お願いだから、許して……もう、ほんとうに……むり……」

フグフグと泣きながら、必死になって、自分自に『慈悲』を求めている様を見て、

「これは……『イタズラな領域外の牢獄』か?」

と、首をかしげていると、

いつもどおり、センエース専門の解説者であるヨグが、

「はい、正解」

と、軽く赤ペンで丸をつけた。

田中は、ヨグとセン、互に目線を向けながら、

「てことは、もう100億回超えとるじかぁ……いや、ずいぶんと、長い間、やってんねんなぁ……ごくろうさんやで、ほんま」

と、そんな言葉を口にした。

そこに、ヨグが、

「いや、まだ、50億回そこそこだ」

「え……どういうこと? イタズラな領域外の牢獄は、100億回目で解されるボーナスのはずやけど」

「まあ、いろいろあったということだ。察しろ。というか、そろそろ思い出すか?」

「……あ、だんだん、記憶も回収できてきた。……マジで、50億回目で『イタズラな領域外の牢獄』をぶち込んだんや。……ちょっと……アカンのとちゃうかな……いや、踏み切った理由は分かるけど……んー、どうやろなぁ……」

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