《ひざまずけ、禮》第3章78話 戦いは続く

力を失ったイザレアに対し、佐和さんとナーテアさんは攻撃を仕掛けた。

佐和「はあっ!!このぉ!!」

レア「のわぁっ!?いったぁっ!?」

オネ「発ぁ!」

レア「ぎゃっ!?このやろ、手が開かないやんけ!!」

佐和さんはパチンコで、ナーテアさんはロウバズーカでイザレアを攻撃する。神としての力を失ったイザレアは、先程とは打って変わって、苦戦を強いられているようだ。

パチンコによって頭にたんこぶができ、ロウが手にあたって開かなくなっているイザレアは、なんとも稽こっけいだった。やられたらやり返す、もちろん何倍にも大きくして。今までのことを考えれば、まぁ當たり前だよね。

こういうことをきっと、殘當(殘念でもないし當然)というのだろう。いいぞもっとやれ!ってな。

比影「っく・・・くそ、が・・・」

僕はというと、なんとか歩けるようになるまでは回復したものの、まだ攻撃に參加できるほどの力はなく、歩くのが一杯だった。・・・けないな、ちくしょうめ。

レア「うぐぐ・・・えぇいじゃあかしいわ!!」

佐和「いっ・・・!」

比影「佐和さん・・・!」

イザレアが、地面に落ちたパチンコの玉を拾って佐和さんに投げつけた。一発が佐和さんの肩、もう一発佐和さんの足に當たった。

神としての力はほとんど使えないはずだが、それでも本人のポテンシャルかなんなのか、それなりの威力は出せるらしい。佐和さんの足には、青あざが出來ていた。

佐和「くっ・・・やったわね!!」

レア「いでっ!このやろ、同じ場所ばっかねらいやがって!」

佐和「そんなの知ったもんですか!さっさとくたばれぇぇぇ!!」

レア「く、くそったれが・・・!」

・・・なんとも言い難い景だな、こりゃ。傍から見たら仲良いヤツらの喧嘩・・・には見えないか。いじめか、100歩譲って戦いごっこってところだろうか。

オネ「そこ!!」

レア「んなぁっ!?し、しまった!」

オネ「よし、足に命中!もう片方も・・・!」

レア「させるかこの!」

オネ「きゃっ!?す、スコープが・・・なんてコントロール・・・」

イザレアが投げた玉がロウバズーカのスコープを割った。こいつ、野球選手にでもなった方がいいんじゃないか?

オネ「この!」

レア「はは、どこ打っとるんや?全然見當違いのとこに飛んでるぞ?」

オネ「くっ・・・」

ロウバズーカの狙いがつけにくくなり、たまがあさっての方向に飛んでいく。くそ、このままじゃ泥仕合だな。早めに決著つけないと。化けたちに來られたら勝ち目は無いからな。

どうすればいいんだ、この狀況。どうすれば切り抜けられる?考えろ、考えるんだ・・・!

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