《【書籍化】「お前を追放する」追放されたのは俺ではなく無口な魔法でした【コミカライズ】》第55話 いざ、ラングリッサ王國へ出発
※発売日まであと一日
カプセの街を出た俺とテレサは街道を西に進むとラングリッサ王國を目指した。
「へへへ、ラングリッサは炭鉱夫が多いらしいからな、荒稼ぎしてやるか」
「私、初めて行く國なので楽しみです」
馬車の隣にはテレサが座っているのだが、正面にいる人にも見覚えがある。
スクイズとエミリーだ。
どちらも長期外泊用の荷を用意していて、ラングリッサ王國へ向かうつもりだと宣言している。
『ガリオン、この二人にも聲を掛けたのですか?』
テレサは俺の肘を突くと、小さな文字を宙に書く。マントで隠しているので二人には見えていない。
「いや、そんな訳ないだろう」
俺は首を橫に振ると二人をじっと見た。
「へへへ、あの後徹夜でカードやってぐるみはがされたからガリオンに金を貸してもらおうと思って宿に行ったらよぉ。ガリオンが急にラングリッサに行くって聞いたんだよ」
「それって……」
報源はミリィちゃんだろう。一旦宿を引き払う必要があった俺とテレサは、宿に用意された倉庫に私を押し込めた際、ミリィちゃんには行先を告げていた。
「俺は金になると思って慌てて荷をまとめたわけだよ……それに、賭博相手ぶんなぐってやばいやつらに目をつけられちまったし」
「おい、後半、何て言った?」
聞き捨てならない言葉を呟くスクイズ。こいつは俺と同じCランク冒険者なのだが、トラブルメーカーなところがある。
「俺も連れて行ってもらっていいだろ?」
「悪いが、素行が良くないやつは卻下だ」
テレサに悪影響がでる。俺は極力汚を彼に近付けさせるつもりはない。
そんな風に考えていると……。
テレサが俺の腕を突き見てみると白銀の瞳と目が合った。
彼は「素行の悪さならガリオンも負けてませんよ」と訴えかけているように見えるのだが、恐らく俺の勘違いだろう。
彼のことは無視して、俺はもう一人の方を見た。
「それで、エミリーはどうして馬車に乗っている?」
「わ、私は本當にたまたまですからっ! 魔法の師匠がそっちに住んでいて、仕事も一區切りしたので挨拶に行こうと思ってたんですよ!」
確かに、俺たちの話を聞いてから準備したにしてはきっちりしている。
「そりゃあ、テレサさんやガリオンさんと一緒というのを喜んじゃいましたけど……お邪魔なようなら隅で石ころのようにじっとしています。得意ですから」
エミリーはそういうとをこまらせ微だにしなくなった。
「俺は別に構わないけど、テレサはどうだ?」
スクイズはともかく、エミリーは見ていて何か可哀想だ。
偶然乗り合わせただけなので一緒に行する必要はないが、赤の他人というわけではないのでじゃけにするのはためらってしまう。
『私は別に構いませんけど――』
「本當か! テレサちゃん話が分かる!」
『――そこの男はガリオンに悪影響が出そうなのでお斷りです』
「だとさ、悪いなスクイズ。この旅は三人用なんだ」
「てめぇっ! ガリオン! 一人だけ両手に華でおいしい思いをするつもりかっ!」
テレサの拒絶に乗ってスクイズを弄ると、目からの涙を流し睨みつけてきた。
「ガリオンさんの両手の華だなんて……私はそんな……えへへへへ」
頬に両手をやり顔を左右に振るエミリー。どう見ても嬉しそうにしているのがわかる。
腕に痛みをじる。見てみるとテレサの白く小さな指が俺の腕をつねっていた。
「痛いんだけど?」
俺がテレサに苦を言うと、彼は頬を膨らませ「知りません、ガリオンの馬鹿」とばかりに怒り始めた。
俺は窓の外を見ると、
(このメンバーでラングリッサ王國だって? 不安しかないな)
できれば何も厄介ごとが起きないことを神に祈るのだった。
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