貴重なお時間を割いて、

無駄文に目を通してくださいまして、

誠にありがとうございます。

早稲田と慶応。

國の私大としては最高峰で

地方出者が憧れる大學として

常に上位を賑わす學府ですし、

大學野球で顔を合わせれば

神宮球場がフルハウスになるのを

筆頭にどんな競技であっても

早慶戦と言えば大學スポーツの

花形として高い注目度を集めると

言っても過言ではありません。

ライバル関係は明白ですが、

早稲田に分がある印象が強いのは

やはり箱駅伝の注目度が

抜けて高いからでしょうか。

出場校の常連は早稲田であって、

伝統の臙脂(えんじ)の襷(たすき)は

実況でもよく耳にするフレーズです。

一方、慶応の選手が箱に

出場したのは1994年にまで遡り、

それ以降は予選會を突破できず

苦境に立っている中、

來年は100回の記念大會は

通常に參加枠20に3枠加えた

23校で行われるとあって

是が非でも出場させたいと

クラウドファンディングを通じて

不足する活資金の支援が

呼びかけてられています。

現在行われている夏の甲子園でも

早稲田実業の50回に対して、

慶応義塾高校は19回となく、

プロ野球選手を輩出した人數でも

大きく水を開けられています。

神奈川県は強豪校が多い上に

金の卵をスカウティングで

集められている中で

1校しか出場できないとなると

予選を勝ち上がるのは相當難しく、

40年近く出場が葉わなかった

時期もあった中での

今年の快進撃は

目を見張るものがあります。

その快進撃も異彩中の異彩。

高校球児に対して抱きがちな

坊主頭に日焼け姿とは一線を畫し、

グラウンドを駆ける選手達は

調髪姿に白とこれまでの

固定観念を見事に覆されており、

所謂、保守派の方々からは

眉を顰める意見も散見されます。

習わしを長い時間をかけて

してできたのが伝統。

その重みが威圧を纏い、

運営側に権威を與え、

本來主役である學生側に

々と縛りを設けているようで、

WBCで流行したペッパーミルをも

けしからんと止されたのは

記憶に新しい所でしょう。

その中で核中の核と思われる

坊主頭に風を開けた指導者側の

英斷には驚かされましたが、

何も坊主頭で野球をすれば

強くなるわけでもないと

この快進撃で証明されれば、

そちらに倣う強豪校も

今後出てくるかもしれず、

伝統の変革點を目の當たりに

しているのかもしれません。

春のペッパーミルのように

高校球児は原則丸坊主のみと

止にくのか、

それともにけれるのか。

高野連の懐の深さが試されています。