《乙ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?》227話 イザベラとフレッドの里帰り-4

「父上、母上。僕から報告があります」

しばらく経って、フレッドが口を開いた。

「何だい、フレッド?」

「はい。僕は學園を卒業した後――姉上と結婚しようと考えています!!!」

…………はい???

私は思わずフリーズしてしまう。

な、何を言い出すのかな……??????

「ほほう……。そう來たか……」

「あらまぁ~~。姉弟でなんて……」

「フレッドったら……。ふふふ」

私の両親、それにカティさんがニヤリと笑みを浮かべる。

「お前達は姉弟だが、は繋がっていない。二人が強く想い合うなら、そのあたりについて私から手を回してもいい。イザベラ、お前はどう思っているんだ?」

皆の視線が私に集まる。

「え、ええっと……。その……」

私は言葉に詰まる。

そんなことを聞かれても困ってしまう。

だって、私はヒロインじゃないから。

「ほ、保留で……」

私はそんなヘタレな回答をする。

フレッドは不満げだったが、その場は何とか乗り切った。

そして、數日間の滯在の後、私とフレッドはまた王立學園に戻っていったのだった。

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