《化けになろうオンライン~暴食吸姫の食レポ日記~》新たな街で
とりあえずひどい事になった土地は放置することにした。
私達にできることが無かったのよね……私自大地の汚染はできても浄化は難しい。
廃棄とかが問題なら食べればいいだけなんだけど、流石に地面そのものが毒に侵されているとかになってくるとそれも手間がかかる。
如何せん、それだけの土を食べると地形が変わってくるからねぇ……下手したら谷になるわ。
というわけで近場の領主がいる街へやってきました。
「で、アポを取るのに3日もかかるの?」
「むしろ早い方ですよ。私自が領主の関係者なのでこの程度で済みましたが普通なら數カ月待たないといけないですからね?」
「それにしても悠長よね。近くで悪魔が暴れていたというのに」
「えぇ、悪魔と悪魔みたいな人が暴れましたからね。その調査に結構な人員を割いているそうですよ」
「防衛は大丈夫なの?」
「防衛に問題が無いよう冒険者と數人の騎士、それから死刑囚を連れて行ったそうです」
死刑囚ってことは多分そういう事よね。
あそこ危ないから調べてきて、生きて帰ったら減刑してあげるねってやつ。
拒否したらその場で斬られるタイプの刑。
「だとしても、戦力が減るのはし気になる所よね」
「大丈夫でしょう。この街は最前線でこそないけれどそれなりにかな土地です。魔獣にせよモンスターにせよ、悪魔も含めて稼ぐのに向いている土地です」
「どういうこと?」
「つまりですね、冒険者がそれなりにいるんですよ。木っ端な者から強者まで、選り取り見取りというやつですね」
「その一部がいないのは?」
「今回は調査が目的なので一番強いグループと、あとは採取や調合、調査を専門とする人員ばかりです。つまりは戦力そのものはたいして減っていません」
「なるほどねぇ、まぁいざとなったら私がくしアリヤもいるからいいでしょ。それよりまずはアレ、なんとかしない?」
「どれですか?」
あ、気付いていないのか。
たしかにうまく溶け込んでいるけど、注意して見れば結構気付けると思うんだけどな……。
「あそこのウェイトレス、よく見て」
「はぁ、人ですね。それが何か?」
「それだけ?」
「他に何かありますか?」
たしかに人さんだ。
ブロンドヘアで赤い瞳が人を吸い寄せる。
整った顔立ちからは彫刻品のようなしさと気高さをじさせるに余りある。
だけど問題はそこじゃない。
「あれ、悪魔」
「え?」
「悪魔の変裝……擬態って言った方がいいかしら。凄い技量だけど見る人が見ればすぐわかるかなってレベル」
「……疑うわけじゃないですけど、本當に?」
「えぇ、間違いないわよ」
「じゃあ切ってもいいんですか?」
おっと? アリヤが想像以上に脳みそマッスルになってるぞ?
いや、立場上仕方ないとはいえ悪魔とわかったらすぐに剣に手をかける……魔剣の悪影響じゃないわよね。
「落ち著きなさい。今この場所でぶった切ったりしたら貴が捕まるだけよ」
「じゃあどうすれば……何か悪さでもしているんじゃないですか?」
「今のところ、食べに異常はないわよ」
ちなみに目立たないよう食事量を抑えるために祥子さんのDNAから生した飴を食べてから來ている。
なので今目の前にあるメニューはパンとステーキ1kg、それとエールだ。
あんまり味しくはないけれど文句は言うまい……あ、おの質はいいよ?
ただ調理方法が雑、そして適當、量にものを言わせた男料理ってじので酒のつまみにはいいかもしれないけれどご飯として食べるのはちょっと……というじの味。
「ま、様子見が妥當かしらね」
「そんな悠長な……」
「勘違いしないで。今は手を出さないだけでお店が閉まったらあとを付けるなりして、いざとなったらずんばらりんよ」
「それでいいんですか?」
「さっきも言ったけど料理とかに何かしているわけじゃないし、こっちの報を抜き出そうという様子もない。つまりは放置しても問題ないのよ」
「んー、し気になる所ですけどそこまで言うなら……」
「えぇ、し剣に當てられてるかもしれないから明日にでも軽く手合わせしましょう。最近やってなかったし」
「……やりにくいんですよね、貴方との対人戦って」
「そうしているからね。それより自分の思考がし騒になっているのを自覚しなさい。このまま飲まれたら悪魔より面倒な相手になりかねないから」
英雄、とかね。
救い手という名の犠牲者になりかねない存在、そんなのを見過ごすつもりはないわ。
スターフィールド3周して、新しいキャラ作ろうとしているけれどどうしてなかなか……。
面白いけどいつものベゼスダゲーと言ったじですね。
あと本日同時刻にSF作品公開します。
【書籍化・コミカライズ】三食晝寢付き生活を約束してください、公爵様
【書籍発売中】2022年7月8日 2巻発予定! 書下ろしも収録。 (本編完結) 伯爵家の娘である、リーシャは常に目の下に隈がある。 しかも、肌も髪もボロボロ身體もやせ細り、纏うドレスはそこそこでも姿と全くあっていない。 それに比べ、後妻に入った女性の娘は片親が平民出身ながらも、愛らしく美しい顔だちをしていて、これではどちらが正當な貴族の血を引いているかわからないなとリーシャは社交界で嘲笑されていた。 そんなある日、リーシャに結婚の話がもたらされる。 相手は、イケメン堅物仕事人間のリンドベルド公爵。 かの公爵は結婚したくはないが、周囲からの結婚の打診がうるさく、そして令嬢に付きまとわれるのが面倒で、仕事に口をはさまず、お互いの私生活にも口を出さない、仮面夫婦になってくれるような令嬢を探していた。 そして、リンドベルド公爵に興味を示さないリーシャが選ばれた。 リーシャは結婚に際して一つの條件を提示する。 それは、三食晝寢付きなおかつ最低限の生活を提供してくれるのならば、結婚しますと。 実はリーシャは仕事を放棄して遊びまわる父親の仕事と義理の母親の仕事を兼任した結果、常に忙しく寢不足続きだったのだ。 この忙しさから解放される! なんて素晴らしい! 涙しながら結婚する。 ※設定はゆるめです。 ※7/9、11:ジャンル別異世界戀愛日間1位、日間総合1位、7/12:週間総合1位、7/26:月間総合1位。ブックマーク、評価ありがとうございます。 ※コミカライズ企畫進行中です。
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