《コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!》閑話 ユーリの提案続き

馬車を降りると一面のお花畑とそこの中心に建っているお屋敷があります。

小さい頃はよく連れて行ってもらってましたけど、最近は忙しくてあまり來れてなかったんですよね

「ここへ來るのも久しぶりだな」

「素敵なところですね〜」

「あぁ」

「いやいや、そこは君のほうが素敵だよっていうところですよ!まったく、こんなこともできないなんて私の兄として恥ずかしいです」

「逆にそんなキザなことを妹の前で言う兄もどうかと思うが!それに、ヴァイオレットのしさは他のものと比べるまでもない」

「ふ、フリード……」

ふふふ、私の煽りにまんまと釣られましたね!

馬車の中でお兄様達の仲のよさを堪能できたのでそろそろミルフィ達の様子を見に行くとしましょうか

ミルフィ達の乗っていた馬車の方を見る

「わぁ、近くにこんな場所がありましたのね」

「あ、あぁ」

王族の力でいつもより著飾っているミルフィに見惚れているようですね!

この様子だと問題はなさそうですが………

「あの、その、ターナー様?先程から元気がないようなのですが、大丈夫ですの?」

「大丈夫だ………」

あれじゃあミルフィが不安になるのも納得ですね

ターナーはミルフィを嫌っているじではなさそうですが、どうしていいかわからないのでしょう

仕方ありません、あまり邪魔をするつもりはなかったのですが、二人のままでも進展はなさそうなので私がることにしましょう

「ミルフィ、どうですか?王族自慢のお花畑はお母様のためにお父様が作ったみたいですよ」

そのお母様は病気がちであまり來れなかったみたいですけど………

「はい!とっても素敵ですわ」

「ターナーはお兄様の付き添いで何度か來たことありますよね」

「はい、変わらずきれいだと思います」

「でも、昔と々違うでしょう?今日は私やお兄様のためじゃなくてあなたやミルフィのためでもあるんですよ」

ここまで言えば今日がなんのために用意されたのか理解してくれるでしょう

ターナーはお兄様が呆れる程真面目ですからね

「ビクトレア嬢」

「は、はい!な、なんでしょうか」

「すまなかった、困らせるような態度だったと思う」

「え、あ、いえ、こちらこそ張してしまって……普段の調子ではありませんでしたわ」

二人のぎこちない様子がよくなりましたね

「それじゃあ私はこの辺で………」

あとは二人をこっそりと見守り……あれ?

離れようとしたところ、ミルフィにがっしりと腕を摑まれてしまいました

「あの、ミルフィ?」

「ユーリ様、お願いですわ!もうしだけいてくださいまし」

張が解けたのではないのです?」

「そんな急に変わるものでもありませんわ!ですわよね?ターナー様」

「あ、あぁ……できればいてくれると助かります」

「あなたもですか……はぁ仕方がないですね」

予定とはし違いますが、まぁこれでも二人を観察できるのでいいでしょう

せっかくなので話題も私の好きなものから

「それで?二人は結婚する気になったのですか?」

「そもそもこれは政略結婚で、私達に拒否権はありませんから」

「本當にそれだけでしょうか?」

「わ、わたくしはターナー様がお相手で良かったと思ってますわ」

「………」

ミルフィの聲が震えてます。の子にこんなことを言わせてまで何も言えないなんて……まったくターナーはどんな教育をけてきたんですか!?

まぁお兄様も奧手なのでその影響も多はあるのでしょうけど

「私も、ビクトリア嬢が婚約者で良かったと思っている。まだまだ至らない點はあると思うが、これからもよろしく頼む」

「はい!」

「本當ですよ!あなたなんかにミルフィを任せられるとは思ってませんからね。もしミルフィを悲しませるようなことをしたらこの私が許しませんからね」

「ユーリ様わたくしは大丈夫ですわ」

ミルフィがいいのならいいのですが

「困ったことがあればなんでも相談してくださいね?ミルフィのためなら私なんでもしますよ」

「た、頼もしすぎますわね」

それからは張も解けてきた二人と一緒におしゃべりしました

そういえばお兄様達は………まぁ後でヴィー姉様になにがあったか聞きましょうか

「ミルフィ、私に結婚のよさを教えてくれるのはお兄様とあなたしかいないのです。ちなみに今の私には結婚願がありませんからねいつかはリィアさんのように世界を旅したいと思ってます」

「王族として許されることではありませんわ。それでもユーリ様なら本當にそうなりそうで怖いですわね……任せてくださいまし。ユーリ様にも好きな人といることの幸せをお伝えしてみますわ!」

「それじゃあ早速……見せてくれますよね?」

「え?え?い、今ですの?」

ふふふ、困ってるミルフィはかわいいです

まぁ自由をんでいるのは本心ですが私としても王族の責務は全うするつもりです

「ターナー様、今はまだできないかもしれませんが、必ずユーリ様に結婚の良さを伝えますわよ!」

「お手らかに頼みたいのだが……」

いつものミルフィです。これなら二人も問題なさそうですね

お兄様とヴィー姉様も今日の催しを楽しんでくれたようですし、やっぱり私の思いつきは完璧ですね!

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