《【書籍化】左遷された無能王子は実力を隠したい~二度転生した最強賢者、今世では楽したいので手を抜いてたら、王家を追放された。今更帰ってこいと言われても遅い、領民に実力がバレて、実家に帰してくれないから…》111.第七王子は民とともに神に反逆す
俺は神に奪われたリスタを回収しに、神々の住まう世界、天界へとやってきた。
そこは空の上。
真っ白な雲がどこまでも広がっている世界。
最奧部には巨大なの柱があって、頭上へとびている。
「あのの柱が、ボスの居場所っぽいな」
『そーいやボスって誰なんすかね』
竜の姿になったロウリィが尋ねてくる。
うーむ確かに……。
『こーゆー語の定番でいえば、ヒロイン? を奪うのは黒幕がいるはずっす』
「リスタのことヒロインっていうのやめろ。あれは悪魔か邪神だ」
確かに、リスタを奪った黒幕がいるはず。そいつがボスってことになるのだが……。
「ボスがだれか、皆目見當がつかんな」
『リスタがラスボスだったりして』
「まっさかー」
『ですよねー』
「『あっはっはー!』」
……ま、相手が誰だろうと問答無用でぶっ飛ばせば良いだけだ。
「いくぜロリエモン。神を倒し、ボスを倒して、リスタを天界から追放! そんで、俺は神の世界を手にれ貓とスローライフ!」
『あ、貓だなんてそんなぁ~♡ ぬへへへ~♡ ノアッチってばもー、する貓だなんて~♡』
おまえ魔神であって貓じゃあないんだが、そこはいんだろうか……。
まあいいか。本人(本貓?)がいいっていえばよ。
「よし行け、ロウリィ! 目指すはあのの柱の元だ」
『らじゃーす!』
ロウリィが翼を広げ、羽ばたく。
「殺せ!」「リスタルテ様のもとへ向かわせるな!」「であえー! であえー!」
神の使徒たる、天使どもが俺たちの前に現れる。
ハッ……!
「しゃらくせえ! くらえ!」
俺は指先に炎をともし、それをぶんなげる。
それは無限に分裂して、天使どもをぶち抜いていく!
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!
『今のは以下略』
「あ、ただの以下略。こんなの以下略」
『前世と今以下略』
もはやいつものやりとり過ぎて、全部以下略になってしまっていた。
まあいいだろ、いわんでもわかるだろ!
俺の魔法によって天使は大打撃をうける。
そのすきにロウリィが天使の上をとんでいく。
「くそぉ……なんて強さだ……」「ばけものめえ……」「リスタルテ様……すみません……」
の柱へ向かう道中、俺は気になったことをロリエモンに尋ねる。
「なあロウリィ。さっきからリスタルテって単語が出てきてるんだが、聞き覚えはあるか?」
『ないっすね。なんすかねそいつ』
「わからん……が、もしかしたら黒幕の名前かもしれんな」
リスタを奪っていったやつな。
『んー、でもなんかリスタとリスタルテって……名前似てるっすね』
「そうかぁ?」
『ねえノア様、もしかしてリスタとリスタルテって、同一人なんじゃねーっすか?』
は~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~?
「何言ってるのバカエモン」
『バカエモン!? もしかしてわたしのことっすか!?』
「他に誰がいるんだバカエモン」
『ひでえ! つーか、自分名前ロウリィっすよ! 一文字もあってないじゃん!』
ロウリィ→ロリエモン→バカエモン。
あ、たしかに。
「まあいいじゃん。んで戻るけど、ロウリィ、リスタルテ=リスタなわけないじゃん。だってそれ、黒幕とリスタが同一人ってことだろ?」
『まあ……わたしも信じたくねーっすけど』
「それへんじゃん。だってそれリスタが神ってことにならない?」
ここに居る以上、リスタルテとやらは神の一柱だろう。
リスタルテ=リスタなら、リスタも神ってことになる。変だ。
「あのが神? 神ってがらじゃねーべや」
『まあでもほら、邪神とか悪神とかなら……』
「ああ……」
確かに俺にとってリスタは、邪神だけども……。
「つまり、なんだ? リスタが実は神で? 自分から捕らわれた? なんのために?」
『さぁ……わからんす。馬鹿の考えることは、常人には理解できないっすから』
「お、そうだよなぁ! 馬鹿の考えなんとやらっていうもんな! ほんっと馬鹿には毎度振り回されて困るよなぁ! ……て、なんだよロウリィ、じと目?」
ロウリィのやつが、目だけでこっちを見てきた。
『あんたが言うなよあんたが』
「ちがいますぅ! 僕は馬鹿じゃありましぇーん。馬鹿《シングルタスク》ですぅ?」
『同義語なんすけど……っと、ついたっすよ!』
の柱と思われたそれは、どうやら塔であることが判明した。
柱にれた途端、部にれた。
「階段が……ないっすね」
ロウリィは竜から人間の姿へと戻る。
確かに塔なのに上へ続く階段がないな。
そんで、塔の壁には無數の窓が開いていた。
「飛んでけってことかね」
「ん? あ! ノア様大変っす! 窓から何かが……!」
ずわわああ……と窓から、たくさんのなんかが出てきた!
それはよく見ると……神々しい輝きを放っている。
「まさか……神!」
「おいおいマジか。あんなにたくさんいるのかよ、神って!」
無數の窓から出てきたのは、無數の神。
炎を纏っているやつ、氷のを持つやつなど、たくさんの神がいやがった!
「ちっ、ダルいぜ。ま、俺の邪魔するやつはぶったおすだけだ。おいロリエモン、下がってろ」
「の、のあしゃま……きゅん♡」
張ねえな……。
俺のにケガさせるわけにゃ、いかねえし、ここ室だしよ。
「ふははは! 神よ、俺の邪魔をするというのならいいだろう! この邪悪の神ゴッドノアが相手してやろう!」
「の、のあしゃま……♡ かっこいい……♡ 廚二病ちょっとれてるけど……しゅきぃ……♡」
と、そのときだった。
「お待ちください、ノア様……!」
しゅおんっ、という音とともに、目の前にたくさんの……。
「げええ!? サラぁ……! それに……帝國のおまえら! どうしてぇ!?」
出発前に集まっていた、帝國の鋭たち(駄馬兄、四バカなど)が、いつの間にか出現していたのだ!
「ノア様のピンチに、恩恵《ギフト》が発現したのですわ!」
「ぎ、恩恵《ギフト》って……」
たしか強い魔の配下になったことで、発現する、異能のことだったな。
「わたくし、サラディアスが手にれた新しい力……。【領民展開《ノアサマファンクラブ》】!」
「【領民展開《ノアサマファンクラブ》】!?」
なにそれ!?
「ノア様が求めたときに限り、われら帝國の民がかけつけ、おまもりするという能力ですわ!」
「求めてねええよぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
俺がいつ、來てくれって頼んだの!?
「言わずとも、察し、行する。それが一流の民というものですわ!」
「すげえっすこいつら。自分で勝手にノア様に呼ばれたと思い込むことで、能力を発し、かけつけたってことっすよね……」
厄介ストーカーじゃねえかああああああああああああああああああああああああああ!
「つか、帰れよ! 神には、人間の攻撃が通じないんだからよ!」
「ええ、存じております。神には神の力がないと、戦えない……と」
「ああ、そうだよ。だから一般人のおまえらは邪魔……」
「そこで、第二の新能力、発!」
第二の新能力!?
カッ……! とサラをはじめとした、召喚された帝國民たちが、輝きだす!
黃金の甲冑に、黃金の武を手に持った、帝國民たちがそこにいた!
「す、すげえっす! あれ、神っすよ! 神の武!」
「はあ!? 神ぃ!? なんで神なんてもん、サラたちが持ってるんだよ!」
すると甲冑にを包んだサラが、恍惚の笑みを浮かべながら、言う。
「これぞわが第二の新能力、【武裝神民《ノアサマオマモリシタイ》】です!】」
「【武裝神民《ノアサマオマモリシタイ》】!?」
なにそれ!?
「ノア様がピンチのときに限って発する能力ですわ。ノア様が我らを求めたそのとき! ノア様の持つ神の力が、我らに付與されるというもの!」
「だから求めてねええええええええええええええええええええ!!!!!!」
一ミリたりちもおまえらを求めてねえから!
つーか、え、なに?
「なんだよ俺の神の力って……?」
「ゴッドノアの力……ですわ!」
「ゴッドノア……!?」
それって、サラたちが勝手に呼んでるだけじゃあないの!?
「ノア様ノア様」
「なにロリ!?」
「ロリ!? ま、まあいいや……ノア様、あんたね、神になってるんすよ、まじもんの」
はぁ? 神ぃ?
「ほら、信者がたくさん増えたことで、生きながらにして神になったじゃあないすか」
「え? そうだったの!?」
「そうっすよ。詳しくは數話前まで読み直してこいっす」
なんだよ數話前って!?
「つ、つまりなんだ……? サラたち狂信者に熱心にあがめられてたから、いつもの間にか俺も神になってたと?」
「そっす。イカレタの領民たちにいつの間にか神にされてた件っす」
なんじゃそりゃあああああああああああああああ!
「ノア様の神の力が今、我らに宿っている! つまり、我らも神と戦えるのですわ!」
「「「おおおおおおおおおお! ゴッドノアぁああああああああ! 我らも戦いますぅうううううううう!」」」
ひ……! こわいよぉ!
「つか、なんで敵がせめてこないのよ!」
「わたしが結界張って防いでるっす。そろそろ限界なんで、腹くくってください」
ああくっそお!
この大量の神を相手するの、めんどくせえし……くそ!
「サラ!」
「はい! ここは我らにお任せするということですね! 心得ております! 我ら一同、ノア様の道を切り開くべく、このノア様の神の力を使って、神々をみなごろしにしますわ!」
「お、おう……」
察し良すぎて怖い……。
「さぁ行きますわよ! 皆さん! ここが命の捨て所! ノア様のために死にましょう!」
「「「うぉおおおおおおおおおおおお!」」」
民達が飛び上がり、神々を神でばっさばっさ切っていく。
くっ……!
「なんてパワーだ! これが地上の人間の力だというのか!?」
「ノア様それ、敵のセリフ」
つか神の力を一般人がやどすとかマジでヤバいな……。
しかも自力でとか、え、こわ……あいつら……
「ほらいきますよノア様」
かっ、とロウリィが竜の姿に変化。
その背中の上に乗っかる。
そして、神々の間をって、俺たちは天上を目指すのだった。
【★あとがき】
なろうで連載中の、有名VTuberの兄、書籍版がいよいよ発売されます!
11/15にGA文庫から発売!
予約始まってます!
よろしくお願いします!
https://www.sbcr.jp/product/4815619374/
【第二部完結】隠れ星は心を繋いで~婚約を解消した後の、美味しいご飯と戀のお話~【書籍化・コミカライズ】
Kラノベブックスf様より書籍化します*° コミカライズが『どこでもヤングチャンピオン11月號』で連載開始しました*° 7/20 コミックス1巻が発売します! (作畫もりのもみじ先生) 王家御用達の商品も取り扱い、近隣諸國とも取引を行う『ブルーム商會』、その末娘であるアリシアは、子爵家令息と婚約を結んでいた。 婚姻まであと半年と迫ったところで、婚約者はとある男爵家令嬢との間に真実の愛を見つけたとして、アリシアに対して婚約破棄を突きつける。 身分差はあれどこの婚約は様々な條件の元に、対等に結ばれた契約だった。それを反故にされ、平民であると蔑まれたアリシア。しかしそれを予感していたアリシアは怒りを隠した笑顔で婚約解消を受け入れる。 傷心(?)のアリシアが向かったのは行きつけの食事処。 ここで美味しいものを沢山食べて、お酒を飲んで、飲み友達に愚癡ったらすっきりする……はずなのに。 婚約解消をしてからというもの、飲み友達や騎士様との距離は近くなるし、更には元婚約者まで復縁を要請してくる事態に。 そんな中でもアリシアを癒してくれるのは、美味しい食事に甘いお菓子、たっぷりのお酒。 この美味しい時間を靜かに過ごせたら幸せなアリシアだったが、ひとつの戀心を自覚して── 異世界戀愛ランキング日間1位、総合ランキング日間1位になる事が出來ました。皆様のお陰です! 本當にありがとうございます*° *カクヨムにも掲載しています。 *2022/7/3 第二部完結しました!
8 145【書籍版4巻7月8日発売】創造錬金術師は自由を謳歌する -故郷を追放されたら、魔王のお膝元で超絶効果のマジックアイテム作り放題になりました-
書籍版4巻は、2022年7月8日発売です! イラストはかぼちゃ先生に擔當していただいております。 活動報告でキャラクターデザインを公開していますので、ぜひ、見てみてください! コミック版は「ヤングエースUP」さまで連載中です! 作畫は姫乃タカ先生が擔當してくださっています。 2021.03.01:書籍化に合わせてタイトルを変更しました。 舊タイトル「弱者と呼ばれて帝國を追放されたら、マジックアイテム作り放題の「創造錬金術師(オーバーアルケミスト)」に覚醒しました -魔王のお抱え錬金術師として、領土を文明大國に進化させます-」 帝國に住む少年トール・リーガスは、公爵である父の手によって魔王領へと追放される。 理由は、彼が使えるのが「錬金術」だけで、戦闘用のスキルを一切持っていないからだった。 彼の住む帝國は軍事大國で、戦闘スキルを持たない者は差別されていた。 だから帝國は彼を、魔王領への人質・いけにえにすることにしたのだ。 しかし魔王領に入った瞬間、トールの「錬金術」スキルは超覚醒する。 「光・闇・地・水・火・風」……あらゆる屬性を操ることができる、究極の「創造錬金術(オーバー・アルケミー)」というスキルになったのだ。 「創造錬金術」は寫真や説明を読んだだけで、そのアイテムをコピーすることができるのだ。 そうしてエルフ少女や魔王の信頼を得て、魔王領のおかかえ錬金術師となったトールだったが── 「あれ? なんだこの本……異世界の勇者が持ち込んだ『通販カタログ』?」 ──異世界の本を手に入れてしまったことで、文明的アイテムも作れるようになる。 さらにそれが思いもよらない超絶性能を発揮して……? これは追放された少年が、帝國と勇者を超えて、魔王領を文明大國に変えていく物語。 ・カクヨムにも投稿しています。
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たまに來る相談者の悩み相談に乗り、その解決や手助けをするのが主な活動のお悩み相談部。そこに在籍している俺、|在原《ありはら》は今日も部室の連中と何気ないことを話し合ったり、一緒に紅茶を飲んだりしながら、なに変わらぬ代わり映えのない日常を過ごすはずだった……。 だが、生徒會から舞い込んだ一つの相談がそんな俺の日常を小説のような青春ラブコメへと変貌させる。 ●キャラクター紹介 |在原《ありはら》、今作の主人公。言葉は少しばかり強めだが、仲間思いのいい奴。でも、本人はそれを認めようとはしない。 |晝間夜《ひかんや》、在原の後輩でことあるごとに在原をこき使おうとする。でも、そんな意地悪な表裏にあるのは密かな戀心? 本人はまだ、それに気付いていない。 本編では語られていないが、在原にお弁當のおかずをご馳走したこともある。 |緋野靜流《ひのしずる》、在原の同級生。面倒見がよくいつも部室では紅茶を注いでいる。みんなからは密かに紅茶係に任命されている。 家はお金持ちだとか……。 |姫熊夢和《ひめぐまゆあ》、三年生。いつも優しそうにしているが、怒るとじつは怖い。 學內では高嶺の花らしく彼氏はいないらしい。みんなから愛されている分愛されるより愛したいタイプ。 じつはちょっと胸がコンプレックス。 |海道義明《かいどうよしあき》、在原の中學からの幼馴染。この中では唯一の彼女持ちだが、その彼女からは殘念イケメンと稱されている。仲間とつるむことを何よりの楽しみとしている。どちらかもいうとM。 |雙葉若菜《ふたばわかな》、海道と同じく在原とは幼馴染。在原のことを母親のように心配している。本人は身長なことを気にしているが、胸はどうでもいいらしい。じつは彼氏がいるとかいないとか……。
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