《僕の姉的存在の馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜》
どうやったら、楓をデートにえるだろうか。
私にとって楓とのデートは、もはや楽しみの一つだ。
しかし楓にとっては、ちょっと違うみたいで──
「いつも一緒にいるから、デートって言っても姉と弟のいつものコミュニケーションにしかならないのかな? 弟くんは、なんて考えているんだろう」
もしかして他に好きな人がいるとか?
私としては、手放しに喜べることじゃないんだけど……。
でも楓からは、他の誰かと付き合っているという兆候は見せてはいない。
だとすると──
「とにかく。私は、今までどおり弟くんに接するだけかな。嫌われたら、それこそ本末転倒だし──」
いつもどおり楓のところに行けばいいのかな。
私が知ってる楓なら、たぶん私のことを待っているはずだ。
「今日は、弟くんはなにしてるかな? 今日の勉強はこれくらいにして、ちょっと楓のところに行ってみようっと──」
とりあえずは、今日の勉強はこのくらいでいいだろう。
進路指導の先生には、どこに行くつもりなのかは三者面談で話してあるし。
先生の話では、私の進學先の大學の模試判定は問題ないらしい。
問題があるとすれば、楓の方かと思う──
そんなこともあり、私は楓の方が心配だ。
著替えもそこそこに、私は自分の部屋を後にした。
いつもどおりに楓の部屋に行くと、楓はめずらしく勉強中だった。
いつもなら家の事やバイトなどを優先するのに、今日に限っては違うようにじられる。
「やぁ、弟くん」
「どうしたの、香奈姉ちゃん? ノックもしないで部屋にってくるなんて……」
「ああ、うん。ちょっとね。何してるのかなって思って──」
私は、微妙な笑みを浮かべてそう言っていた。
楓のことが気になってやってきたとか恥ずかしくて言えない。いや──
今さら、何を恥ずかしがる必要があるんだろうか。
楓には隠し事はしないって決めているのに……。
「ちょっと…か。香奈姉ちゃんらしいね」
楓は、微笑を浮かべてそう言った。
私らしいって、一なにが『私らしい』んだろう。
いつもどおりだと思うんだけど……。
「私は、いつもの私だよ。弟くんは、違うのかな?」
「僕は──」
楓は、途中から言葉を詰まらせてしまう。
私、何か変なことでも言ったかな?
「なにかあったの? 相談ならいつでも乗るよ」
「別に何もないよ。ちょっと気になったことがあっただけ……」
「気になったこと? それってなに?」
「うん。ちょっと……。実は、香奈姉ちゃんのにりたくて──」
「なんだ、そんなことか。──別にいいよ」
きっと私のをりたいんだろう。
いつものことだ。
私は、楓の近くに寄り添うように行く。
別にらせても減るようなところでもないので、別に構わない。
好きな人にられるのは、むしろ大歓迎だ。
「って言っても、特別な箇所じゃなくて……。ちょっとしたところで──」
ところがをりたいってわけじゃないらしい。
一、どこなんだろう?
そう思っていたところに、楓が私のあらぬ箇所を手でってきた。
まだ心の準備もしていなかったので、それはいきなり過ぎだったりする。
「っ……!」
それは、思わず拒絶反応を起こしてしまいそうなところだ。
そこはおだった。
普通にればいいものを、楓はわざわざ穿いてるスカートの中に手をれて、直におをってきたのだ。
しかも、下著までがしてきて──
「ちょっ……。弟くんっ。それはさすがに……」
そんなでまわすようなり方をされたら、の力が抜けていっちゃう。
それに、ちょっと恥ずかしい。
私は、楓にを預けるように抱きついていた。
「香奈姉ちゃんのは、どこをってもいいがする」
「もう! なんでいつもいきなりなのかな? 仕方ないなぁ。──しだけだよ」
「うん。ありがとう」
楓は、そう言って私の部の方まで指でれてくる。
おのところからわざわざ指をばしてきたものだから、しだけおが持ち上げられてしまった形だ。
わざとやってるな。楓ってば──
でも楓だから、なんとなく許せてしまったりする。
いきなりは勘弁だけど……。
楓は気づいてはいないと思うが、なんと楓の指先が部の中にってしまっているのだ。
それはもう、すっぽりと──
「んっ」
途端、びくんと反応してしまう私の。
もしかして、このまま私のことを求めてきちゃってたりするのかな。いわゆる、楓なりの求行だったり?
どちらにしても、あとで下著を直しておかないとダメか。
「弟くんがやりたかったことって、コレなの?」
「ううん。違うよ。たしかに香奈姉ちゃんのにりたかったのは間違いではないけど……」
「それなら、なんで私の大事なところに指を挿れてくるの?」
「えっ」
楓は、私の言葉に呆然となってしまう。
そして、部にっているであろう指先をかし始める。
この時のといったら、なんともいえない。ちょっとだけ変な気持ちになってしまった。
その顔は、まったく自覚なしといったところだ。
でも、私の顔はそうは言ってない。
今にも、ぎ聲をあげそうなのを我慢している。
さっきから、楓の指先は私の部にイタズラをしていた。
それこそ、いけないイタズラを──
このままだと、私の部で楓の指先を濡らしてしまいそうだ。
「もしかして、気づいてなかったとか?」
「うん。指先でなにか変ながしたから、気になって弄ってたかも……」
「そっか。なるべくなら、どこをっているのかくらい自覚してほしいかな」
「ごめん……」
「謝らなくてもいいよ。弟くんが私のをりたいって言って、了承したのは私だから──」
「うん」
楓は、なんだか申し訳なさそうな表をしている。
そんな顔をされたら、こっちまでしおらしくなってしまう。
ここは、なんとか気持ちを切り替えて──
「ほら。そんな顔しないの。男なんだから、しっかりと私のことを捕まえておかないとダメなんだからね!」
「わかってはいるよ」
「ホントかなぁ~?」
「うん。香奈姉ちゃんのことはしっかり見ようと思っているよ」
楓は、そう言ってさらに私のを抱きしめてきた。
結局、部からその指は抜かないんだ……。
お願いだから、もっと優しくしてほしいな。
中を弄られるだけは、どうにも慣れない。
「それなら、いいんだけど」
私は、おから部のあたりまでられるのをなんとか我慢してそう言っていた。
気がつけば、楓の指は第二関節くらいまでっていた。
私の中でグリグリと指をかしていたから、すぐにわかる。
私にできることといえば、ぎ聲を我慢することくらいだ。
これは快なのか不快なのか、よくわからなくなる。
とりあえず、嫌なら楓に言えばいいのはわかるが。
──とにかく。
今は楓に任せてみようと思う。
そういえば、楓が言う『気になったこと』って一なんだろうか?
あとでもいいから、聞かせてもらおうかな。
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