《コミュ障だけど転生したし、なんだかいけそうな気がします!!》海に異変はつきものですね……
買いを終えて宿に戻るとみんなも帰ってきていた。
「ルーナ、そっちはどうだったのだ?」
「食材はいっぱいだったよ、どれも味しそうだった」
「その代わり服とかは全然でした……」
「まぁ人間の國ではないからな、そこは諦めるしかないのだ」
わかってはいたんだけど………ちょっと殘念
「そっちはどうだったの?」
「特に面白そうな依頼はなかったけど、ギルドはにぎやかだったわ」
「港だから當然かもしれないが、海賊からの護衛依頼もあったのだ」
「海の魔の討伐依頼もありました!」
海賊、盜賊の海版だよね。相手も船で移するから発見はしやすいけど逃げたりするのが大変なのかな、あとは船を壊されるってことも考えられるのか
厄介そうだけど、私達なら大丈夫かな
「みなさんただいま戻りました」
みんなで話しているとユカリさんも戻ってきた
「船に関してなんですけど、しばらく出港できないらしく……報を集めていたらどうやら船を襲う海獣が現れたみたいなんです」
なんか前にもこんなことなかった?確かクラーケンのときにも同じような理由で、船が出てなかったよね
「テナが言ってたあの討伐依頼がやけに高額で必要ランクも高かったのはそのためだったのね」
「私達で倒しましょうよ!」
「うむ!どうせ通り道なのだ、邪魔するものは許さん」
「………わかりました。それでは別で船を用意しますね。本當はあまり危険なことはしてほしくないんですが、どうせ魔王様からも言われることなので任せることにします」
やけにすんなり話が進むね
「てっきりもっとうまくいかないと思ってたんだけど、用意がいいね」
「元々うまく行かないことを想定してますからね、理想は普通の輸送船に乗るのがいいんですけど、何かあってできないと依頼に支障をきたしますから」
私達は一応ギルドの依頼をける形にして船の準備を待つことにした。
「ギルドからの報では近海ではないから漁をするには問題ないらしい。輸送船も襲われるものと襲われないものがあるから急依頼にはなってないみたい」
「となると倒しに行っても現れない可能もあるのね」
こっちから探すにも広い海だからなぁ
「ま、依頼が達できなくてもアマトに行けるならいいのだ」
「えー!倒さないんですか?」
「現れなかったらね、もちろん邪魔をしてくるようなら容赦しないのだ」
あ、依頼は後回しでいいんだ………
「私もそれでいいと思います。元々戦うのはそれだけ危険があるということですし、あくまで目的はアマトへ行くことですから」
なんかちょっと腑に落ちないけど、見つからなかったらって前提なら仕方ないか
「ということで準備にしばらくかかりますのでしばらくお待ち下さい」
「わかったわ、といっても明日改めてギルド行って依頼の手続きをするだけなんだけどね」
食料は買い込んだし、船も貸し切りなら変に力を抑える必要もないから々魔法でどうにかなるでしょ
「んーっ、久々のベッドはゆっくりできるね」
「部屋が大きいから2部屋で済みましたね」
今回は6人いるから3人ずつで分かれた、私と同じ部屋なのはルーナちゃんとサーティアさんだ
「私がいるんだから変なことはしないのよ?」
「さすがにあたしそこまで飢えてないから」
「私もです」
まったく心外だ。いくら私とルーナちゃんの仲であってもいつもいちゃついてるわけじゃない
「ほんと頼んだわよ?」
「サーティアってそういうとかないの?普段あんな格好してるのに」
「エルフだってそういうのはあるわ。でも人間と違って自分の意志に反して発することはないわ」
つまりサーティアさん含めエルフは好きな人に対してはすごくえっちになるってこと
「やっぱりサーティアさんってえっちなんですね………」
「どうしてそうなるのよ!もう、変な話してないでさっさとご飯食べに行くわよ」
サーティアさんに怒られてしまった
「わぁ!やっぱり海鮮が沢山だね」
私達は宿近くのお店に來ていた。
「一番いいものを頼みましたからね」
「うむ!たまには贅沢もいいのだ」
「私までよかったんですか?」
「何言ってるのよ、ユカリも遠慮しないでいいのよ」
「ありがとうございます」
せっかくならいいものを覚えたいからね
私は食べながらどんな味付けなのかを考えていた
というかこれ和食に近い味付けだ。主食もお米だし
「あの、アドレントってアマトの食料を他の外國にも売ってたりするんですか?」
「そうですね、最近は世界勢も安定してますから貿易も活発ですよ」
多分というか絶対アマトにも日本人がいるでしょ、ストリーフでもお米や和食があったのは異世界人が関係してそうだ
「これ、リィアの作る料理に似てるね」
「魚もおも味しいですね。いくらでも食べられますよ!」
ますますアマトのことが楽しみになってきたよ。
その前に海獣をなんとかしないといけないけどね
「そういえばクロエとテナはユカリが一緒でも平気そうかしら?」
「問題ない、魔族同士のほうが気兼ねないだろう?」
「はい、ありがとうございます。クロエ様のお仲間は多種族なのに信頼関係がしっかりしていて、とても素晴らしいと思います」
まぁ確かに、仲違いをするほどの喧嘩とか言い爭いとかも全然ないよね。
正直同じ部屋になってモフらせてもらおうかなとも思ってたけど、まだの機會を待つことにした
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