《【WEB版】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った馴染が後悔してるけどもう遅い【書籍版好評発売中!】》172話 らぬ神に祟りなし

【☆★おしらせ★☆】

あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。

最後まで読んでくださると嬉しいです。

アルピコ學園にて。

ギャルの伊那《いな》さんと知り合いになった。

どうやらこうちゃんと伊那さんは同じクラスらしかった。

「伊那さん。こうちゃんをよろしくお願いします」

「おっけーい♡ てゆーか伊那さんって、固いぞっ。あたしらもう友達じゃん? あかりちゃんでいいよ」

速で距離詰めてて草。さすがメインヒロイン。まぁこうちゃんもこれくらい朝飯前ですがね』

あかりさんはこうちゃんをぬいぐるみのように、前で抱きしめる。

「そんじゃいこっかこうちゃん♡」

『かみにーさま、こうちゃんがいなくてとても寂しかろう……可哀そうに』

「あかりさん、こうちゃんが眠ってたらたたき起こしていいですからね」

「おっけーい★」

『かみにーさま? ヒロインの扱い雑じゃないですか? メインですよ拙者』

あかりさんはこうちゃんを抱きかかえて去っていった。

隣にいた黒髪のの子がこっちを見て、ペコっと頭を下げ、あかりさんの後に続く。

……そういえば、誰だったんだろう、あの子。

『窓際編集そろそろ出るような気がするよー! 続報を待て!』

こうちゃんがロシア語で何かを言って、こちらを見てくる。

たぶん助けてとか勉強やだとかそういうじだろう。

「はいはい、こうちゃん。ちゃんと授業聞いてね」

『出たとしても2024年だけどな! ぶいにい2巻ともどもよろしくやで!』

こうちゃんが教室にっていった。

殘された僕はみちるに言う。

「じゃ、いこっか」

「う、うん……」

僕らは二人並んで教室にる。

ざわざわ、とクラスメイトたちが談笑していた。

けど、僕らがってきたとたんに雑談を辭める。

うん。

「みんなおはよー」

僕がみんなにあいさつをすると、みんな「お、おう」だの「久しぶり上松君……」だのと、いつも通り挨拶を返してくれる。

うん、いつも通りだ!

僕は窓際の席に座る。

みちるは僕の前の席。

まだちょっと時間あるし、デジマスか僕心の書き溜めでもしようかな。

カバンかける。ポメラ(ちっこいワープロみたいなもの)出す。1話書き上げる。うん。

「ねえ勇太」

「なぁに?」僕心。1話書き上げる。

「あのさ……前から言いたかったんだけど、クラスの雰囲気が変とか、思わない?」

「? 別に。いつも通りじゃあないの?」デジマス1話書き上げる。

みんなが各々おしゃべりしている。時々こっちをチラ見してくるくらい? 僕心1話書き上げる。

「あのね勇太、夏休みから今日までの間、みんなあんたから距離採ってるのって気づいてる?」

「え、そうだったの?」デジマス1話。

「そうだったの! てゆーか、いつまで小説書いてるのよっ」

「あ、ごめん。癖になってんるんだよね、時間があると、つい小説書いちゃう」

そろそろ授業始まるので、ポメラをしまう。

「あのね勇太。中津川君が転校したでしょ?」

「そうだね。それが?」

「それが……神パワーによるものだって思ってるみたいなのよみんな」

神パワー……?

「なにそれどういうこと?」

「だから、あんたが神作家ってこと……このクラスの人たち、みんな知ってるのよ」

は、はえ?

知ってる?

「なんで?」

「七月にあんだけ派手な事件起こしちゃったんだもの、ばれてもしかたないわよ」

七月に、中津川がみちるにひどいことをした。

その際、僕は中津川のお父さんのやってる會社(タカナワ)ではもうかかない、って言ったことがあった。

なるほど、そこからカミマツ=上松勇太って知られたわけか。

「タカナワってあのあと倒産したし、中津川くんは転校しちゃったでしょ? あんたの権力でやったんじゃあないかって噂が立ってて」

「いやいや! してないよ」

てゆーか、倒産したのは、中津川父が不正を働いていたのが、なぜか明るみに出たからだ。僕はまあきっかけだったろうけど、僕がやったわけじゃあない。

「でも世間は神《あんた》を怒らせたから、會社がつぶれ、中津川くんはいなくなったって思ってる。だから、らぬ神に祟りなしってじで避けてるのよ」

「そ、そうだったんだぁ……」

「あんた……あれから5か月経ってるんだけど。まったくきづかなかったわけ?」

「うん、まったく」

「やっぱりあんた神なのね……俗世には興味ないみたいな」

そんなことはないんだけどなぁ。

ぴこんっ、とラインがる。こうちゃんからだ。

【學校で有名バレして、一方は人気もの、一方は祟り神あつかい。同じ主人公で、どこで差がついたか】

いつも通り何言ってるかわからなかったので、僕は【そうだね】って返しておいたのだった。

【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】

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