《凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ〜TIPS€ 俺だけダンジョン攻略のヒントが聞こえるのに難易度がハードモード過ぎる件について〜【書籍化決定 2023年】》《お前は導き、放り出した》間話 そのに
『――世界は滅ぶ!!!!!』
バカみたいな言葉は何も変わっていなかった。
撮影の休憩時間。
スタジオの全てのモニターは、その大事件を映し出す。
周りの皆が、騒然とする中。
私は呼吸すら、忘れ、ただ、畫面を魅る。
『ああ、TVの前の皆さん、すみません、多賀総理、しビビらせすぎたかな。混してんだ』
骨に顔に浮かぶ焦り、ほんと隠すの下手だよね。
『――これにて!! 第一回!! アレフチーム・ニホン合同による首都直下政府機能襲撃対応訓練の終了を宣言致します!!!!!!!!!』
『――あ?』
あ、コーヒー零した。
ふふっ。バカだなあ。
――見つけた。
なんだ、こんな所にいたのね。
ずっと、ずっと、生まれた時から何かが足りないって思ってた。
本當に大事なものを落として生まれてきてしまったような覚だったの。
夢も地位も、しいものは全部手にれてきた人生だったけど、どうも味気なかったのは――。
「味山只人……」
あ……やっぱり。
TVに移るあなたの名前を呟くだけで、ふふ、欠けてたものが埋まっていく。
忘れる訳ないとおもってたのに、忘れていたあなたの聲、姿、思い出していく。
――世界を滅ぼす。なあ、アンタもやってみたくはないか?
忘れる訳がない、あの日の姿。
――人を殺したい、殺してみたい? ほーん……まあ、そういう奴もいるんだろ? クッソ迷な奴だけどよお
私の中に元からあるこの暗い衝。
現代社會では決して認められる事のない宿痾。
――だったら、こうしようぜ。俺を殺してみろよ。〇〇さん
あなたは私を嗤ってくれた。
――最悪の手札を配られたみたいだな、でも、それがアンタなら仕方ねえ。噓をつく必要も目を逸らす必要もないだろ。
あなたは私を見つけてくれた。
――だってアンタもまた、只の人だ。たまに人が殺したくてしょうがなくなるだけのクソ野郎だ。
あなたは私を恐れなかった。
――制しろ、手綱を握れ。衝に従うんじゃない、アンタが衝を従えろ。
あなたは私を叱ってくれた。
――ぎゃははははははは!! レディースアンドジェントルメン!! 世界を滅ぼす準備はいいかァ!?
あなたは本當に眩しくて。
あなたは本當に輝いて。
――全部壊してやるよ。好きなように生きりゃいい。もう誰にもそれを隠す必要はなくなる
あなたは。
――俺も、アンタも同じ。人殺しの呪われた罪人でクソ野郎だ。でも、もうそれでいいだろ。
あなたは私と一緒にいてくれたから。
私もあなたと一緒がいいの。
あなたと一緒じゃなきゃダメなの。
ああ、全部、思い出した。
味山くん
味山くん、味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん味山くん。
好き。
例え貴方が世界を終わらせても、例え貴方が世界を殺しても。
私はきっと、貴方をまた見つける。
そう、約束したよね。
――ああ、すみません、昔の知り合いに似てんなァって思って。すげえ人で見た目完全に、なんかこう、後宮の妃ってじなのに、妙に親しみやすい人で。
嫌。
貴方がたまに語る、私の知らない貴方の探索の語。
雨霧、貴崎凜、アレフチームのソフィ・M・クラーク、グレン・ウォーカー。
バベル島の日々の話をする貴方は、嫌い。
そこに私がいないから。
そして。
――良い奴らでした。うん、本當に良い奴らだったんですよ。……たのしかったなァ
やめて。
見たくない。
貴方のそんな顔は。
ーーだからこれは、八つ當たりなのかもしんないですね。こんな事しても無意味かも知れないのに。でも、他にやる事もないんでね。
嫌、やめて。
そっちじゃない。私を見なさい。
私には貴方しかいないのに。
貴方は私、達以外の輝かん思い出に生きているのね。
貴方は私の。全てを焼き盡くす傲慢なでいてほしいから。
――〇〇 〇〇。汝、我が腕の業を腑分け、悍ましき業の尖兵となる事を誓うか
ええ、誓うわ。私は貴方の共犯者、私はあなたの虜ですもの。
――宜しい、ならば汝、我が腕を取り、世界の敵として我が敵を狩れ。素晴らしき樹冠として普く世界にび、我が敵を殺せ
ええ、貴方の為ならば。
味山くん。味山只人くん。
アレフチームじゃない。
私の知ってる君は、そこじゃない。
「ねえ、オビヒロくん。この前、來てたさ、國の広報、サキモリの話、まだ保留にしてたっけ?」
「……あ、はい! え、ていうか、このTVマジでヤバくないですか? 撮影……してていいのかな?」
世界中が、あなたを見てるね。
でも、あなたはもっとあなたらしくなれるから。
味山くん。
「オビヒロくん」
「え、あ、はい」
「スケジュール、空けて貰える? その広報の話さ、ノーギャラでもいいから絶対けさせてね」
『え、総理、あんた、マジで?』
畫面に映る貴方の姿。
本當に何も変わってないんだ。
迎えに行くね。
私を見つけて、私を認めて、私を導いてくれたあなたを。
味山只人。
私の、王様。
本日、凡人探索者3巻発売されました!
今回はなんと古宮九時先生が帯の推薦コメント書いて下さってます!
表裏、もうコメントだけで読みとして面白いので是非ご覧頂ければ幸いです!
クリスマス、年末、お忙しい時期の息抜きに是非、バベル島へお越し下さい。
たのしいイベント盛り沢山! たのしい仲間もたくさん! たのしいたのしいたのしいたのしいたのしい。
https://amzn.asia/d/4klhy3w
↑凡人探索者3巻、Amazon
現実でレベル上げてどうすんだremix
ごく一部の人間が“人を殺すとゲームのようにレベルが上がる”ようになってしまった以外はおおむね普通な世界で、目的も持たず、信念も持たず、愉悅も覚えず、葛藤もせず、ただなんとなく人を殺してレベルを上げ、ついでにひょんなことからクラスメイトのイケてる(死語?)グループに仲良くされたりもする主人公の、ひとつの顛末。 ※以前(2016/07/15~2016/12/23)投稿していた“現実でレベル上げてどうすんだ”のリメイクです。 いちから書き直していますが、おおまかな流れは大體同じです。
8 183【書籍化】妹がいじめられて自殺したので復讐にそのクラス全員でデスゲームをして分からせてやることにした
僕、蒼樹空也は出口を完全に塞がれた教室で目を覚ます 他にも不良グループの山岸、女子生徒の女王と言われている河野、正義感が強くて人気者の多治比など、僕のクラスメイト全員が集められていた それをしたのは、ひと月前にいじめが原因で自殺した古賀優乃の姉、古賀彩乃 彼女は僕たちに爆発する首輪を取りつけ、死のゲームを強要する 自分勝手な理由で死んでしまう生徒 無関心による犠牲 押し付けられた痛み それは、いじめという狀況の縮図だった そうして一人、また一人と死んでいく中、僕は彼女の目的を知る それは復讐だけではなく…… 小説家になろう、カクヨム、アルファポリスにて連載しております 2月12日~日間ホラーランキング1位 2月22日 月間ホラーランキング1位 ありがとうございます!! 皆様のお陰です!!
8 178【書籍版4巻7月8日発売】創造錬金術師は自由を謳歌する -故郷を追放されたら、魔王のお膝元で超絶効果のマジックアイテム作り放題になりました-
書籍版4巻は、2022年7月8日発売です! イラストはかぼちゃ先生に擔當していただいております。 活動報告でキャラクターデザインを公開していますので、ぜひ、見てみてください! コミック版は「ヤングエースUP」さまで連載中です! 作畫は姫乃タカ先生が擔當してくださっています。 2021.03.01:書籍化に合わせてタイトルを変更しました。 舊タイトル「弱者と呼ばれて帝國を追放されたら、マジックアイテム作り放題の「創造錬金術師(オーバーアルケミスト)」に覚醒しました -魔王のお抱え錬金術師として、領土を文明大國に進化させます-」 帝國に住む少年トール・リーガスは、公爵である父の手によって魔王領へと追放される。 理由は、彼が使えるのが「錬金術」だけで、戦闘用のスキルを一切持っていないからだった。 彼の住む帝國は軍事大國で、戦闘スキルを持たない者は差別されていた。 だから帝國は彼を、魔王領への人質・いけにえにすることにしたのだ。 しかし魔王領に入った瞬間、トールの「錬金術」スキルは超覚醒する。 「光・闇・地・水・火・風」……あらゆる屬性を操ることができる、究極の「創造錬金術(オーバー・アルケミー)」というスキルになったのだ。 「創造錬金術」は寫真や説明を読んだだけで、そのアイテムをコピーすることができるのだ。 そうしてエルフ少女や魔王の信頼を得て、魔王領のおかかえ錬金術師となったトールだったが── 「あれ? なんだこの本……異世界の勇者が持ち込んだ『通販カタログ』?」 ──異世界の本を手に入れてしまったことで、文明的アイテムも作れるようになる。 さらにそれが思いもよらない超絶性能を発揮して……? これは追放された少年が、帝國と勇者を超えて、魔王領を文明大國に変えていく物語。 ・カクヨムにも投稿しています。
8 159ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~美人ヴァイオリニストの橫顔、その陰翳が隠す衝撃の真実
ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生シリーズ6作目です。 兄は……本當は俺のことをどう思っているのだろう? たとえ半分しか血がつながっていなくても、ずっと優しくしてくれた。 その意図に裏なんてないと、ずっと信じてきた。 でも、今はもう真実がわからなくなってきた……。 優しかったはずの異母兄が、本當は自分を疎んじていたことを知った藤江周は、ある日、義姉の口から自分の出生の秘密を知らされることになる。 なんとしてでも義姉を兄と離婚させ、本當に好きな男と結ばれるようにしてやりたい。 そう考えたが、現実は思うようにならない。 そんな折、義姉の実家が経営する溫泉旅館『御柳亭』が廃業の危機に追い込まれていることを知る。なんとか経営を立て直すことができないだろうかと、周が和泉に相談したところ、知り合いの會計士を紹介してくれる。 その會計士は旅館従業員の中に橫領犯がおり、その不正が経営を圧迫していることを突き止めるが、真相に迫るにつれ、命を狙われるようになる。 一方そのころ、宮島の紅葉谷公園で白人男性の他殺體が発見される。被害者は結婚詐欺師として捜査2課がずっと追っていた人物だった。 警察は詐欺被害者の內の誰かが犯人だと考え、捜査本部を設置するが、判明している詐欺被害者達には全員、アリバイがあった。
8 131兄と妹とVRMMOゲームと
想いを幻想へと導く世界、VRMMORPG『創世のアクリア』。 蜜風望はそのゲームをプレイしている最中、突然、ログアウト出來なくなってしまう。 ギルドマスターであり、友人である西村有から『ログアウト出來るようになるアイテム』を生成すればいいと提案されるが、その素材集めに向かったダンジョンで、望は一人の青年に出會った。 青年は告げる。 彼の妹である椎音愛梨に、望のスキルを使ってほしい、と。 これは、二組の兄妹の想いが、奇跡を呼び寄せる物語ーー。 第4話以降からは、ログアウトできるようになり、現実と仮想世界を行き來することになります。 第9話と第26話と第83話と第100話と第106話と第128話と第141話と第202話と第293話と第300話のイラストを、菅澤捻様に描いて頂けました。 挿絵に使用してもいいという許可を頂けたので掲載しています。 菅澤捻様、ありがとうございます。 ☆がついている話數には、挿絵があります。 この小説は、マグネット様とノベリズム様にも投稿しています。 第二百六十八話からの更新は、一週間に一度の更新になります。
8 166日々
「僕は極力無駄な力は使わない」 何事にも無気力なトモキ。彼は今年から高校一年生になる。しかし、彼は高校生活など特別だとか楽しいとかは考えない。ただ靜かに生きたいと願うトモキだったが。 ______________________________________________ ⚠️ここからは作者あいさつです。 どうも、皆さんはじめまして?らーあわと申します。この作品は初めて書いたものなので、暖かい目で見ていただけると幸いです。 読みやすいように難しい単語を使うのは避けています。これは私が初めて書いたものでして、他のところに保存してあったのですがなんだかんだ、何ヶ月か前にノベルバにあげさせてもらったんですけど、2話くらいで終わらせてしまったので再投稿ですね! 専門用語などたまに出てきますが、できるだけ解説します。 少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 完結します!
8 128