《化けになろうオンライン~暴食吸姫の食レポ日記~》いや、その理論はおかしい

「はーい、2人とも休憩終わり。だいぶ良くなったわね」

し予定をオーバーしたが二人の訓練は無事終わった。

まぁ、無事というかなんというか……。

「は、はは……すがすがしい気分です……」

「お空、奇麗……」

軽く神が空の上まで飛んで行っているともいえる。

最後の方は私もし本気を出して相手してたから、まぁ生きてるし五満足で怪我らしい怪我もない。

想像しうる限り最高の結果だと思うんだけどねぇ。

「それで、これから悪魔の城に攻め込むつもりだけど2人とも大丈夫よね」

「やめてください死んでしまいます」

「今のアリヤなら殺できるでしょ。それ以上に私もリリエラもいるし」

「私を戦力に數えないでください……」

「リリエラは単獨で適地に送り込んでもサラッと帰ってくるタイプじゃない。というわけでれっつごー」

明鏡止水からの合一、そして二人を連れての転移を同時に使用することで悪魔の痕跡を追いつつ、城と思しき場所に移した。

「ここが悪魔のハウスね」

たどり著いたのは石像が六つ並んだ大広間。

場所的には、ゲームで言う地獄エリアかしら。

「この石像見覚えある気が……まぁいいや」

どうせくんでしょうけど無視。

壊すのも手間だし、起きて襲ってきても問題ない。

というわけで先に進むと広間に出た。

「ほう、人間風がよくぞここまで來たものよ……」

くぐもった聲が広間に響く。

咄嗟に構えたアリヤと、恐怖からかをすくませて怯えている。

つまり上級以上の悪魔という事になるわね。

最低でも爵位、それも侯爵以上かしら。

流石に公爵に出てこられるとこの二人は足手まといになりかねないけど……。

「我が名はベルゼブブ! 暴食の悪魔王なり! 地に伏し許しを請えば安らかな死を與えてやろう!」

「あ、なんだ。ベルゼブブか、腳よこせ!」

見知った存在だったのでとびかかってその足を引きちぎる。

そしてパクり。

最近ご無沙汰だった味なので非常に甘である。

「なっ!」

「はい、腕」

もぎもぎしたらもぐもぐ。

「そして眼球!」

そういえばゲーム時代も目玉は食べなかったなぁ……。

蠅って味しいのよね、意外と。

集めて潰してハンバーグにしたりするという調理法があるから。

「貴様ぁ!」

「胃! 肺! 肝臓! 膽嚢! 盲腸!」

「ちょっ、まっ、やめっ、話をっ、おねがっ、あぁあああああぁぁぁああぁあぁあ!」

「うへぇ……悪魔王を食べてますよお姉さま……どう思います?」

「あの人だなぁという想しか出てこない。やるかやらないかで言えばやる側でしょ」

「それは、そうですね」

「さて、そろそろ限界かなと思うのでお話しましょ?」

「痛めつけてから言う事か!」

「痛めつけないとたかが人間風と見くびるでしょ。ちなみにまだ本気の3%も出していないわ」

ビームも撃っていないしね。

「見えいた噓を!」

「私の基本的な立ち回りってこんなじだけど?」

天井に向かってビームを吐き、そしてその場で舞踴を披する。

様々な武を取りいれたきであり、その一つ一つが必殺の一撃になりうる攻撃だ。

それを徐々に早くしていき、最後には視認も難しい速度へと至る。

「はい」

最後の一撃をベルゼブブの顔面すれすれで寸止めした。

「……すんませんした、調子こいてました、私はただの蠅です」

「よろしい、とりあえずこれから々聞きだすから心の準備だけしておきなさい。OK?」

「OKです」

よし、出てきたのが公爵級とかじゃなくてよかった!

とりあえず問題解決まであと一歩ね!

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